Sakura0904![]()
攻めの蜂谷は網膜剥離を患って引退せざるを得なくなった元ボクサー、受けの番場は男である自分の体を受け入れてもらったことのないゲイ。キャラ設定自体には重い部分もあるけれど、全体的にはコメディ調でさくさく読み進められる非常にテンポの良い作品でした。特に蜂谷のエロい妄想が素晴らしく、番場の綺麗な色の乳首を見た時から鍋の蓋やペットボトルにまで乳首を見出してしまったり、彼の体重を聞いた時から同じ重量の小麦粉…
吸血鬼がメインキャラということ以外は何情報も入れずに読んだのですが、タイトル通り正にカタログのような作品でした。吸血鬼である主人公・アシュリーの、長い長い生涯の孤独を埋めるための人外伴侶探し。人狼から始まって、人魚、妖怪、精霊などなど、各国の様々な人ならざる者に会いに行っては、彼らを伴侶にするのは無理だと悟って帰って来るアシュリー。それに根気よく付き合い続ける、魔力が宿った人形であるノエルに辛辣…
先生×生徒ものなんですが、その関係性の時にどうこうなるのではなくて、生徒の加藤が高校を卒業し大学を経て教師になり、先生である笠井と同じ職場で同じ先生という立場になって再び出会うという設定が珍しくていいなぁと感じました。かつては教師と教え子だった2人が、今ではどちらも教える立場の人間。ゆき先生の仰る通り、ちょっとどきどきしますよね。
笠井はノンケな上にそもそも誰かにすごく恋愛的興味を持つこ…
一見いつものシュールで奇特なストーリーのように思えるけれど、読み進めるにつれて、実は登場キャラクター達の深層心理がなかなか重たいものだということに気付きます。濡れ場も多く挟みながら淡々と進んでいく中に、どこか得体の知れない、でもページを捲らずにはいられない空気が漂っていました。確かに今まで読んだ重い実(三原)先生の作品の中では、一番シリアス要素が強いかもしれません。
メインCPのスズキは…
◆なでしこGALAXY
再会×女装×芸能界もの、というなかなか濃い設定の詰まった作品でした。顔がいいことを鼻にかけているアイドルの木野と、性別を偽って女優になった日向。日向は学生時代女っぽいとからかわれてばかりだった頃、唯一木野からどう見ても男という言葉をかけられ、彼を追いかけて芸能界入りしたのでした。調子に乗っている木野を制裁しつつ、でも彼とのやり取りに時折照れたり性的興奮を覚えたりする日向…
同じ会社の喫煙所でスモーカー達が繰り広げる大人な恋愛の短編集でした。登場する煙草の銘柄も各短編によって異なっていて、私は非喫煙者なので詳しいことは分かりませんが、甘いフレーバーの銘柄の時は本当に甘い匂いが漂ってくるようで、井上先生の技量の高さを感じました。
◆SMOKER#03 Peace
シリーズの中で一番好きな作品です。営業課で三好をライバル視している芦沢。顔を合わせれば喧嘩腰にな…
こんな雰囲気の作品は初めてだなぁというのが、最初に抱いた印象です。とても不思議なストーリー展開でした。主に受けの圭馬の天然且つ無垢な性格が、その空気をつくっていたのだと思いますが、攻めの凪央もただ寡黙なわけではなく、心の中では圭馬に対していろんな激情を抱えていて、どちらも珍しいキャラに感じました。
これは圭馬が、凪央が自分に恋をしていると気付くまでの焦れったい過程でもあったし、彼がそれに…
受けの岳が寡黙な新進気鋭のボクサーという設定なのに、攻めの一弥に少し親密な態度をとられると、乙女のような反応をしてしまうところがとても可愛かったです。何度も「可愛い」と内心呟く一弥に共感しかありませんでした。父親代わりに暴力を振るわれ母親には助けてもらえず、自ら施設に入った岳と、タイトルを取る直前に片目に損傷を負い、選手の道を諦めざるを得なかった一弥。お互いもう後がないという状況の中、相手と組む…
津田の兄が絶妙に苛々を煽ってくるようなキャラで、特に飲み会前後の彼の態度に途中で読むのを挫折しそうになりましたが、津田が兄のことを自分の中で折り合いを付けるのには必要なシーンだったんでしょうかね。なんだかんだで互いにブラコンを拗らせている津田兄弟。兄が津田に独占欲に近い感情を持っているのと同時に、津田も兄に対して羨望とも嫉妬ともつかない複雑な感情を抱えている。子供から大人へと変わっていくこの時期…
遠藤が確かに前巻に比べて、大分分かりやすいキャラになってきたように思います。俯くと髪に隠されてしまうけど、それでも以前よりずっと感情が表に出やすくなったんじゃないかな。一方で津田は、やはり鈍感なままだし、遠藤の気持ちを察することも神崎に手伝ってもらわないとできないというポンコツぶり。千葉が傍から2人を見ていて苛々する気持ちは十分過ぎるほど分かります。
お互い相手しか眼中にないくせに、いつ…
