料理男子の愛情レシピ

ryouridanshi no aijou recipe

料理男子の愛情レシピ
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神4
  • 萌×23
  • 萌8
  • 中立4
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
4
得点
60
評価数
20件
平均
3.3 / 5
神率
20%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
講談社
シリーズ
X文庫ホワイトハート(小説・講談社)
発売日
価格
¥600(税抜)  ¥648(税込)
ISBN
9784062867788

あらすじ

料理教室で講師を務める周は、初心者コースに参加した唯一の男性生徒・夏川に強く惹かれるが、素直に気持ちを伝えることができず…。

表題作料理男子の愛情レシピ

教室の生徒で食品メーカー社員 夏川光司 25歳
料理教室の講師 牧野周 27歳

その他の収録作品

  • あとがき

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レビュー投稿数4

同性の相手を労わる気持ちと家族への愛

クッキングスクールが舞台なだけに料理の話題が結構な割合を占めている訳だけど、読んでいて薀蓄っぽく感じるよりも、内心「この女子力の高さって一体!!」って焦ってしまったかも。
なんせ自分の料理レベルなんて<取りあえず材料切って火を通せばOK!!>なもんで…

この小説はクッキングスクールの生徒と先生というカップル。
犬飼さん流の凝った世界観やキラキラ設定はないけれど、ちゃんとBLとしての、カップルになっていく過程も濃い目のエロもしっかり読めるのはさすがだ。

受けの周(あまね)がゲイって事に理解のある母親に、ノンケながらも何気に周に対して洞察力のある攻めの夏川。
好印象なままトントン拍子に話が進むなと思っていたら、夏川の隠し事を知って周がショックを受けてしまい、すれ違いが生じてしまうが、無事に上手く収まってほっとする場面もあり。

元々夏川がノンケだから将来の心変りっていう不安もあるが、できるならお互い相手を労わる気持ちを失わずに末永く幸せであってほしいなと感じる穏やかな読後感だった。

実はこの話は家族に対する愛情って部分がかなりな意味合いを持っている。
私は割と続きBL・一般問わずに小説の中で家族愛に触れる部分を読むのは好きだけど、もしもBLを読むのに家族絡みの要素は要らないって人がいたら、もしかすると【趣味じゃない】になってしまうかも知れない…

1

日常を舞台にした恋愛モノ。家族とか、ゲイなこととか…

ゲイの料理講師である受け。
ノンケでさわやかな男前会社員(料理教室の生徒)の攻め。
という社会人2人でした。

「好みだけどノンケ無理だろ」と思っていたところから、
だんだん近づいて、付き合いだす。
何回かの料理デートを介して互いの理解が深まっていく。

その恋愛の段階がすごく良かったです。

付合いはじめる前に、そろそろ探り合いながら、
最初に思い切って手を伸ばして恋愛を始めるところとか。

相手の意外なところが分かって驚いたり、
何かしてくれる事が嬉しかったり。

そういう付合いはじめの恋愛のシチュエーションの数々にドキドキしちゃいました。

ノンケなのに意外と攻めが積極的で、受けには嬉し恥ずかしい展開だなぁ。

お互いの仕事や家族の事、周辺の人物や出来事がエピソードにからんでいて、社会人らしい恋愛模様でした。

最後の方は、攻めはノンケなのでお見合い写真が来たり、実は暗い秘密があったりして、
そういう試練もあるお話しでした。

2

前半と後半で攻めの印象が変わる

料理教室を舞台にした作品でコミカルな展開になるのかと思ったら意外にシリアス。
攻めの印象が前半の好青年で一切影など無い雰囲気が後半でギャップを感じるくらい
変化したりします、一歩間違えれば精神的に病んでいるのかと思える展開で
ちょっとびっくりしましたね。

内容は料理教室で初心者コースの講師をしているゲイの周のクラスに
リーマンで爽やかイケメンの光司が入ってくる。
その前日に1年付き合った彼氏と別れていて、受講者の光司を一目見て
好みのタイプだと一目ぼれに近い感じなのですが、料理中のトラブルで急接近。
お料理上手で家庭的なゲイで尽くすタイプの周ですが、読んでいると意外に
肉食系なのではと感じる時があるのですが、ノンケに惚れても報われないと
思いながらもどんどん光司に惹かれる姿はまさしく恋する乙女状態。

トラブルのおかげでお詫びで手料理を作ることになった周は浮かれているのですが、
光司の言動には色々な所で孤独な寂しさを感じさせる言動がヒントのようにあります。
内容的に周を好きになった、周からの好意を受け入れたと言うより寂しさに
孤独に耐えられない時に周が続き現れたと感じてしまう。
結果的にもハッピー展開なんだろうけれど、周の恋する気持ちは伝わるけれど
光司の気持ちは本物なのだろうか、そんな不安が読んでいると微かに感じる。

幸福とは何か、相手を思いやる気持ちが方向違いに傾いてしまって一人で自滅。
ノンケ相手に男だからダメで女なら相手を幸せにしてくれる、そんな切ない思い込み
ちょっと遠まわりして色々な事を見失いそうになるけれど、人任せにしないで
相手を自分が幸せにするのだと気がつくまでが描かれている感じでした。

4

二人の求めるもの

今回はキラキラした設定も、超絶イケメンも登場しません。
好きで恋人同士になったはずなのに、いつの間にか自分の家事が当たり前になり思いやりを感じなくなった為に恋人と別れたクッキングスクールのゲイの講師と、
そのスクールに生徒として入学してきた会社員の男性の恋のお話。
実は、このスクールのある場所、他に登場する地名や場所、何気にローカルではあるのですが、これがまた自分のものすごく知っている場所でまるでグーグルさんのストリートビューのように場所が特定して体感してしまうという驚きの(汗)ちょっぴり3D体験?

1読目、攻めの夏川の、ノンケであるから仕方ないとはいえ、何気にデリカシーのない主人公の周への言葉に憤慨してみたり、とても誠実そうではあるのに何か喰えない雰囲気を感じながらひょっとしてドンデンが?と期待を持ったりしながら読み終わり。
次には、もうすでにわかっている彼等の事情を知って読むと、その時のセリフや心情に腑に落ちるものがある。
作者さんにしてはとても堅実な普通の日常のお話でしたが、萌えたとかとてもトキメイタとか、このキャラが好き、というものはなかったものの、
主人公の続き母親も脇ながらよい存在感を出していて、
二人の欲しいモノは合致した関係なんだよね。ちょっぴりマイノリティであることをこだわりに入れながら、有る意味理想のカプの有り方なんだろうと思うのでした。

作者さんが実際にスクールに通ったというだけあって、前半ではかなりくわしく調理の解説や場面が描写されます。
ここまで詳しく書かなくてもいいかな、省略もできなくはないけれど、このあたりは作者さんのサービスかな?と。知らない方にはよい知識にはなるでしょう。

周の勤めるクッキングスクールに珍しく男の生徒が入ってくる。
恋人と別れたばかりだからというわけでもないが、乙女男子なのかという予想に反して入ってきたのは、容姿もよく、体つきもしっかりした清潔感ある夏川という会社員でした。
彼が気になるようになった周だが、親しくなり彼にキスをしたことで関係が少し前進し、周の元カレに復縁を迫られている場面に遭遇したことではっきりした恋人関係に。
それは周の母親も公認のものだったのですが、夏川の家に行った時に近所の主婦から夏川の本当の一人暮らしの事情を聞かされて、周は身を引こうとするのです。。。

ちょっぴり気のある恋愛対象として夏川を見るゲイの周からしてみると、案外に夏川の放つノンケであるが故の言葉、ちょっぴりズキリとします。
街コンで偶然会った時は他人のふりをしたり、結構女性ともシビアな関係を持っていたような。
夏川がクッキングスクールに入った理由が、春から一人暮らしになり家庭料理を覚えようということだったのですが、実はここにある秘密が…
その秘密があるが故に、周に惹かれていった部分はあるのです。
それならば周が元カレと別れた理由のまた繰り返しにならないのか?と思う所ですが、そこに付き合い方の違いがあります。
なるほど~と、あとになって実感するお話でした。

自分的に考えると、夏川に事情があるとはいえ、まだまだ何となく掴みづらいキャラクターのような気がします。
誠実だとは思うのですが、なにぶん男と付き合うのははじめてですから。
読み終わってこの二人の先を考える~それもまた楽しみなのかもしれないです。

5

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