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6/30(合計:299件)
久我有加 カワイチハル
fandesu
ネタバレ
『ごはんもの』ジャンルど真ん中のお話でした。 このジャンルの王道らしく、Aくんが作った料理(それも主に家庭料理)がBくんの心の琴線に響く何かを持っているんです。響くのは、育つ過程での決定的な経験に関わっていたりするから。 ねぇ、お好きな方はこう聞いただけで「心騒ぐのでは?」と思うんですね。 ……実は私、このジャンルはそれほど得意ではないのです。 胃腸が弱いからなんでしょうかね? 久我…
野原滋 金ひかる
桃と桃缶って違う食べ物の様な気がするんですよねぇ。 無人島に閉じ込められて過ごしてきた鬼のしづるは(多分)砂糖の味付けに慣れていなかったと思うんですよ。 でね、強烈な甘さというのは、割と苦痛だったりすることもある。 でも、桃よりも桃缶の方が「甘くて美味しい」と言うのよね。 本当に美味しいと言うよりは、光洋と一緒に暮らすことを選んだからそんな風に言うのかなとも思ったりしました。 ただ、物語…
西野花 國沢智
西野さんのお話を読むと毎回感心してしまうのですよ。 それは西野さんが書くお話の多くが『解放の物語』だからだと思うんですね。 これ、官能作家としての西野さんの特徴だと思うのです。 今作でも、過去の失敗から気づいてしまった自分の欲望を『いけないもの』として封印している都和が、同じ会社のイケメン2人に真の姿を暴かれ、実は心の底で望んでいる様にエロエロに愛されるんですけれども。 小説として…
吉田珠姫 石田惠美
『アラブもの』って「何でもあり!」って思っているのは私の勝手な先入観なのでしょうかね? 「あの吉田珠姫さんの初の本格アラブ……ブラック珠姫さまがご降臨なさるのでしょうか?(ご降臨なさってください!)」等と、実は月也くんがいたぶられるのを期待して(あら、はしたない)読み進めたんですが、いらしたのは白珠姫さまでした。 出会った瞬間に恋をして、でも、互いに言い出せないことがある為にすれ違って、国…
ゆりの菜櫻 兼守美行
2020年は世の中の理が大きく変わるかもしれない年でございまして、個人的見解ですが「ひょっとしたらアラブの王族がスバダリという定義から転げ落ちちゃうかもしれない」と思っております。 リアル社会から『東側』というものが消えると、フィクションの世界も一気に違う風になっちゃった経験から「今がアラブの読み時!」と勝手に思っております。 シリーズものですが前作が未読でも楽しめます。 主人公の2…
くもはばき 暁あまま
2016年の小説花丸掲載とのことですので『明日はきみと笑うシャラララ』と『ガンダーラにはまだ遠く』の間に書かれた作品なのですね。電子配信されていることに最近気づきました。 失礼ながら「ばきさん、若い!」と思ってしまいまして。 そう思わせられたのは、口調の所為でしょうかね? お話は大和のモノローグで進んで行きますし、大和としぐれ、あと2人の友人である萃の3人がポンポンと良くしゃべる。これが…
栗城偲 街子マドカ
『stand up,please !』のスピンオフとのことで、遅まきながら読了。 軽いコメディで楽しく読めます。 しかし、こちらの受けさんであるAV監督の間野も勃起不全なのね。前作の『モザイク師』もそうでしたよね。2作とも丁寧に取材をしている様に感じるので「AV業界で働く人はみな性欲減退しているのかしら?」と、刷り込みされてしまいました。 しかも間野の場合『プライベートではダメだが仕…
髙月まつり 緒笠原くえん
タイトルは全くもって私の偏見です。全国のカウンセラーさん、ごめんなさい。 でもね、このお話のカウンセラー、古見仲は間違いなくうさん臭いんですよねー。 とんでもないキラッキラの美貌を前髪で隠したカウンセラーなんですよ。 そもそも『セックスカウンセラー』ではなく『ナイトライフカウンセラー』。このマイルドな言い方がもう既にうさん臭いと思うのは私だけなのかしらん? で、この『うさん臭さ』が面白かっ…
鳥谷しず 高星麻子
評価が低くて申し訳ないのですけれど。 いや、お話は楽しみましたよ。千隼の健気で美人なくせに、やたら雄々しく強い感じとか、不憫な生い立ちなのに心根の曲がらない紫凰のお人柄(特に後半の『良いパパ』ぶり)とか、あと何と言っても、時を超えて現れた『2人の子どもかも知れない』白虎、白蓮の無邪気さ、可愛らしさ等々、愛らしいお話だと思います。お好きな方にはたまらないのではないでしょうか。 んじゃ何で萌え…
華藤えれな 北沢きょう
読み終わってから確認したら2017年の出版なのですね。読んでいる最中、もっと古い作品なのかと思っていました。いや、悪い意味じゃなく。 『童話テイスト』が強い様に思ったんですね。 濡れ場、それも攻めさん以外からの凌辱シーン等もきちんと(『きちんと』ってなんだよ、と自分突っ込み)あるのですが、生々しくない。華藤さんのお話は『マタドールもの』とかを読んでいるのですけれども、そちらのヒリヒリとしたシー…