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笠井あゆみさんの美しいイラストと、濃厚エロを期待して購入した1冊でしたが、余りにも美しい純愛物語に思いっきり心を撃ち抜かれました。
与六と佐助が愛おし過ぎる><
不吉な出生から「鬼子」と虐げられ、美しい容姿のせいで村中の男達の慰み者にされてきた与六。
鬼として生まれ、人との関わりを避けて生きてきた佐助。
そんな底知れぬ孤独は読んでいても辛くなるほど。
どれだけ辛く淋しい人生を歩んできたのかと考えるだけで涙が出そうになりました。
そんな中出会った2人。
お互いの中に安らぎを覚え、愛情を知り、何よりも掛け替えのない存在へと昇華していく。
その様子が余りにも自然で必然のように思えました。
でも、やはりどうしても上げておかなければいけない点は余りにも濃厚なエロですよね!!
最初は、佐助の人知を超えたイチモツの大きさ以外は普通の濃厚エロなんです。
でも、ある日村人が与六を襲っている場に佐助が遭遇して以来、佐助の嫉妬心と与六への執着心が暴走してしまいます。
今までの男の気配の消すかのように与六を縛り、拘束し、自分の欲望をひたすら与六に打ち付け注ぎ込む。
与六にとってはかなり無理を強いられる行為ではあるけど、佐助の気持ちを察し、健気に受け入れる与六の様子には本当に心を打たれました。
余りにも純粋で美しい心を持つ2人。
そして余りにも強く一途な絆で結ばれた2人。
与六は佐助を守るために鬼になろうとし、佐助は与六を守るために暴走する鬼の力を憂う。
こんな2人を引き離すような運命はあってはならないと思うのです。
人の心は恐ろしい。
鬼にでも何にでもなりうる可能性を持っている。
与六のことを鬼子と忌み嫌う村人が、与六にとっては鬼そのものであった。
とても美しいお話ですが、とても考えさせられるお話でもありました。
エンディングの物見遊山編はラブラブな2人を堪能できてとっても良かったです☆
最後に、ちょっと話はずれるんですけど、時代物のエロって『口吸い』とか『魔羅』とかっていう独特の表現がよりエロさを感じさせて滾ります(笑)
読み終わった直の感想は「続きが読みたい!」です。この二人をもっともっと追いかけて欲しいです。鬼ワールド作品はたくさんありますが私としては№1に確定です。鬼として一人淋しく暮らしていた佐助とたくさんの人の中にいながら一人淋しく暮らしていた与六が出会い初めて誰かといる喜びを感じ、生きていく楽しさを知っていく、ちょっと悲しい場面や恐ろしい場面も登場しますが、それ以上に二人が幸せに向かって頑張る姿を応援せずにはいられない作品です。本当に続巻を希望します。めっちゃいい話!
早く続きを読みたいけれど
あぁ勿体ない!
この本なんでこんなに薄いの⁉︎
そんな気持ちにさせられたのは久しぶりでした…。
試し読みで時代ものでその上受けくんの訛りまであるのを知って、少し不安でしたが購入しました。
訛りについては他のレビュアーさん方も仰っていますが、全く気になりません。むしろもっと訛って話を聞かせて!と、読後すぐにこれを書いている私はまだ興奮が冷めやらない状態です。
年齢を重ねるにつれ、青春ものやキラキラきゅんきゅんするような物語より、ドロドロしてネバネバしたようなものが読みたくなるのは、私だけではないはずです。
前も後ろも苦しくて辛くて、とてもむごいのです。
でも最高に、泣きたくなるほど幸せで…。
感情が練り混ぜられる内容でした。
本が薄い、と前述しましたが、決して物足りないと感じたわけではなく、絶妙なボリュームとなっておりましたのでご安心下さい!
その上本編を読み終え疲れ切ったであろう精神と身体に、後日談で上質なアフターフォローが待ち受けています(笑)
身体も疲れきるの…?
そうなんです、エロスがエロすぎてやばばばでした、私は息を乱さずに読む事が出来ませんでした。二人の境遇、置かれた環境、深まり過ぎて縺れ合う愛情…それに加え眼に浮かぶような巧みな描写、訛りも本当に良いお味を出すんですよ!!
試し読みしてみて、ちょっとでもいけそうな気がしたら読んでみてはいかがでしょうか?
私には大切な一冊になりました。
苦しいほどに求め合う愛に、胸が張り裂けそうでした。
鬼子と呼ばれ虐げられ、弄ばれ、村から逃げ出した美しい与六と、人を殺めてしまったことから、人目を忍んで山でひっそりと暮らす鬼の佐助。
悲しい過去を背負った2人が、互いの優しさに触れ、愛情を感じ、貪るように求め合う姿に熱いものがこみ上げてきました。
鬼とは何なのか。人とは何なのか。
深く考えさせられました。
与六はこれまで人の優しさに触れたことなど一度もありませんでした。
佐助によって、初めて優しさというものを知り、笑うことの楽しさを知ったのです。
その優しく大切な佐助が、人からは「鬼」として忌み嫌われる不条理。
中盤歯車が噛み合わなくなったりと、苦しい展開もありましたが、2人が幸せに辿り着けて本当によかったです。
アンソロジー「メス堕ちBL」にて丸木文華先生を知り、当時はあまりのエロ描写に度肝を抜かれたものですが、こちらの作品もとてもエロかったですねー。
時代背景もあり、使われる言葉も古めかしいため、官能的と言ったほうがしっくりくるでしょうか。
めくるめく官能の渦に飲み込まれそうでした。
描写の数もさることながら、エロシーンの描写の長さったら!
これが素晴らしい!
イメージにぴったりな笠井あゆみ先生の素晴らしい挿絵が、それをさらに盛り立ててくれます。
「流るる雲」はその後の2人について語られています。
全国各地旅をして廻っている様子の2人。
美しい与六を見せびらかしたい佐助と、逞しく男らしい佐助が女性の注目を浴びるのが嫌な与六。
嫉妬や独占欲に満ちた会話のなんて甘いこと♡
このエピソードに救われ、心地よい読後となりました。
それにしても与六の話し方は本当に可愛かった…
心洗われました。
丸木さんのお話しで、淫靡な作風の中でもボクトツとして一途な攻めが登場するものにハゲ萌えるので、この作品も個人的にツボでした。
薄幸の受け。しかし、健気というのとは少し違う。幼少から村人の慰みになってしまった不幸な運命ながら、そこから抜けだして自立しようという芯の強い少年。一方、まじめだけれども、鬼として、人間とは離れて一人暮らす攻め。
そんな二人が、人里離れた隠れ家で二人だけの蜜月を過ごす。これまで出会ったこともないような美しいものに憧れ、独り占めしたいと思う鬼。初めて自分を一人の人間として求めてくれた心優しい鬼を、むしろ包み込むような愛で慕う受け。年の差、身長差をひっくり返すような関係です。
特に縛り付けてのエロはすごかった。。ただ濃厚というよりは、お互いがなくてはならない存在の上での激しいHに萌えます。
ただの夢じゃなくてよかったな、と思いました。
笠井さんのイラストがお話しに非常にマッチしてました。