神様の庭で廻る

kamisama no niwa de mawaru

神様の庭で廻る
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神6
  • 萌×27
  • 萌4
  • 中立3
  • しゅみじゃない2

--

レビュー数
5
得点
73
評価数
22件
平均
3.5 / 5
神率
27.3%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
心交社
シリーズ
ショコラ文庫(小説・心交社)
発売日
価格
¥690(税抜)  
ISBN
9784778118532

あらすじ

高校三年の冬、大神陽斗は失恋した。相手は化学教師の松宮怜。大学生になっても松宮への想いを引きずったままの陽斗はある日、10年前に失踪した父親の部屋で一冊のノートを見つける。そこに書かれていたのは悪魔と取引きする方法??。半信半疑で試した陽斗の前に現れた悪魔は、忘れたくても忘れられなかった松宮だった。陽斗は、自分の魂と引き換えに付き合って欲しいと取引きを持ちかけるのだが……。

表題作神様の庭で廻る

松宮怜(薊),高校の化学教師,22歳〜25歳
大神陽斗,高校生〜大学生

評価・レビューする

レビュー投稿数5

パーツは好みなのだが、消化不良気味

『イエスタデイをかぞえて』が良かったので楽しみに読んだのだが、
正直期待はずれだった作品。

現代物のファンタジー。
孤独な陽斗が恋したのは、高校教師の松宮。
高校を卒業しても諦めきれない恋を抱えながら、
悪魔を呼び出したところ、やってきたのはその松宮だった……

天使、悪魔、輪廻、記憶喪失などの設定は嫌いじゃないが
あまりにちっちゃな世界観な上、
記憶に関する扱いが手垢がついた感じで、
簡単に見当がついてしまう上に、蘇るのがとても安易な印象。

過去と現在を行きつ戻りつ、その中には改竄された記憶もあり
ちょっと複雑な構成になっているのだが、
そのあたりの表現もすんなり落ちてこない感じがあり、
最後まで物語に入り込めず、消化不良気味に読了。

そもそも、何故相手を好きになったのか……がよく分からず
お父さんも、友達の妹も、猫も、生かし切れていない気がする。
こういうテーマが書きたいんだろうな、というのも分かるので
もう少し全体に緻密に練れていれば、面白くなったののに……と
思わずにはいられない。

最後はやや曖昧なハッピーエンド。
作品続きとしてはそれ故に却って切ない余韻があっていいかなと思いますが
そもそも、それは、そこまでの話に引き込まれていればの話。
そこが個人的にはのれなかったので、残念な思いでした。

4

神様を、信じますか

初読みの作家さんです。
レビューを拝見して、とても気になっていた作品。
長めの物語ですが、文章は読み易く会話も多いため
一気に読み進めることができます。

父親の書斎で見つけた一冊のノートを手に
大学生の陽斗が取引をするために”悪魔”を呼び出すと、
そこに現れたのは想い人で高校時代の副担任・松宮だった。
魂と引き換えに”付き合ってほしい”と取引内容を話す陽斗だが、
悪魔・松宮に拒絶されてしまう。
でも、どうしても松宮をあきらめられない陽斗は―

人間の愚かで切実な願い、魂と引き換えの悪魔との取引、天使の介入...
ファンタジーを軸にした作品なのですが
現在と”ふたつ"の過去が交錯するように描かれているのが魅力的。
時間軸を行き来するたびに、驚きや胸を突く切なさと共に
現在に至った事実が少しずつ明かされていき
長い物語も読み手を飽きさせることはありません。

父親の失踪、母親の不在という複雑で寂しい陽斗の心に、
まさに魔が差したように入り込む悪魔の甘い誘惑。
一見穏やかでやさしい松宮の、悪魔としての本性の描き方が
きれいなアザミの花にある棘のよ続きうに生々しく描かれていて、興味深い。
あと、個人的に松宮の嫉妬深さ(猫にまで!)にはかなり萌えました♡
(セックスシーンの描写は一度だけですが、中々濃密でした。)

又、悪魔の甘いささやきに対し、”ちゃんと考えて”と介入してくる
天使・沙帆は、悪魔に魂を引き渡す本当の意味を陽斗に諭し、且つ
陽斗の父親の想いを託された、重要で独特な存在感を見せていて
見た目が可愛らしい子どもというギャップも良かったです。

松宮と陽斗がそれぞれ選んだ結論は
お互いが大切に想い合っているからこそ辿り着いたものだけど
ふたりのこれからの本当の最期を想像すると
完全なハッピーエンドとは言い難く、
切なさややり切れなさが込み上げてきて、複雑な気持ちになります。
沙帆の”賭け”は、希望論にすぎない。
それでもそこにあってほしいと願うのは、
希望という名前を持つ神様の存在なのかも知れません。

ファンタジックなベースながら、
人間、悪魔、天使、魂の意味や意義が象徴的に巧く描かれているし
そういったものを越えたふたりの愛情にも魅せられました。
『神様の庭で廻る』というタイトルも良い。
評価は、希望を込めた萌×2です!

2

ココナッツ

冬草さま

コメントありがとうございます(*^^*)
わたしの意味をなさないレビューで一冊お買い上げ頂けるとは!(*^m^*)

あの裏主人公って、作者さんが誰を主人公に据えているのかによって違うのかなあと思ってまして。
もしもカップル二人ともを主人公と規定しているならば、あれは松宮のことではないのでしょう。
ただ陽斗だけを主人公だとなると、松宮が濃厚なのかなあ…
それか猫(笑
何かの化身とか、考えてしまいました。
沙帆の場合は女の子という時点で、BL作品から外されているのかな。

切なかった・・・( ´Д`)

読んだ後にぼうっとしてしまうような作品でした・・・
なんと言っていいか分からなかったんだけど
他の方のレビューで「胸がぎゅっと締め付けられる」
という表現を見て「それだ!」ってなりましたw

設定が特殊だったけど徐々に小出しにしてくれたおかげで
私的には混乱することはなかったです(´∀`)
後半から二人がどうなるのかばかり気になって
長い作品だけど一気読みしました!
攻めの先生が感情に突っ走らないで
自分の生徒のことを考えてあげてるのがよかったな~
仕掛けがいっぱいあってすぐに最初から読み返しました。
これもこれも伏線だったのか~・・・って感じです><

2

はなみなは

ココナッツさま

うわあぁ!初めまして!!
コメントとか普段もらわないのですごい嬉しいです( ´///`)

ココナッツさまの表現勝手に引用させてもらって
すみませんでした・・・m(_ _)m
でも私の気持ちをそのまま言い表してくださっていて
思わず「そうそう!それー!!」ってなってしまいました!

ココナッツさまの言う通り、素敵な作品でしたね~
ドキドキハラハラしっぱなしで読んだ後放心でしたw

BLの話をすることが少ないのでコメントいただけて
しかも同じ作品を好きだと言い合えてすごく嬉しいです!
感動しちゃいました~><
ありがとうございます!!

ココナッツ

はなみなは さま

初めまして、コメント失礼いたしますm(_ _)m

>後半から二人がどうなるのかばかり気になって

わたしもものすごい気になってしまい、実は先にパラっとラストを確認してしまいました。ハラハラに負けました(^^;;
でもその時は本当にパラ見だったので『一緒にいる…良かった〜』なんてノンキに思っておりましたから、ラストに近づくにつれ『嘘!どうなっちゃうのー!』と。
松宮の心とは裏腹の一歩引いていた辺りが、わたしもはなみなはさま同様すごく良かったです。
厚い本ですがその厚さが気にならない素敵な作品でしたね。

とてもいい話なのに、残念。

惜しい!
ホント、勿体無いです。
こんなにいい話なのに、中盤以降まで作品を読まないと、
この物語の鍵となる謎が解けなかったのは私だけでしょうか?

謎が解けるまで、悶々としながら、読み返しては
見逃しがなかったかどうかチェックしつつ読んだのは、
私だけだったのでしょうか?

   ◆◆   ◆◆   ◆◆


【 謎が解けなかった理由 】

注目したのは「第二章 過去の箱庭」の「二」からです。
(頁数では111ページ)

大学生にはなったものの、
高校の副担任・松宮(攻め)への想いを断ち切れない、主人公の陽斗。
偶然見つけた父親のノートで悪魔を召喚したら、現れたのは松宮でした。
自分の魂と引換に、付き合って欲しいと取引内容を提示した陽斗。
松宮は、自分の本当の名を見つけられたら、取引に応じると言います。

そして、天使と名乗る謎の少女・紗帆の導きによって、松宮の
本当の名を言い当て、ふたりは付き合うことになるのですが……


が!!!!
しかし!!
ここです、ココ!! 注目です!

111頁で、いきなり陽斗は高校生に戻ってい続きるのです。
いつも過去の物語が出てくるときは、チャプター名(?)に
「memory」と記入があったのに、ここにはありません。
と、いうことは現実世界ということになります。

しかも、なんと陽斗は松宮と付き合っています。
えええええ!?
何故!?
どうして???

現実世界なのに、いきなり過去(約3~4年位前)に戻った?
悪魔である松宮と取引したのは大学生の陽斗。
そして、そこから付き合いだすのではないの?
何故高校生の陽斗がいきなり松宮と付き合いだすの?
何故時間が巻き戻ったの??
どういう仕組み?

きっと何か見逃したのだと思い、過去の頁を遡ってみましたが、
それらしい記述はありません。
唯一ヒントとなりそうなのは、紗帆の言葉からの「1年前」という
キーワードだけ…。

さっぱり意味が分かりません……o(-ェ-)o

何か見逃しているのかなぁ……。
うーん??


そして、「三章 廻る あるいは仇する」で
やっと謎が解けます。ここが193頁。
しかし、全ての謎が解けるわけではないのです。
時間軸を考えて、やはり3~4年前に時間が戻ったキッカケが
不明のままなのです。


さすがに意味がわからず文章を読むのは悶々とします。
いい話なのに勿体無いと思ったのは、ここの構成というところでしょうか。
話の中盤付近の構成は、読者のことを考えて、
もっと分かりやすく説明して欲しかったと思います。

   ◆◆   ◆◆   ◆◆

謎以外のところのレビューもさらりと。

最初にも言ったとおり、いい作品です。

しかし、次から次へと真実が明らかになっていくという構成は、
作り話がより作り話っぽく、リアリティーが欠けて、また欠けて…という
状態になっていくのを否めませんでした。

具体例を上げると、
「実は、松宮は悪魔だった」
「実は、紗帆は天使だった」
「実は、紗帆は陽斗の父親の生まれ変わりだった」
「実は、取引を無効にする方法があった」
「実は、取引を無効にする方法は3つあった」
「実は、実は、実は、実は、…………」

次々に明らかになる真実。
そして、それがあまりにも作り話っぽい。
「ああ、また、実は……」が出てくるんだろう? とか読みながら
思ってしまうわけです。
ファンタジーのように見せていなくて、実はこの話は
ファンタジーなのではないかと思ってしまうほどでした。

   ◆◆   ◆◆   ◆◆

そして、ラスト。
ハッピーエンドのようで、ハッピーエンドではないと思いました。
陽斗より、先に逝く運命を背負った松宮。
それでしか、これから先の幸せを得ることが出来ない。
これから長い人生、彼らは二人で幸せな人生を
長く長くおくるのかもしれない。

でも、松宮は必ず陽斗を残して、ひとりで先に逝かなければならない。
それで陽斗がどれほど悲しむことか。

長い二人の人生を天秤にかけたら、やはり
二人の長い幸せな人生を惜しむことは出来ない。

しかし………
やりきれないものがあります。

見る人によって、ハッピーエンドなのか
ハッピーエンドではないのか、判断してほしいという
著者の綾ちはるさんの意図もふくまれているのかもしれません。

どうしても寂しさを感じさせる最後でした。


綾さんは、時間軸を考える物語を以前にも著作していますが、
今回は、ちょっと失敗だったかなぁと思います。
あまりにも分かりにくかった…。
謎が分からず、悶々とさせられました。

あと、次々と明らかになる真実については、「またか」という
印象が拭えず、どうしてもリアルからどんどん逸脱してしまう気がして
なりませんでした。



今回は、ちょっと残念です。

次作、期待してます。

9

あやちゅけ

ココナッツさま

こんにちは! コメント有難うございます(*´∀`*)

天使の強制介入によって、陽斗は記憶を消され、また紗帆に
話してもらうことによって松宮の記憶が思い出され……というのは
分かったのですが、「memory」が「上書きされた記憶」という
解釈までは至りませんでした。色々な解釈、本当に面白いですね。
「嘘」ですか。うーん、なるほどです。
ラストは、完全な大団円じゃないと、やっぱり心に何か
引っ掛かりますよね。わたしも気持ちのよいラストが良かったです。

コメント、ありがとうございました!

ココナッツ

あやちゅけさま

こんにちは、あやちゅけさま(*^^*)
やはり毎回お互いの趣味が違っていて、面白いですね!

時間軸が戻ったというよりも、memoryで陽斗が思い出していたかのように書かれた記憶はいわゆる嘘というか、一度高校生の頃に松宮を呼び出していた本来の過去を強制介入した天使によっての消された後、上書きされた行動の記憶でしたよね。
なので、本来の消されてしまった記憶を陽斗が取り戻した時に、まるでそれが時間を巻き戻したかのように書かれていただけかなと。
最初から読者に、『この陽斗のmemoryは実は虚像なのです』とあからさまにわかるように書いてしまうと先を読まなくても良くなってしまうので、ああいう手法を用いられているのではないかとわたしは思いました(*^^*)
作品のページ数が多いので、先が読めるのはNGだったのではないかしら。
ラストに対しての感想はわたしもご都合主義であったとしても、もう少し気持ち良くしてもらえれば良かったなと思いました。

逃げては奇跡は起こらない

300ページ近い作品です。全編書き下ろし。
ネタバレだよそれ!と思われる方もいらっしゃるかと思いますので、エンディングに関してのその辺りの個人的な感想は下の方に書かせて頂きました。

教師×生徒、年上攻めの歳の差。
そういう作品をこよなく愛しておりますので、予約購入致しました。
最近では高校生『同士』となると、どうにも自分の薄汚れた感覚を意識させられ「うお!眩しすぎて読めません!」てなことになっておりましたが、やはり片方が大人ですと話が違います。
ふう、やはり教師×生徒は良いです。
そして絶望的に切なかったです。
久々にじわじわと沁み過ぎて、鼻水が出ました(苦笑

**********************
受けの陽斗は高校時代から松宮を恋い慕っていましたが、告白することなく外部受験した大学へ通う19歳。
大学教師だった父親は十年以上前に失踪し、母親は海外で仕事をしているため一人暮らし。

攻めは陽斗の通った私立高校の科学教師、松宮。
新卒で赴任した先で、副担任として陽斗に出会いました。
ヒョロリとした穏やかな風貌は女生徒から人気で、クラスに馴染まない続き陽斗と旧校舎で過ごす内に親交をあたためます。
**********************

この作品の現在は陽斗は大学生となっているのですが、そこからちょくちょく彼の記憶をなぞるように高校時代へと戻ります。
ただその時は節の始めに『memory』と書かれておりますので、それが出てきたら過去ということで。
章分けもされていますが、それは過去と現在というよりも、現実と虚像という雰囲気です。
あらすじにも『悪魔』と書かれていますのでこちらで書いても差し障りはないかなと思い書きますが、松宮は悪魔の『魂』を持って生まれたという存在です。
ちなみに陽斗の父親は天使の『魂』を持っていました。(遺伝はしません、魂の話なので)
ただその設定自体は良くあるファンタジックなオドロオドロしいものではなく、日常にもしかしたらそういう人間もいるのかも、紛れているのかもしれないね…という気持ちにさせられるように書かれています。
それは『天使』も同様です。
彼らには固有の本来の名前があって、天使には鳥の、悪魔には植物の名前が。
空を自由に舞う者と地を這うもの。
なんだかそんなことを連想し、切なくなります。

多忙な母親の代わりに陽斗を大きな愛情で包み込んでいた父親の突然の失踪で陽斗の心には埋めることのできない空虚が生まれ、いつの間にか孤独というものに慣れた頃。
ベッドで一人で過ごす時に心の中で求め呼ぶ名が父親ではなく松宮の名へと変わり、そんな恋慕とそれが叶うことのない心に再び空虚が訪れます。
卒業後、わざわざエスカレーターではなく外部の大学へと進み、日常にきっとこの想いは埋もれるのだと思いながらも、その想いも心の穴も埋まることはなく、今年二十歳を迎えることとなった今、父親の残したノートを利用し悪魔を呼び出すという行動に出た陽斗。
信じていたわけではない。
ただ一縷の望みで、再び松宮に会うことが出来、少しでも側にいることが叶うならば何にでも縋りたい。
そんな気持ちで呼び出した悪魔。
ただそれが現れてみると悪魔とはその『魂』を持つ松宮で、松宮には過去の痛みが再び伴うことではありました。

途中途中で陽斗の友人の幼い妹・沙帆が登場し、彼らの行く末に多大な影響をもたらします。
個人的には子供はBLに不必要と思ったりしているのですが、彼女は子供ではないんですよね。
こまっしゃくれた子供という意味ではなく、事実として子供ではないのです。
その辺りは読んでみて、ご自分で確認して頂きたいと思います。
そして、陽斗と松宮の過去に本当は何があったのか。
断ち切ったはずの苦しい過去が、なぜ繰り返してしまったのか。

これはあれですね、読み取る人間によっては綾さんが後書きで言われた『今作はもちろんハッピーエンド』というお言葉に、納得出来る方と出来ない方がいらっしゃるのではと思います。
わたしは個人的には後者かなあ。
もちろんこの作品のエンドマークまでを考えるならばハッピーエンドですが、その後にいつか松宮が起こすであろう決断を考えると『一緒にいられて良かったね』とは手放しでは喜べないと言いますか。
特に陽斗サイドは、松宮を苦しめるならば自分が一人で辛い方が良いという思考が多々表現されておりますし。
ただ同様の気持ちを松宮もまた抱えているので、そのあたりに関しては解決されておらず平行線なのだろうと思います。
この瞬間、この時を大事にしていきたいということでしょうが、もう少しご都合主義でも良いから気持ちを救ってほしかったなと。
同作者さんの『イエスタデイをかぞえて』でもこういった特殊な設定が使われておりましたが、そちらは読者の気持ちを最後には救済くださっていたと思います。
しかしながらこの手の胸をギュッと締めつけられる恋心は綾さんでないと表現出来ないのかもしれないと思わされた作品で、切ないけれど二人が少しでも長く一緒にいられると良いな、陽斗が真実に気づかないと良いなとも感じられましたので、神評価とさせて頂きました。
恋情と自己犠牲的な愛情は、また別ものなのだろうなと考えさせられた作品でした。

ちなみに後書きにあります解決されていない裏主人公とは、沙帆のことなのかそれとも猫のことなのか判然としませんが、沙帆は彼女が陽斗へ行った行動に悔恨の情はあったとしても、己の存在や意義に1ミリの疑問も持っていない泰然たる人物に感じました。
それは己の存在ゆえ迷いがないのかもしれませんが、もし沙帆のことを指されていたならばわたしもあのままで着地されているなというのが感想です。
猫の方だとすると謎の回収にわざわざページを割かれたりスピンオフで扱うと、個人的にはこの作品に変な嫌らしさがついてしまいそうかなと思いますね。
それともまさか松宮のこと?

12

冬草

ココナッツさまへ

こんにちは!
あとがきの”裏主人公”、気になりますよね。
わたしは、沙帆のことなのかなあとぼんやり思いました。”大きな課題を抱えたまま終わる”とは、沙帆の”賭け”のことで、最終的に天使である彼女がその賭けの結末を知ることはない・できない、ということなのかなあ、なんて。(でも、松宮にも当てはまるような気はします...)

こちらの作品は、ココナッツさまのレビューをはじめて拝見した時から気になっていて、実際手に取って読んでみて本当に良かったと思っています。ありがとうございました♪

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