ソルフェージュ(文庫)

音乐情人

ソルフェージュ(文庫)
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神0
  • 萌×21
  • 萌1
  • 中立2
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
2
得点
9
評価数
4件
平均
2.8 / 5
神率
0%
著者
 
媒体
コミック
出版社
白泉社
シリーズ
白泉社文庫
発売日
価格
¥619(税抜)  ¥669(税込)
ISBN
9784592882275

あらすじ

やる気のないボンボン教師の久我山は合唱指導の才能はあるものの、奔放な性格が災いして小学校では少々浮いた存在。そんな久我山の許へ、音楽学校受験の為に通って来る卒業生・田中吾妻。大柄な体格とは裏腹に幼さの残る彼は、複雑な家庭に苦しんでいた。久我山は自分を真っ直ぐに頼ってくる田中の事が放っておけなくなり――。

表題作ソルフェージュ(文庫)

音楽教師
教え子

その他の収録作品

  • 本当に、やさしい。
  • パンドラ
  • 昨日よりいつも違う日
  • すこしだけ意地悪な告白

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レビュー投稿数2

音楽が動かす人生

表題作の他に4つの短編が収録されたこの本。

どれもテレビドラマになっていても何ら不思議でないような普遍的なお話。
よしながふみさんの作品はほとんどそうですが、BLという枠内にあれど、何処にでも行ける身軽さを持っていると思います。

『ソルフェージュ』は小学校の音楽教師(やる気のないボンボン)・久我山と、音楽学校受験の為に彼に基礎から教わる田中の出逢いから十年にわたるお話。

久我山はゲイで、其れが元で展開されるスキャンダラスさが物語の一面であり、でも一面に過ぎないと感じさせるのが音楽によって動かされてしまった人々の姿。

久我山はもちろん、世界に其の名を轟かせるまでになった田中、合唱部に居た久我山の教え子で、親に医者になれと云われていたのに音楽教師になった津山。

私は、歌うべき人が歌っている場面に遭遇するととても心を揺さぶられます。
音楽の持つ力、歌声の力は言葉にし尽くせないものだと感じる方にはぐっと来ると思います。

田中は歌うだけで人の心を掴んでしまうけど、十年ぶりに久我山と逢って話したら中身は全然変わってなくて。
そういうの凄くたまらないなぁ。其続きのさり気なさ。
恋人なんて不確かなものじゃなく、より強く繋がる(と思わせる)幕引き。この終わりかたがまたいい!

『本当に、やさしい。』
最後まで噛み合わない人と人がいっとき交わって、其れが一方の心に深く痕を残す。
先入観が無ければ受け取れるものってきっと多いなと思わせられる。

『パンドラ』
髷モノはいーいですねぇ。錠前破りの天才・静と簪職人の辰。今は足を洗って二人で暮らしている。静はくせっ毛で髷を結えないっていうのが、辰を惑わす色気の一因なのだと。

『すこしだけ意地悪な告白』
ロースクールで一緒だった弁護士と作家が遠回りしてやっと想いを通わせるお話。
この弁護士が、買った食材を袋ごと街角のゴミ箱にガコンッと捨てるシーン、アメリカ映画にありそうだ~と思うのです。

ソルフェージュとはイタリア語で、声楽家の為の歌唱訓練および練習曲集に由来し音楽家の基礎教育の事だそうです。

よき指導者に恵まれるかどうかで自己形成には少なからず影響すると思う。
学校がすべてでは無いけれど、そんな出逢いを果たせたならと少し羨ましくなります。
「大地讃頌」や「巣立ちの歌」懐かしいなぁ。

4

ややこしい合冊

さて、この本は少々ややこしい構成になっています。
後半・141頁以降は表題作であり、花音コミックスの
同名単行本の再録、それ以前の部分はビブロス刊行
『本当に、やさしい』から『執事の分際』シリーズ3作を
除いた4作品を再録した形になっております。
単純な合冊で無いのでご用心下さい。

「パンドラ」の内容とタイトルのギャップに舌を巻きました。
その観点で表題作を読むと、又新たな発見があるやも
知れません。

2

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