橘という男

橘という男
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神0
  • 萌×21
  • 萌1
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
2
得点
7
評価数
2件
平均
3.5 / 5
神率
0%
著者
 
媒体
コミック(同人)
サークル
大沢家政婦協会〈サークル〉
ジャンル
オリジナル(ジャンル)
発売日
ISBN

表題作橘という男

天然ギャルソン・千影
魔性のゲイ・小野

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レビュー投稿数2

心のたどり着くところ

「西洋骨董洋菓子店」同人誌その13。

でこちゃんは、もうすぐ中学生。
さすが千影の娘でお勉強ができず、
ケーキ屋になりたいとアンティークに「修行」に来る。
子どもとは言え女性、最初絶対に拒否!無理」!だった小野だが、
長い髪をばっさり切ってきた決意と周囲の圧力(笑)に断れなくなり……
                                 
働き始めたでこちゃんは、思ったより「使える」し、
後輩ができて嬉しいエイジ。

小さい頃の約束を信じて、無邪気に橘のお嫁さんになるという彼女に
戸惑う橘。
きっぱりはっきり、そういう目では見てないし自分には好きな人がいると
諦めさせる橘だが、後半は嘘。
そして、それは小野には見抜かれている。

翌日から出てこない、という橘の見通しに反して、
でこはけなげにちゃんと出勤してくる。
さらに冷たい態度でダメ押しをする橘。
さすがに動揺したでこは、カラメルを作っていて火傷を負ってしまう。

橘に怒鳴られて二階に上がるでこ。
泣かずに頭を下げるけなげな彼女に心動かされ、
自ら治療にと追う小野。
続き
彼女の姿に自分を重ね合わせ、橘という男はね、と語り
でこを励ます小野は、同時に自分自身を励まし慰めている。
改めて橘を思い、橘を理解し、橘と自分との関係を思う。

ラストの小野のモノローグが……、暖かくて切ない。

3

なぜだかほんのり甘い気持ちで 僕は彼女を抱きしめていた

アンティークで見習い店員として働きたいと言い出した楓子。
初めは強烈に拒否していた小野だが、髪も切って、身体の線も出ないようにして、そこまでして小野に気を遣うでこちゃんを追い返すことは到底出来ず・・・バカだけど懸命な部分は父親譲りなんだな(´Д⊂ヽ
ところがでこが橘のお嫁さんになると言い出した辺りから、風向きは不穏な方向へ。
そんな考えを諦めさせる為にとわざと冷たく接する橘に、完全に畏縮してしまうでこちゃんが痛々しくてたまらない。
こういうシーンは創作だと分かっていても、何だか胸が痛いものだ。

まあ何と言うか・・・本当に橘は常識人なんだなあと思った。
やる事なす事が言う事がいちいちもっとも過ぎて、だから私はイライラするんだけれども。
そんなのは漫画の中で言われなくったって、充分に判っているのに、いちいち読まされるものだから案の定キーッ!とくる。
それはよしながふみ独自の作風だから仕方ないんだが・・・。

でも今回は小野が人間的に成長してるよ!という発見もあり、ちょっぴり嬉しくなってしまったお話だった。
長い間、橘に固執していた自分をやっと解放しつつあるのかなあ続きと・・・そしてきっとそれは千影の影響なんだろうなあと。
いい傾向だと、読み終わってほっこりしてしまった。
小野が恐らく人生最初で最後、抱きしめてあげられた女の子。
きっとこの子なら橘と結ばれても、小野は穏やかな気持ちで見守れるのではないだろうか。
千影の娘だもの、きっと良い子に違いない。
私だってそう思った。

3

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