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表題作饒舌な視線

森沢宏武 部下 28才
八城瑛 上司で既婚者 31才

その他の収録作品

  • 無防備な視線
  • 不器用な恋人
  • あとがき

あらすじ

誰もいない社内。森沢宏武が見たのは、社長に組み伏せられている上司・八城の淫らな姿だった。いつもクールな八城の甘い声に森沢は…。

(出版社より)

作品情報

作品名
饒舌な視線
著者
和泉桂 
イラスト
相葉キョウコ 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
発売日
ISBN
9784344826434
3.4

(10)

(1)

萌々

(4)

(3)

中立

(2)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
4
得点
32
評価数
10
平均
3.4 / 5
神率
10%

レビュー投稿数4

すっごく好みです

評価がそれほどでもなかったので余り期待せず手に取ったのですが、これを読んで私は和泉さんの書くものがドストライクなのだと確信しました(エロ的に)。

あらすじは省略しますが、設定の骨格だけをとってみると、淫乱受け上司と大型ワンコ部下の体から始まる関係がいつか真剣なものに。。。 というまあまあ分かりやすいもの。

しかし、まず、この誘い受けがくせ者!まず誘い受け大ご馳走さまなんですが、さらに、ワンコを手に入れるべく腹黒く画策していたりするのに、恋も知らない乙女っていうキャラが。ギャップ萌えもここまでくると脳に直接きます。

で、ワンコくんはまともにみえるんですが、この二人に絡んでくる社長がエロエロなおじさまで、物わかり良し、引き際良し、二人の成長に手を貸します。ワンコくんが一つだけ変なのは、淫乱すぎる受けを満足させようと社長に性技の実地訓練を依頼する辺りですかね。。

基本のストーリー自体はシンプルですが、キャラの作り方、ディティールが王道BL設定からひとひねりしてあって面白いです。あと、Hシーンの描写がドエロいです(これは私のツボなだけかもしれませんが)。襲い受け様が壮絶に乱れるっていうのがイイ。

二人の関係は始まったばかりですが初々しく爽やかで、読後感はなかなかいいです。

1

クールな顔した隠れ淫乱

感情を読み取らせないようなクールな上司と明るく人当たりがいい、
ワンコ系部下の攻め様との歪な恋愛模様です。
攻め様は、28才にして誘いを受けて転職してきたのですが、上司になった受け様を
若干苦手にしている、それはクールで仕事もデキてさり気ない気遣いが出来ると
思うのに、感情の機微を感じさせない受け様に、真逆のタイプの攻め様はどうしても
苦手意識がぬぐえない、そんな事を思っていた時に、受け様と社長の会社内で不倫を
している現場を偶然目撃し、クールで感情を出す事など無いと思っていた受け様の
乱れる痴態を垣間見た時から気にかかり、秘密を口外しないことと引き換えに
受け様の身体を欲しいと要求してしまう攻め様。
単に脅され、迫られて関係をズルズル続けていつの間にかなんて展開かと思えば
受け様は、根本的に人とは違った感性を持っているようなのです。

受け様は既婚者なのですが、その相手は社長と関係がある女性で、受け様自体も
社長と長年関係がある、社長を廻るドロドロ三角関係かと思えば、これも違う。
奥様とは契約的な結婚で、友人みたいなものだし、社長ともセフレ的で、淫乱な
受け様が満足する為に後腐れが無いだけの繋がり、双方とも束縛しないドライ関係。
そこへ、何も知らない攻め様がまるで毒牙に誘われるように巻き込まれる感じ。
始めから受け様は、攻め様を手に入れる為に仕掛けた雰囲気を感じます。
人を好きになると言う感情が受け様には皆無みたいな感じで、攻め様と付き合ううちに
少しずつ人間らしい愛情の思いが芽生えてくるような感じもしました。
そしてワンコ攻め様の、独占欲が言わせているのではと思える、社長から受け様を
引き離す為にとる行動が実践指導と言う名の3Pなんです。
でも、3Pもどきで、実際社長は当て馬かもと思える結果になっていました。
一般的ではない歪な関係ながら、ドロドロした感じもなく、ゆっくりこれから受け様の
心がたった一人を愛するようになるかもなんて思えるストーリーでした。




3

クールなド淫乱

受の八城は昼間はクールで仕事はデキる上司なのに実はかなりの淫乱。
この手のギャップがある受は個人的にすごくツボです。ホント、八代って面白過ぎです。
そして敏い癖に何故かある種天然なの加減は罪シリーズの穂高っぽいと思います。八代が攻ならたぶん穂高のようになるのではないないかと。自分の中にある恋や愛の感情をよくわかってない所も穂高っぽい。でも八城はやや子供っぽいのでそこがカワイイです♪
あと、抱かれると尋常でない程乱れるので前戯を嫌がるのも何だか健気で可愛かったです。

そして八代は実は妻帯者。さらに妻は八城の愛人?である社長の愛人。そのカムフラージュに結婚したのですが、その不思議な三角関係を普通に受け入れるだけあって妻も良い意味で変わり者。でも、登場人物の中では1番普通だったかも。この妻がいるので話が引き締まったようにも思います。

そして攻の宏武は割合普通な人のようでよく考えたら余り普通じゃないような?火遊びのつもりを装って本気になったあたりはやっぱり普通?そしてそんな所を自然に書かれているところはさすが和泉先生です。八城相手には物足りないような気がするような、あれだけ屈折した八城相手だから宏武くらいがいいような。

あと小笠原がなんだか都合良すぎ?かな。だからってドロドロの三角関係が言い訳でもないんだけど。ラストの3Pが書きたかったのだろうか。実はラストが3Pと聞いて読んだのでそれはそれでいいんだけど、3Pに至る理由付けが体験講座なのがすっきりしない。 もうちょっと色っぽい設定が良かったな、とそこだけが残念。

0

なかなか難解な…。

あらすじを読んで面白そうだと思って買ってきたんですが、思ってたのとかなり違いました。
なんていうか、キャラがどの人もなかなか複雑というか濃いというか。
それぞれの関係性が複雑なので読む人を選ぶかもしれません。

まず、受である八城は妻帯者です。
それでいて、社長である小笠原の愛人だったりします。
しかも、妻も元秘書で現在も小笠原の愛人。
八城と妻はそれぞれの利害関係のための偽装結婚なんですよね。
………もう、この時点でついてけない人は完全についてけない設定だと思うんです。
八城と妻はそれなりに仲は良いんですけど、だからって同じ相手を共有することになんとも思わないなんて。
でも、それは、まあ、八城がちゃんとした「恋」をしてなかったからでもあるんですけども。

小笠原と関係を持ちながらも、八城が興味を惹かれていたのが宏武。
「恋」のような穏やかな感情ではなく「欲しい」と思う肉体的欲求だと信じていた八城がいろいろ仕掛けていくんですが。
宏武にはバレないようにいろいろと仕掛けていく様はなかなかしたたかです。
見た目はクール系でエッチ時はかなりエロエロなところもあって。
でも、「恋」がなんだかわかっていないような。
八城はいろんなギャップの持ち主。
そんな八城の罠にハマって、最初は興味本位だったのにがっつりハマっていく宏武。
宏武はまだわかりやすいんですよね。
登場人物の中で一番まともに近いから。
でも、近いどまりなんです。
まともだと思ってたら、後の方の話で小笠原に八城を使っての実地訓練なんてこと言い出すからこの人のこともわからなくなってきました。
そして、ここにきてようやく八城が自分の感情に気付くんですよね。
遅ぇーよ!(笑)

でも、そのあとは八城なりにちゃんと宏武との愛を育んでいこうとしてるのはかわいかったです。

あとは千葉さんの絵の小笠原が非常になんていうか好事家な感じがしてスゴイです。
この絵だけ見てたら、どんな3Pが読めるんだろ~♪って思うのにな…。

1

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