Sakura0904![]()
ちしゃの実先生作品の中で一番好きです。CPが2組登場しますがどちらの受けもビジュアルと性格共に女々しくなく、時折攻めを喰うほどの余裕を見せてくれるところが最高。攻めのキャラも斬新で、ストーリー展開が独特なところも気に入っています。
◆新婚さん!(表題作)
幼馴染から恋人に発展、挙句に結婚にまで至った2人。攻めの京介が「憎い」が口癖で、たくさんフォロワーのいるSNSで受けの宝について悪口…
2巻まではどこか一線を引いて弥生に接していた踊場。でも、この3巻では自分の弥生への気持ちも完全に認め、それでも自分から前には踏み出せないのだけれど、弥生の言葉に背中を押されてとうとう吹っ切れたみたいですね。皆が皆、世間の目を気にせず堂々と付き合わなければならないわけじゃない。周りに知られないようこっそり付き合うのもありじゃないかという弥生の台詞が、シンプルなんだけどこの歳で言えるのはすごいなぁと…
せっかく宥は勁が負けても求めてくれるということが分かったのに、そこで引き裂かれてしまうなんてあまりにも勁の運命が残酷で痛ましくてどうしようもなかったです。友也が単なる嫉妬などで2人を別れさせたかったわけではなく、あくまで宥のことを想って、御子柴ジムのためにああいう行動に出たというところが、誰も憎むことができずやりきれなさをさらに増長させますね。しかも、アパートを出て行かざるを得なくなった勁は、兄…
◆8月のロスタイム(表題作)
大学の夏休みの1ヶ月限定で付き合う2人ということで、途中までは儚さや切なさを感じる作品でした。誰かと付き合う時は毎回誠実に接しているけれど、この子はないなと思ったらすぐ振って見切りをつけるのが早い蓮。ずっと蓮に恋していた翔馬は一番近くでその姿を見てきたので、自分が傷付かないよう1ヶ月だけでいいから、と恋人になってもらいます。セックスはするけどキスはしない、恋人ごっ…
終盤からの怒涛の展開は、きっと読者によっていろいろ解釈できるものだと思います。最初に読んだ時は感情を整理するのが難しかったけれど、今は希望や温かさが溢れている作品だったなぁと感じています。凪の父が話してくれたことの真偽は、正直私にはまだよく分かりません。完全なファンタジー作品だと捉えるなら本当なんだろうけど、そういうジャンルの話だと感じたわけではないので、私はすべて鉄太が作り出した世界だったんじ…
大学生になった2人の関係性が、相変わらず淡々とした雰囲気で描かれていました。楢崎が車校で知り合った栗栖という人物が、寺島のピアスを開けた人だと判明し、3人が繋がる展開となります。中盤までは、楢崎が栗栖と寺島の過去の関係を面白くないと思ったりなど、前巻までも度々あったことを再び繰り返しているような印象でした。でも、他の友達も含めて3人がスノボ旅行をする回で、楢崎と寺島の関係に今までにないほどぐっと…
やっぱり佐吉と雪の話も好きだなぁ、と感じました。狡猾で強かな男として描かれてきた佐吉ですが、ちゃんと雪への情はあって、あくまで雪と共にいる将来を見据えていたと知り、哀愁漂う彼の独白に同情を誘われました。雪も雪で、お茶屋に遊びに来た数ある男達の中でたまたま佐吉に着いていったわけではなく、彼の男らしさに惚れてしっかり彼を想い続けていたんですね。一緒にヤクザをやっていた頃の2人は間違いなくお互いを好い…
意図せず寝取られてしまう作品はいくつか読んだことがありますが、そもそも寝取られをテーマにした作品は初めて読みました。結論からいうと、すごく良かったです。寝取られに興奮する性癖を持っているのは攻めの亮太。その心理を理解するのはなかなか難しいかもしれませんが、あとがきの春田先生が調べた内容を読んで、より理解が深まった気がします。
たとえばマンネリ化しつつあるカップルが嫉妬や罪悪感という刺激を…
2巻以降脇役としてメインCP達に絡んでいた柳×先森をようやく読むことができて感無量です。色任務実習教官を務めるほど場数も踏んでいて、針生×戸堂にはない大人の雰囲気のある2人ですが、その関係性はかなりドライ。主に先森が柳をまったく受け入れないところに原因があるわけですが、ただ単にクールだからではなく、そこにはちゃんと理由がありました。先森は昔、直属のトレーナーだった秋草の窮地を自分の独断で救おうと…
3巻までとは違い、武笠×深津に絞って描かれています。まあとにかく武笠の鈍感ぶりと深津に対する思い込みが酷い、これに尽きますね。今まで登場した攻めの中で一番ダメな男だと思いました(笑)。深津はツンツンしているけれど、実習や仕事にはとても真面目だし健気だし、美しい以外にも魅力がたくさんあります。そんな彼の本質に気付かず、一方的にビッチだと決めつけてかかる武笠を正直殴りたくなりました。蔵本や鶏楽を言い…
