fandesuさんのレビュー一覧

最高の彼氏 小説

川琴ゆい華  鈴倉温 

ちょっとだけモヤモヤが残りまして

「レンタル彼氏って、ちょっと懐かしい響き」と思いまして、ググってみたら、うわぁ~出てくる出てくる。サイトをざっくり読んでみると『疑似恋愛(危なくない形でときめきたい)』とか『デートの練習』とかという単語が並んでいます。……ということは侑陽が流星をレンタルした『、ちょっと今寂しいから相手をしてもらってモテテクを盗みたい』という動機はそれほど変わったものではないのかも。
いや、BLの読み過ぎでそう思…

2

半グレ花婿と鬼畜な罠 小説

三季貴夜(しほろ丸夏)  有馬道後 

とても癖のある、変に(笑)心に残る一冊

『電子専門』の書籍って冒険しやすいんですかね?
いや、このお話もかなり変わっていたんですよ。
「ここが好きだーっ」と、空に向かって大声で叫びたいっていうタイプのお話じゃないんですけれどね、何か気になってズルズル付き合ってしまったら、最後に「思っていたのとは違う処に連れて行かれちゃった」的な、どんでん返し、どんでん返し、どんでん返しが続きます。
萌えは少なかったんですけれど、あまりにも予測が裏…

0

バレンタイン・シャワー 小説

ジョン・C・ハウザー  スカーレット・ベリ子 

読んで『シャワー』の意味を知ってください(笑)

『小説ディアプラス2018年ハル号』掲載作品。
ご覧いただければ解る通り翻訳M/Mなのですけれど「こういうタッチの作品って日本にはないよなー」と思いました。何と言ったら良いのか……ドライ?。
なかなか不思議な読後感です。
電子専門でそれほどお高い買い物でもありませんし、毛色の変わったBLを読んでみたいという方はお試しいただければ、と思ったり。


何故かここの所続けて、発達に偏りがある…

3

添い寝から始めました。  小説

水無月さらら  野木薫 

「ウォーター!(ヘレン・ケラー)」を思い出しました

不思議な手触りのお話です。
そもそも添い寝をする友達(ソイトモ)なんていうもの自体が不思議な存在ですよね。

主人公の圭太については、やろうと思えばセンセーショナルに書くことも出来たはずなのにそうしないで、圭太の周りに彼を理解し守ろうとする者を置くことを選んだ水無月さんの優しさと配慮に、まず感動しました。
結果としてインパクトは薄くなってしまいましたが、とても気持ちが良く、知性を感じさせる…

4

狼くんは社長の甘いごちそう。 小説

小中大豆  サマミヤアカザ 

『小中ブランド』というものの存在に畏怖を感じます

小中さん、多作ですねぇ。今年に入ってから商業で8冊、その他にサークルで2冊出されています。
私は商業で出された7冊を読んでいますが、その全てが(私の好みに合っているかどうかは別にして)面白いというのは、実に驚異的なことだと思います。今、所謂『脂がのっている』んでしょうね。凄い。

そうなって来ると、評価のハードルをついつい上げてしまいたくなるのです(へそ曲がりでしょうか)。
『小中作品』と…

3

クリスマス・スレイブ 小説

シャノン・ウェスト  麻々原絵里依 

あちらの方にとってクリスマスって特別な行事なんだなぁ、と

『小説ディアプラス2016年フユ号』掲載作品。

『スレイブ』なんていうタイトルで、かつ、麻々原画伯の表紙絵には首輪付きのイラストが描かれておりますが、SMのお話ではありません。ケータリング会社を経営している主人公が人生最悪のクリスマスを迎えて起きるてんやわんやについてのお話です。

しかしこの『ケータリング会社経営』というのは、合衆国に於いて『お洒落な職業』なんでしょうか?
M/Mの登…

4

恋してみませんか? 小説

西江彩夏  葛西リカコ 

熱量が低い様なのに最後まで引っ張られました

初読み作家さんです。葛西リカコ画伯のイラストに惹かれて購入。

攻めの鈴木剛は、失恋、それも二股をかけられていることに気づいた後、勝負をかけて誘ったサーカー観戦で完全に振られてしまうという最悪な状況の中で『恋愛屋』を名乗るリョウという美しい男性に声をかけらます。
なかなか不思議な味わいで始まるお話です。

設定はとてもトリッキーなのですけれど、お話は淡々と進む感じ。
でも、興味はそそる…

2

皇帝陛下のかりそめの愛妻 小説

塩山オーロラ  森原八鹿 

借り腹

読後、いの一番に思ったのは「ちょっと前にやたらホットだった話題ではなかろうか?」ということ。
これ、結構なネタバレになりそうなので、ブランクを取りますね。









……例の『生産性発言』を連想してしまったんです。
いや、書かれていた時はもっと前だと思いますので、わざわざそうされた訳ではないはずなんですよ。こういうのをシンクロシニティって言うんでしょうか。

今…

5

傷痕に囚われて 小説

義月粧子  周防佑未 

今どき珍しい大和撫子

6年前の作品なのですが、読んだ感じはとてもクラシカルでした。
6年前ってこんな感じだったかしら?むしろ『昭和』を感じてしまったりしたんですけれども。悪い意味ではなく、何て言ったら良いのかな?大和撫子?

司は大好きだったからこそじっと耐えていたんだろうと思うのですが、単純な私は「なんで言わないっ!」と思っちゃう質なので、この展開にはかなりジレジレいたしました。
結果は大団円なのですが、それ…

2

飼い犬の矜持 小説

宇喜田紅  幸村佳苗 

これは恋のお話なんでしょうか?

『小説b-Boy 2015年秋号』掲載作の電子書籍版です。イラストあり。

ちなみに、私は根っからの犬派です。
現在、我が家には4匹目の愛玩犬系のワンコがいるのですが、我が家初めての愛犬はドーベルマンでした。
で、ここからネタバレしますのでブランクを空けますね。






その犬がね、今作の攻めさんとそっくりだったんですよぉ!
そうなったら、もう『萌え』とかの範疇じゃない…

0
PAGE TOP