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コミカルな作品でした。
妄想男子・小田切のキャラクターが絶品☆
クラスメイトとの雑談でホモといえば~クラスメイトの村上のチンコ揉んだら女みたいな声出して、ありゃ普通の反応じゃねぇよ~という発言が。
この一言で村上が気になってしまった小田切が、妄想と興味のないまじりから好きになっちゃう展開なのです。
村上がズリネタに登場してしまい、乳首が気になり鼻血が出、手が触れれば鼻血が出、
体育祭の実行委員に村上が指名されたら思わず立候補しちゃったり、
村上が着たガクランの匂いを嗅いでみたり、
妄想だけにとどまらず、いや、妄想ゆえにか(笑)
一見真面目そうで大人っぽい雰囲気の奴なのに、性少年らしいむっつりを見せる姿が楽しいのです。
気持ちが通じ合う直前のすれ違いと勘違いも実に小田切らしいというべきか、村上らしいというべきか(笑)
結局、何かと一緒にいたことでいつの間にか村上も・・・という相思相愛になったはいいのですが、高校3年の受験を控え、推薦で大学が決まっている村上に対して第一希望が危ない小田切は勉強をがんばらなくてはいけない。
なのに、やりたくてやりたくて(爆)
無事合格した後の二人の姿、村上も我慢してたんだよ~という姿、やっと待望の二人きりに涙を流している小田切に、おめでとー♪を送るよ(笑)
ものすごく妄想男子というわけではなく、性的興味が妄想を誘う程度だったのだと思うが、小田切らしく同居提案に縁側のある一軒家で犬を飼う、の飛び具合は実に小田切らしいと思うのでした。
描き下ろしの犬を拾って来た話しは・・・その一つの実現?
【隣人関係】
彼女と初エッチの寸前に降られてしまいやけ酒を飲む千秋に、ほんとうは片想いしているゆうきが誘うような形でしてしまったエッチ。
朝になってうろたえる千秋に「男ならノーカンだろ」と言って慰めるゆうきの瞳には涙・・・
お隣どうしで幼馴染の二人が恋人になるお話
【はやとちり】
図書館で取ろうとした本を持って行かれた相手に感じ悪さを感じた主人公の高校生。
その後もたびたび会うのだが、自分が読んだことのある本を借りている?
ちょっと気になるようになったのだが、、、司書と仲良く話しているのをみて知らない間に嫉妬を覚えていた。
この相手は耳に障害があるという補聴器をつけている設定で、それを逆手にとってという展開に、障害をポジティブに捉えているととっていいのか、それとも?と読後が少々複雑な気持ちになったのは否めない。
でも、表題の作品のキャラクターがとても面白くて全体を通してもとてもポジティブな話しで爽やかでした☆☆☆
カシオさんの三上くん〜が好きで、エロ甘そうなこちらの本を即購入‼甘くきゅんとして、作品全体に色気が充満していました(*^^*)青少年がとっても可愛いです‼
ある日同級生の可愛さに気付いてしまい、妄想が止まらないムラムラ男子くんの苦悩が面白くw受けくんの色っぽい描写が一つ一つフェチ心をくすぐります。カシオさんの描く可愛い男の子の魅力が満載でした。最初からラストまでストーリーが安定して進んでいたと思います♪
同時収録の隣人関係という作品も短め二話ですが、すごく目が艶っぽい美しい受け君が読めてこちらもとても好きでした‼
思いっきり「青少年」って書いてあるのに、表紙を見て
へぇ~主人公はメガネの社会人か~…と普通に思ってました(笑)
大人っぽいけど、れっきとした高3。青春してます。
主人公の小田切は、大人びた容姿で寡黙なキャラなのに
脳内は、クラスメイトの村上(男)のアホな妄想でいっぱいというギャップ!!w
「村上の乳首がピンク」と騒ぐ同級生に反応したり
(でも、硬派キャラなので一緒に騒げない!)
写真を下からのぞいてパンツ?を見ようとしたりww
※妄想の内容は、男子校生らしい微笑ましいものだけど、
見た目はあんなクールなのに!?という意外性が楽しいです♪
そんなこと知らない村上は、
小田切の(下心を必死に隠した)男前さに少しずつメロメロしてくるわけですが、可愛いだけじゃなく結構しっかり者。
両思いになってから、余裕のない小田切にキュン…としながらも、大学受験頑張ってね!と、しっかり手綱をとってる感じが好きです☆☆
受験を終え、久しぶりに会った二人は海へ→近くの旅館へ。
相手の身体を見たがったり、一緒にイキたいと強く思ったり…
本当にお互い大好きなんだな~ということがすごく伝わってくる
青春ど真ん中って感じの素敵な初Hシーンでした~~!
数々のシーンがどれも、あるある~!と頷ける学生らしいもので、
(体育祭で近づく距離や、授業中の回し手紙、海への旅行など…)
卒業後、一緒に住むところを探しに行くラストも含め、
すごくストレートな甘酸っぱい青春モノ。
王道の展開に、小田切のちょっと意外性あるキャラがブレンドされて
かなり楽しい作品となっていました☆
同時収録の
◆【隣人関係】(全2話)は、
童貞の幼なじみをクールに翻弄、実は一途な受がカワイイ♪
◆【はやとちり】は、
ウブイ主人公と、耳に軽い障害がある他校生徒の図書館からはじまる恋。
他校生徒の、誠実に見えて結構チャラい?キャラが
つかみづらくてモヤッとするけど、それと同時に、
もっとこの人のこと知りたい、続き読みたい~!とも思ってしまいますw
同時収録作も良いけど、やっぱり表題作が一番かな。
大学生になっても社会人になっても、変わらずラブラブしてそうww
ずーーっと見ていたい二人でしたv
ただ相手が女子ではなく男子(剣人)だったわけだけど。
そりゃ思春期の高校生、妄想ぐらい沢山するわよ絶対!!
でもその妄想相手がトイレで耳にした「乳首ピンク」から始まって
気になって恋をしてなぜか夢が庭付き一戸建てマイホームなんだから凄い!!(笑)
一見、怖そうに見えて女慣れしてるようでも実は純情のような性格。
剣人もそれに似合うよな性格で将来の想像も夢じゃないよ小田切!!
最後に大学生になって同棲のショートが入ってましたが、いい雰囲気でした。
小田切(表紙にて鼻血を垂らしている目つきの悪い彼)のキャラクターがとても際立っていて面白い作品群でした。
妄想は自由ですから、したい放題やりたい放題、そりゃあ興奮した挙句に鼻血を垂らしてしまったとしても致し方ありませんね(笑)思わず笑えるところもあり、そして妄想の内容を含めてエロティックなところもありでオイシイとこどりの一冊です。
[青少年のための正しい妄想講座]
村上(剣人)への妄想と変なところでの積極性、そして村上への情熱以外を徹底的に(しかし無意識に、一切の悪気はなく)スルーしている小田切がとても面白かったです。
カシオ先生にはこんな引き出しがあったのか!と思いました。こう、傷つくか傷つかないかギリギリのラインを彷徨ってこちらもハラハラする、そんな印象だったのです。
体育祭の準備のときに真山ちゃんに呼び出されても、気持ちは完全に剣人へ向いていましたし、真山ちゃんのスマホの待ち受けを見ても剣人の生足にしか目が向いていませんし…。
なにより2話終盤。剣人が小田切と真山の告白どうのこうののあたり。ふたりの下駄箱でのやり取りが秀逸だと思いました。
小田切は剣人のことを話しているんですよね。彼への思いを。そしてそれが断られて仕方のないことと思いながら。
かたや剣人は真山の思いに対する小田切の浅はかな対応(と思ってる)を咎めたり悔んだり羨んだり。
完全にすれ違っているのに違和感を感じませんでした。もしかしてこの頃には小田切の心がしみ込んでいたのかもしれません私(笑)
会話が完全にかみ合っているわけでもないのに、それぞれの考えや思いに少しかするからいいように頭で変換してしまうからどんどん違った方向に進んでしまう。すれ違いモノならこのまま違ってしまうけれど、このお話ではきちんとくっつくキッカケとなりました。
少し、真山ちゃんが報われないなと悲しくなったのですが、でもいずれ同窓会などで彼女は事の真相を知るんじゃないかなぁと思いました。
なんとなく、このクラスならそうなる気がします。そして真山ちゃんも納得するだろうし、むしろその頃には子供も生まれていそうです!(笑)
描き下ろしでの同棲しているふたりも可愛らしいことこの上ないです。わんこで小田切のモチベがグンとあがっていますね。幸せな家庭を築いて毎晩愛し合ってね!
[隣人関係]
灯台下暗しというのか。
幼馴染モノでした。若さゆえの勢いと、思い余っての誘い。その両方を助長させたのはお酒の力。
千秋は今、ゆうきへの感情に気が付いたばかりですが、ゆうきは年期入っていますものね。そりゃあ映画で隣の席でしかも暗い、たまに照らされる横顔をチラッと見たり。大好きなのですから、ドキドキしっぱなしなのでしょう。心臓に悪い!
まさに、ツンデレなんだろうな。
[はやとちり]
図書館で イヤナヤツ! となるとついつい思い出しちゃうのはコンクリートロード。
最後の上目遣いは破壊力抜群でした。寒川君は感情がすぐ顔に出る(と思う)ので、彼には気持ちがバレバレなのでしょう。
この後、ふたりがどうなっていくのか少し気になりました。
3編とも高校生の可愛らしいお話です。
読了後も表題作の主人公、小田切のことを考えてしまうくらいでした。彼の妄想力は年々育っていくことでしょう。