Sakura0904さんのレビュー一覧

憐れなβは恋を知らない 2 コミック

屋敷シマ 

情熱的に好かれていると分かっているのに

 2巻は伊勢崎の可愛らしさがちょくちょく顔を覗かせるのが魅力かなと思います。1巻ではΩの遊び相手と夜な夜な戯れ、怪しげなクラブにも出入りし、真面目さとは程遠い顔を見せていた伊勢崎。でも、彼の瀬乃に対する感情は実はとても素朴な愛。濡れ場では玩具も使うし、瀬乃を好き勝手に開発してきたわけですが、本人に特別SM趣味があるわけでもなく、性癖は一般的なもの。彼はたとえセックスしなくても、瀬乃とお祭りに行った…

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憐れなβは恋を知らない 1 コミック

屋敷シマ 

一旦は受けを外で遊ばせていた攻めに滾る

 煌びやかな上流階級の世界と広大な屋敷が舞台でかなり非日常的な雰囲気が漂いますが、メイン2人の関係性にとてもそそられ、オメガバースの中でも個人的にかなり上位に食い込んできた作品でした。α×βということで、もちろんΩ化もせずβはあくまでβらしく、Ωを羨みながら普段はまったく綻びのないお堅い執事を貫く瀬乃が、β受けとして素晴らしかったです。

 そしてそんな彼の、最近性的興奮に陥りやすく後ろが疼い…

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今日、俺んち寄ってく? 高3の夏 コミック

みーち 

きっと遠恋でも2人なら大丈夫だったよ

 2巻を読んで、改めていろいろな面で貴重な作品だなと思いました。まずは菊池。体格も瀬戸と変わらず、口調も仕草もザ・男の子。性格も大らかで中性的な所がまったくない彼が受けというのが、イマドキのBLではかなり珍しいと思うんです。そんな彼を、こちらも菊池と比べればクールに映りますが、素朴な雰囲気もある瀬戸が時折愛おしそうな目で見つめるのがたまらない。そして、高校生ものにしては勢いやキラキラ感、好意の暴走…

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ノっぴきならぬ 1 コミック

こふで 

是非茶屋に馴染んでいくこれからの2人を

 こふで先生の美麗な絵で、また新しい江戸の物語を読めてとても嬉しいです。一度儚い蜜月を過ごした後、7年も離れていて再会した2人。忘れられない、と探し続けた寅次の根気強さをまずは称えたいですね。八重辰の方からはどうしたって距離が縮まらなかったでしょうから。

 いざ再会してみれば八重辰の素性は、高級料理茶屋の若旦那で、娘もいてと1人でいろいろ背負っている人。今までの人生、大事なものと向き合うのが…

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はだしの天使 2 コミック

野ノ宮いと 

登場人物皆可愛げがある

 ターナーのもとに無事帰ってきたベニーですが、新しく現役天使であるミカエルと、悪魔であるルシファーが現れ、2人きりで落ち着いた日常を過ごすというわけにはいかなくなります。2人の甘い生活を読みたかった方には少し物足りないかもしれませんが、このミカエルとルシファーがまたいい男なのでなかなか眼福でした。特に悪魔のトップとは思えない佇まいのルシファーが気になります。彼のベニーに対する感情、そして、ミカエル…

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人生はバラ色か 2 コミック

山本小鉄子 

ポケットからあわあわ出てくるの可愛すぎる

 小鉄子先生作品なのでもっとじれじれなのかと予想していましたが、2巻では結構進んだんじゃないかと思います。距離感はあまり変わらないけれど、東が火事に遭ったことで西園寺家に居候したり、逆に西園寺が東の部屋に家出させてもらったり(実家公認の家出って可愛いですね笑)、最後はとうとう西園寺が想いを伝えたりと2人を取り巻く環境が大きく変化した印象でした。

 2人とも常識人なので相手の家では気を遣いっぱ…

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人生はバラ色か 1 コミック

山本小鉄子 

ぬいをこんなに可愛いと思えるとは

 山本小鉄子先生ワールドを堪能させていただきました。今まで推しキャラのぬいを欲しいと思ったことは特にないけれど、西園寺のぬいは可愛くて本当に萌えました(笑)。焦っていても困っていてもずっと同じ笑顔のままなのが愛おしく思えてきます。嫌味のない性格だし、ネガティヴになる度人形になるといってもそこまでうじうじしているとは感じず、謙虚ですぐ申し訳なさを感じるよくある日本人気質という印象。ネガティブ思考に陥…

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お父さんをボクにくださいっ コミック

木下けい子 

寒い日にほっこりできる漫画

■お父さんをボクにくださいっ(表題作)
 保育士と子供を迎えにくる父親サラリーマンの恋って、導入だけでもう惹かれてしまいますね。高校まではスポーツマンでモテたであろう山田。イケメンで体格も良い彼が辿り着いた職業は保育士。志もなく選んだ仕事だったけれど、今では子供たちにちゃんと慕われて板についている。それは彼が心底子供が好きだからなんだろうなぁと。疲れて帰宅した部屋にこんな柔らかくて明るい、子供と…

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ハレルヤベイビー 5 コミック

仔縞楽々 

運命を受け入れている2人の大人な態度が辛い

 体育祭の明るくてきらきらした青春から一転、一気に夜と闇の世界に引き戻された5巻でした。幼い冬夏が自らの意志で選んだ道。大人でも躊躇するようなことを誰にも言わず長年続けてきた彼の精神的な強さを改めて見せられ、驚くと同時に悲しくも、頼もしくも感じました。初めて飲んだ時、どんなに怖かったでしょうか。安全地帯に閉じ込められて、ただ守られているばかりじゃない。100%安全な場所なんてないなら、まずは自分で…

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ハレルヤベイビー 4 コミック

仔縞楽々 

菅谷も幸せになってくれ

 冬夏が普段なかなかできない、昼の世界を存分に満喫しているところを見れてとっても嬉しいです。これぞ青春。ヤクザの家の息子がどういう目で見られるか、偏見を払拭するためにはどう動いた方が良いか。こんなことを考えながら学校生活を送らなければならないなんて、辛いなぁ。それでもどうせ分かってもらえないと距離を置くのではなく、この歳なら怠そうに引き受けそうな役割も積極的に務めて周りと打ち解けようとする姿勢に、…

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