肌にひそむ熱のありか

hada ni hisomu netsu no arika

肌にひそむ熱のありか
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
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  • 萌3
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

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レビュー数
2
得点
31
評価数
9件
平均
3.6 / 5
神率
11.1%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
シリーズ
リンクスロマンス(小説・幻冬舎コミックス)
発売日
価格
¥855(税抜)  ¥923(税込)
ISBN
9784344820722

あらすじ

美大生の倫生は、人気彫刻家の遼河から、骨格をモデルとして使わせてほしいと懇願される。次第にエスカレートする触れ方に倫生は…。
(出版社より)

表題作肌にひそむ熱のありか

新進気鋭の先輩アーティスト 佐宗遼河・25歳
美大日本画科3年生 三島倫生・21歳

その他の収録作品

  • あとがき

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レビュー投稿数2

情熱を生み出すモノ

今回は新進気鋭アーティストして注目の若き彫刻家と
日本画家を目指す美大の日本画専攻の3年生のお話です。

受様が攻様との出会いでスランプを脱するまでと
3年後の初個展にてまた違った才を開くまでを収録。

受様は美大の日本画科に通う3年生です。
現在は秋に行われる学祭用の絵を手掛けていますが、
途中経過を見た教授にダメだしを食らいます。

研究室に残るつもりの受様は
この学祭で成果を出さなければならず
ため息ばかりがこぼれます。

まだ歴史の浅い受様の美大では
モラトリアムを楽しむ学生も多い中
受様は憧れの彼ほどの才が有ればと
思わずにはいられませんでした。

その彼とは彫刻専攻博士課程在籍で
新進気鋭のアーティストとして注目の彫刻家で
今回の攻様になります♪

攻様はその才能もさることながら
傲岸不遜な言動と派手な作風と偏屈さでも有名で
品行方正で神経質と評される受様は
作品だけでなく彼自身にも憧れてもいました。

実際受様は、攻様の個展で
龍の骨をイメージした全長3mもの作品を見て
桁違いの才能に圧倒されてしまいます。

続き
偶然にもその場に居合わせた攻様は
受様は声をかけるのですが
驚いた受様は咄嗟に後ずさってしまい、
攻様の熱い手に腕をとられる事になります。

まるで龍の生贄になりたい乙女の様だったぜ

掴まれていた腕はまるで火傷を負ったかのようで
動揺した受様は逃げるようにその場を去りますが、
それから三日たった図書室で
受様は攻様に次の作品の参考に頭蓋骨を触らせろと
迫られてしまいます。

強引に受様に触れてる攻様の指の動きに、
理不尽な思いをこめて睨みつけ気た受様ですが、
攻様は全く意にかいしません。

最初は頭蓋骨、次には首、次には手。
ついには足首までも触れられた受様は
裸にされるような恥ずかしさを感じますが、
攻様は身体を見せて欲しいと言い出だします。

このままでは攻様に
頭からバリバリと喰われてしまう!

骨だけしか興味のない攻様に対して
声を荒げた受様ですが、
骨だけでも望まれたいと言う思いも有り?!

雑誌掲載作に3年後を描いた続編を収録して
ノベライズ化した1冊で
天才肌の攻様に完璧な骨格を持つ人物として
目をつけられた受様のお話です(笑)

受様は花を主体としていて
女性モデルを組合わせた絵を得意としますが、
綺麗にそつなく纏められた絵では
面白味がないと評されます。

何事もそつなくこなしてきた受様は
攻様に出会うまで足りないモノの為に
今を壊す勇気がありませんでした。

対して己の溢れ出る欲望を形する攻様は、
己が作りだしたいと望んだ受様の
骨格を手に入れる手段に躊躇は有りません。

しかも受様に触れてその気になってから、
本人事態も好きだったと気付くのですから、
芸術科らしくホントに感覚の人なのです(笑)

攻様は無意識ながらも熱心に触っていたので、
元々攻様に好意を持っていた受様が
居た堪れなくなるももうしかたがない!!

そんな訳で2人のHシーンよりも
作品モデルとして触ってる時の方がエロいの♪

受様は攻様との結ばれる仕上げた作品は、
画廊のオーナーに3年後位に個展をと
望まれる程の作となり、
3年後を描いた続編へと続いていくので~す。

続編での攻様は個展用作品の他に
芸術とは異なる分野の仕事もこなす程になり、
受様は初個展を控える新進日本画家となります。

そこに攻様の熱烈ファンである
彫刻出身の日本画専攻院生が現れて、
受様は自身の存在似不安を覚える…
というお話です。

自身を触発する相手がお互いであり、
触発されて作る作品にさらに触発され続ける
螺旋の様な2人ですのでお互いに飽きない限り
このままラブラブさんぼいですよ(笑)

今回は本作同様、
受様の芯の強さにノックアウトされる攻様のお話で
天花寺悠さんの『ハートを撃ち抜け!』はいかが?

1

シンクロインスパイア

よかった!
ひょっとしてこの作家の神楽さんと自分は相性がいいのか、この作家さんの作品は何故か好きな物が多い気がします。
浮ついてなくて、派手さはないんだけど、主人公達の気持ちとその経緯がしっかりとしていて頭に入って納得させられるからかな?
このお話は表題を「骨」と「唇」に分けて出会いと3年後というその姿を通して、しっかりと結末を付けているところが、骨だけだと不安がいっぱいな部分を補っていて、うまい構成をさせているな~と感心したのであります。

倫生は、美大で日本画を専攻しているのですが、そつなく綺麗に描くことはできてもそれだけで教授にも何か一つインパクトが欲しいと言われ、自分でも足りないものが何か解っている。
だけど、生活からも絵からもそのちんまりと枠におさまってしまった自分を壊すことができないでいるのです。
そんな彼が、ファンである造形作家の遼河と個展で出会い、遼河が倫生の骨格に興味を持ったことから、倫生がモデルになることになるのです。

倫生の骨をモチーフにした作品ということで、遠慮なく遼河が倫生の身体を触るのですが、それがエロティックです。
そんななので、2人続きが身体の関係を結ぶのはとても自然な成り行き。
だって、倫生は遼河を作品を通してすでに好きだったし、遼河も倫生の骨を作品にと願った段階ですでに倫生自身への興味を持っているわけなので。
遼河の作品へのエネルギーから、倫生はそれを作品にすることを自ら望み作り上げることができる。
2人の関係を通して芸術に携わる者の過程や情熱が伝わってきます。

それでメデタシでは全然つまらないわけで、倫生は遼河が好きだったけど、遼河は作品を通して倫生を好きになったから、創作意欲を倫生に持たなくなったらこの2人の関係は終わりでないの?
という疑問を解くのが3年後の設定の「唇」になるのです。
これがうまいんだな~♪

倫生は、遼河によって描いた絵が認められ、3年後個展を開くことができるようになります。
そこで、目玉となるようなインパクトの大きな作品を描いてほしいと依頼されます。
一皮むけただけで、倫生はその場で足踏みしてしまっていたみたいなんですね。
それは本人もわかっている。
だけど、それをどうやって表現していいか悩むのです。
ここでも、遼河との関係を通して倫生は自分で自分を追い詰めながらも底力を出して、一体何が描きたいか自力で見つける。すごく倫生は強いのです!
遼河も、けっこういい加減でいてそうで倫生を大事にして、離れていても強い執着で追いかけることもなく、互いの仕事を理解した距離を起きながらも、根っこはきちんと倫生を見守っている。
あまあますぎない、互いを芸術家として尊重した態度がとれている距離をおいたそれでも熱い関係というのが、実にスマートでカッコイイ関係だな~と惚れぼれするのですv
遼河に食べられてしまいたいほど愛している倫生と、倫生を食べてしまいたいほど愛している遼河。
それぞれが、それぞれの気持ちを作品にこめるから、2人の作品はシンクロしているのです。
その彼等の芸術というものも、実に解りやすく、自分の頭の中で絵をして造形として描きだせるくらい、わりと明確に表現されているので、余計にイメージを膨らませることができるのですね。
そんな点も多いに評価できる部分だと思います。
互いに切磋琢磨して、高め会う。
どちらかが、どちらかに依存したという関係でない、同等な部分がリーマンでなくても存在して読めたという部分でとても好感が持てたのです。

この先、また5年後、10年後と言う部分も考えられるかもしれないが、恋愛は必ずしも永遠というわけではないし、壊れる事もあるかもしれないし、そういった危うさもあるかもしれないが、この作品にはそれは求めていないので、この状態の結末でとても満足なのです。

2

この作品が収納されている本棚

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