fandesuさんのレビュー一覧

恋煩い 小説

砂原糖子  志水ゆき 

『攻め属性の男性を組み敷きたい』願望を満たす作品

電子書籍で読了。挿絵有り。志水さんのイラストの益荒男ぶりが素敵です。

最初に、槻島の仕事は『不動産会社』というより『都市プランナー』の方が近いと思います。読み始めの辺りでは「プランナーとしては考え方が古くない?」と思いましたが、ちゃんとそれもストーリーに絡んでいましたので、ご安心して読み進めください。

今まで砂原糖子さんのお話を読んで「あ、イマイチ」と思うことがありません。どこかで必ず…

4

後輩がこんなにスパダリなんて聞いてない 小説

chi-co  桜城やや 

軽くて読みやすい

電子書籍で読了。久しぶりに角川ルビー文庫を読みましたが、イラストがいきなり出てこないので公共の場でも安心して読めます。文章を読みながら絵を見ることが流れる様に出来ないもどかしさはありますが、紙の本と違って電子書籍はイラストが出てくる気配が全くしない場合があるので、私は重宝しています。

あらすじにさらっと『暗黒期』と書かれているのですが、私はここの部分の描写が面白かった。『人は見た目が9割(で…

3

淫魔にもできる簡単なお仕事です 小説

鹿嶋アクタ  亜樹良のりかず 

キャラ設定の勝利

電子書籍で読了。挿絵有り。

実は、関連作の『魔王様、弱くてニューゲーム』は私に合っていなかったんですよ。ゲーマーじゃないせいかもしれないんですが……
これは面白かった!
理人のキャラが最高です。『人好きのする淫魔(おまけにお人好し)』なんて、愛する以外どうしようもないじゃないですか。
対する瀬能も、途中まで「これ、カップリング可能なのかしら?」と思っていたんですけれど、ちゃんと『仕込み…

1

空の蒼 小説

野原滋  雨森ジジ 

処女作はこうでなくっちゃ!

電子書籍で読了。挿絵有り(私が電子で読み始めた頃にはイラストなしが結構多かったので記載していましたが、最近はイラストなしの方が珍しいですね)。

野原さんの処女作なのですね。
『攻めが子どものままの様な天才、受けが病持ち』なんていうシチュエーションなので、読み始めは「ひょっとして、ちょっと苦手かも」と思っちゃったりしたのですが、そんなことなかった。
何といっても、文章が瑞々しい!
お話の…

1

悪辣色男 小説

中原一也  奈良千春 

『可哀想な受け』がお好きな方にオススメ(オヤジだけど)

電子書籍で読了。挿絵あり。奈良画伯のイラストは暗くてやるせないお話のムードにぴったりでした。

いい加減な軽口ばかり飛ばしているけど実は力があるオヤジが活躍するコメディあるいは人情ものを描く中原さんを『白中原』とすれば、このお話は『黒中原』。イメージとしては『淫雨』に近いトーンです。攻めが必要以上に拗くれていて、受けがとても可哀想な目に遭う所とか。

可哀想は可哀想なんですが、川崎さんには…

2

美獣とケダモノ 小説

中原一也  國沢智 

無理矢理だけど私色に染まってね

電子書籍で読了。挿絵有り。国沢さんの絵を見るのは久しぶりですが、こんなにくせのある絵でしたっけ?電子だと見え方が違うような気がします。

受けの阿立は、日常では辛辣なのにベッドでは「奪われたい・従いたい・喰われたい」という人。だから男鹿(『男鹿』ってすごい名前だよね。雄の鹿。たしか鹿の角って精力剤じゃなかったっけ?)をケダモノに変えるために図る策略がコメディベースでくり広げられます。
このお…

2

兄貴の恋人 小説

楠田雅紀 

読後感、スッキリ!

電子書籍で読了。挿絵有り。

初読み作家さんです。面白かった。『萌』評価なのは、面白かったのがBL部分では無いからなのですね。一騎と翔馬の兄弟関係がやたら萌え萌えしちゃったんです。そこに恋愛関係は全く無いのにも関わらず!
『男同士の恋愛を描くものであれば何でもあり』というBLジャンルって、時々こんな風な出会いがあるから楽しいよな-、と思います。
兄は寡黙、弟は歯に衣着せぬなのに、真意が伝わ…

1

買われた男 小説

野原滋  小山田あみ 

萌はある。でも細部が気になっちゃって……

電子書籍で読了。美麗な挿絵あり。

初っ端から、信頼していた先輩に騙されてオークションにかけられる主人公って、私が野原さんのお話に抱いていたイメージとちょっと違う……。おまけに先輩がやらかした不始末の損害賠償分としての人身売買なのに落札価格が『一週間で20万円』というのもちょっと微妙。筋が通っていない話だからと主人公が大暴れしたら(決死の覚悟だったのは見上げたものなのだけれども)制裁が緩くなっ…

4

赤のテアトル コミック

緒川千世 

赤い靴っていうだけで、妄想が膨れあがりますよね

表紙イラストの美しさに負けて電子書籍で購入。

今まで一度だけ、赤いピンヒールを買ったことがあります。二十歳頃だったと思うのですけれど、購入理由は「大人の女に見られたかった」から。
ユーリの背伸びをする感じや「枕営業なんて平気」と強がる感じは、私の赤い靴イメージと合致しておりました。
欲を言えば、ブランドと、そのブランドを作り出すデザイナーを守るために自分が汚れる決意をする部分を、もうちょ…

5

おもちゃの王国 小説

剛しいら  緋色れーいち 

仕事に夢を持つ男性に萌えるお話

電子書籍で読了。挿絵あり。
ただし私のipadではものすごく小さくしか表示されません。見えません。

まず面白いと思ったのは、描かれる大人のためのおもちゃ(おもちゃと言うよりインテリア寄りの様な気がしましたが)たちです。水中で本物のように泳ぐミニチュアのタコやイカ、鳥にそっくりのラジコン飛行機(飛行機?)、花びらの開閉で時間を知らせる薔薇時計等々、大層夢があるグッズの数々が出て来ます。
い…

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