Sakura0904さんのレビュー一覧

僕の先輩~部屋とYシャツとおめーと俺~ コミック

羽生山へび子 

笑いのツボがズレている自分を恨む

 本当に期待して読み始めたシリーズだったんですが、前巻に引き続きこちらでもハマりきることができませんでした。ギャグ色濃厚なBLは大好きなんです。ただ、どうもこのシリーズのギャグは私の笑いのツボを突いてこなくて。私にとってはツッコミに疲れるような部類のギャグなんですよね。ツボに入らない笑いが終始散りばめられているので段々くどさも感じ始め、そんな中で時々三郎やはじめのシリアスなモノローグが挟まれても急…

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僕の先輩 コミック

羽生山へび子 

BL面でもギャグ面でもあと一歩踏み込んで欲しい

 レトロな絵のタッチや濃過ぎるキャラクター達に加えてギャグ路線ということでハマる予感しかなかったんですが、読み終わってみると結構あっさりしていたように感じてしまいました。終始ギャグに徹していますから、どうしてもBL面が弱まってしまうことは最初から承知していたつもりです。それでも評価は高いですし、笑いながらほんのりと香るBLを楽しめればいいなと思って読み始めたのですが…。

 受けのはじめのもち…

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赤くて甘い コミック

芽玖いろは 

受けに冷静さが欲しかった

 ホスト×赤面症の歯科医というキャラ設定は面白かったです。ただ、受けの野田の赤面症の原因が、頻繁に他人に顔を覗き込まれたりすることにより自分を醜いと思い込んでいるからというのは、ちょっと無理があるかなとは思いました。幼少期のトラウマとかなら分かるんですが、これだけの美形なのに27年間もそれを認識できていないのにはさすがに違和感を覚えてしまって。かっこいいとかイケメンとか綺麗とか、他人から言われたこ…

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海辺のエトランゼ コミック

紀伊カンナ 

2人の心情描写がもっと必要だったかも

 紀伊先生の絵のタッチは雰囲気があってとても好みです。でも、所々脈絡のなさを感じてしまったので中立評価に留めました。一番引っかかったのはやはりメイン2人の距離の縮め方について。ゲイの駿が先にノンケの実央を好きになり、実央も割と早い段階でその気持ちに応えます。が、彼はすぐ島を離れなければならず、3年間2人は別々に過ごします。ようやく島に帰ってきた実央は、積極的に駿に気持ちを伝えるようになるのだけれど…

7

あおに鳴く・続 コミック

 

司朗には確かなハピエンが用意されて欲しかった

 途中まで結構良かったんですが、やはり私も最後の部分が引っかかってしまいました。菊が以前好きだった相手は司朗の祖父である菊次郎。菊が彼とどんな関係性を築いていたのか、また、司朗は菊次郎や両親とどんな家庭環境で育ったのかが明かされます。作品の根幹となるこの2つのストーリーは、切なさとやりきれなさも含んでいて、物淋しい余韻の残るものでした。ただ、そこが良かっただけに、最後の菊の選択は受け入れるのが難し…

6

憂鬱な朝 6 コミック

日高ショーコ 

堂々巡りからどう帰結させるのか

 名高い作品に自分もハマりたい一心で読み進めてきましたが、もう心が折れそうです。ここまで来てもほとんど萌えは感じられませんでした。焦れったい展開には耐性ある方なんですけどね…。しかし、時々挟まれる濡れ場にすらあまり萌えられないのでもうどうしようもないです。ついさっきまで冷静だったのに、暁人に迫られるとすんなり受け入れてしまう桂木に、どうしても矛盾を感じます。本人にも自覚はあるんでしょうけれど。自分…

1

憂鬱な朝 5 コミック

日高ショーコ 

さすがに疲弊した

 物語の骨組みは本当に緻密で素晴らしいと思います。例えばこういう裏取引が実話だったとして、華族令時代のドキュメンタリーとして放送されたら、間違いなく見入るでしょう。でも、私はあくまでBL作品には1巻1巻に萌えや、同性愛だからこそ感じられる何かを求めているので、その点では、5巻は娯楽として得られるものがあまりにも少ない巻でした。今は2人の幸せのための壮大な準備期間なのであり、辛ければ辛いほど2人が結…

5

王子と小鳥 コミック

山中ヒコ 

行間を読ませるにもちょっと無理がある

 あえて読者に行間を読ませるように多くを描かない作品もあるかと思いますが、この作品では私は山中先生がそういう意図を持っていたようには思えず、ただ心情描写が不足していたように感じてしまいました。アラブの王子である攻めと、借金を背負って人身売買オークションにかけられ王子に買われた受けという王道の設定を用いる分、重厚感や淫靡さを出さずに先生独特の爽やかで軽い雰囲気で描くことで、典型的なアラブものとは一線…

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夜はともだち コミック

井戸ぎほう 

描写は丁寧だけど萌えはない

 題材は面白かったんですが、正直あまり萌えを感じるポイントがなかったので中立評価に留めました。SMを通して繋がる関係性の掘り下げは、非常に丁寧に描かれていたと思います。攻めの真澄はサディストの気質はなく、あくまで受けの飛田のためにプレイ中はサディストを演じてあげていて、できればノーマルなセックスをしたいと思っています。対する飛田は、蔑まれたり痛めつけられたりすることに興奮し快楽を覚えるので、そうい…

2

朝とミーチャ(1) コミック

ビリー・バリバリー 

雰囲気に統一感が欲しい

 ずっとシリアスな雰囲気のまま進んでいくかと思いきや、ギャグをぶっ込んできたりと、重い部分と軽い部分を行ったり来たりしてあまり安定しないなぁという印象を受けました。それらが混ざってメリハリのできる作品もあれば、急な雰囲気の変化に戸惑う作品もあると思っていて、これはどちらかというと後者だったかなと感じます。もう少しシリアスな雰囲気に酔っていたかったかも。ストーリーの方向性もまったく見えず、正直『ばら…

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