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奧世さや(奥世さや)
hepo
ネタバレ
中編が2つと短編1つが収録されてます。 中編は2つともHeavenというオカマバーが舞台でした。 【おいでませ天国へ】中立 昼はリーマン、夜は趣味の女装を楽しむNo.1の不二子こと権田剛三と、オーナーの甥っ子でバーテンとして働く気弱な眼鏡男子・ミキティこと幹也。 美しいものを愛し、美しくいるために努力は惜しまない不二子にちょっかいばかりかけられる幹也はとにかく自信がない。でもあるときい…
平喜多ゆや
平喜多さんの作品の醍醐味は何と言ってもモノローグの妙だと思うのです。 登場人物の頭の中をそのまま覗いているような、飾り気がない素直な言葉。ちょっとおばかな妄想や願望も全部見えて、登場人物が愛おしくてたまらなくなるモノローグ。吸引力が計り知れない、すごい武器をお持ちなので、本作も楽しみにしていました。 幼い頃からずっと一緒だった司沙と浬。 高校生になって地元の高校へ通う司沙と離れて、浬は他…
夏目イサク
作家買いで4巻一気に購入したものの、1巻は尾上のテンションや蕪木への好意が生まれた流れについていけず、2巻は尾上の性格設定に疑問を感じてしまい、このまま主人公2人を好きになれなかったらどうしようと不安を抱きつつ開いた3巻。 面白かったです。 当て馬やそれっぽい存在にはやきもきさ笠井の好戦的な態度にひやひやしていたのですが、しっかり蕪木と尾上のお互いに対する想いを読んでいる方にも分かりやすく…
木下けい子
寝食を忘れるほど研究一筋の博士・七原と、博士の世話を焼くのがライフワークのようなオカン体質の助手・一ノ瀬。 「パンツを寄こせ!」という始まり方が衝撃的です。 2人のドタバタした日常をコメディタッチで描いた作品です。 ですが、実は同時にすごく重いテーマが…。 博士の研究分野は人工知能で、「クラウス」という名前がついています。 あるとき、「クラウス」が博士の想い人の名前だと一ノ瀬が知って…
電車で出会ったり、同じ駅のホームで行き先の違う電車に乗っていたり、駅構内のエスカレーターで出会ったり。 駅から始まる4つの恋の話です。 【吉祥寺の戦士】 朝帰りの電車で向かいに座ったひとと目が合った。それだけなのに妙に印象に残って…。 ふつうの大学生がパン職人見習いに恋をしたことで視野が広がるという話でした。 社会人と学生って同じくらいの年齢でも価値観も責任も何もかもかなり違うし、目…
おわー、気になる点がー。 残留決定なのだがー。 春を読んで疑問に思っていたことが、えー。すっきりしなかったです。 盛大にネタバレしますので、未読の方はご注意をm(._.)m まず死んだ友人。 もともと病気持ちだったんですね。 それでかおりのことが好きで付き合っていたと。子供ができて焦って、雪哉に相談して、雪哉が全部ひっくるめて面倒みることにした、と。 そうだっ…
表紙とタイトルの雰囲気が気に入って読んでみました。 古くて大きいお屋敷を舞台にしたお坊っちゃまと眼鏡の執事のほのぼのとした恋愛ものを想像していたので、全く違う展開に驚きました。 なぜそんな予想をした、というくらい見当違いでした。 東京のとある住宅街にある日光坂と月光坂。 月光坂にある通称「花屋敷」に住む主人とその息子、それに居候の官僚。 上下巻ということで、上巻のこちらは謎めいた…
倉橋トモ
中編が2つ収録されています。 本当に絵が綺麗なのでそれだけでポイントが高い作者さんだと思うのですが、なぜか当たり外れが激しいのです、わたし基準ですが。 【不可視の傷あと】萌 あらすじを先に見てから作品を読んだのですが…。 片瀬は器用な腹黒人間という感じで、決してワンコキャラではなかったです。 ワンコキャラなら本人に聞こえるように黒い噂や陰口を叩かれないはず。 無理にワンコで言うなら…
嶋二
1巻でメインCPの性格や設定にだいぶ熱り立ってしまったので、気持ちをリセットして挑んだ2巻。 2人の関係を構築していく1巻に対して、周囲に振り回される2人の話でした。 藤の母参上に始まり、一郎の両親の帰国、さらに藤の元カノまで登場します。 みんな癖のあるひとたちでしたが、わたしが一番驚いたのは一郎が30才ということでした。 院出て27才なので、非常勤1年目の28才を想定していたのですが…
梶ヶ谷ミチル
食べ物好きです。 食べ物のことばかり考えているので、この作品も表紙のサンドウィッチが決め手で購入しました。 家政婦のモモおばあちゃんが腰で入院したのをきっかけに、有名作家・仙石原元のもとへ家政夫をしに行くことになった尚樹。 代理とはいえ尚樹の武器はおばあちゃん譲りの料理の腕しかなくて…。 という感じの料理は抜群だけど家事ダメ少年が立派な家政夫というより恋人に成長していく話でした。 …