もう一度会えたことは、別に特別な運命じゃない――

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表題作星を手繰る

鴇沢旭陽、昴に長年片思いしているバーテンダー
築島昴、仕事・恋人・家を一度に失った青年

あらすじ

仕事・彼女・家を同時に失った昂は、「星を見たい」と衝動的に北海道ヘ旅立つ。そこで偶然再会したのは、高校の同級生で、昂の持ち物を盗んでは新品と交換していた男・鴇沢だった。
卒業式の日に告白されて以来、一度も会わなかった鴇沢と、成り行きで1ヶ月だけ一緒に暮らすことになる昂。10年経っても変わらない、鴇沢の一途すぎる想いに気後れしながらも、次第に離れがたく感じ始め――。

佐竹ガム、デビュー作! 紀伊カンナの初bl小説イラスト!!

作品情報

作品名
星を手繰る
著者
佐竹ガム 
イラスト
紀伊カンナ 
媒体
小説
出版社
フロンティアワークス
レーベル
ダリア文庫
発売日
ISBN
9784861348204
4.2

(88)

(48)

萌々

(24)

(9)

中立

(0)

趣味じゃない

(7)

レビュー数
15
得点
363
評価数
88
平均
4.2 / 5
神率
54.5%

レビュー投稿数15

ストーカー攻め

「美しい彼」が好きな人などにオススメだと思います。
攻めにとって受けは言うなれば「推し」で、登場人物全員(受け本人含む)が推しと理解している前提で最初から話が進みます。
両思いになってからの話がほとんどないので、続編が是非読みたいです。

0

「昴」を軸に回る星

北海道在住の著者のデビュー作 だそう。 
紀伊カンナ さんの表紙が凄く可愛い。

地球から見ると、夜空の天体は「昴」を軸に回天しているように見える。
鴇沢旭陽の心の軸はぶれない、「昴」のまま。・・という意味だと思う。

高校で出会って以来、ずっと昴が好きで、それ以外は視野に入らない、混血美少年鴇沢旭陽の初恋が実るまでの物語。

昴は、天体観測が大好き。
主席で入学した昴は、トビキリ目立つ美少年・鴇沢旭陽に目が釘付け。
お互いに一目惚れなのに、昴は自分の中にある同性への恋情を認められない。
鴇沢に告白されて動揺、逃げてしまう。

卒業後、職場で上司からハラスメントを受けて退職、
そして無職になったら、恋人にも振られて住まいも追い出される。
荷物を山口の実家に送り、星を見たくなった昴は北海道に行く、
「昴」という名の店があったので入ると、そこに鴇沢旭陽が居た。

鴇沢は、実家を火災で失い、父が心労で亡くなり、母は英国に帰国。
日本で一人ぼっちになって、北海道で店を営業していた。

後半4分の1くらいまで、二人はすれ違う・・昴が煮え切らないから。
ゲイの夏子に後押しされて、やっと昴は自分の気持ちに正直になり、鴇沢に告白、
カワイイイラストだけど、官能場面の描写は、濃いと思う。

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▶「星を手繰る」の同人誌は6冊。時系列は、以下。

星に捧ぐ
明るくなるまで待って
サーズデーモーニング(※)
散在銀河 ※
ひかりはつづく
星屑を撒く

※散在銀河より前のエピソードと後のエピソードが混在。pixivやkindleで販売中。

2

暑い夏に。涼しくなるBL

 
イラストがあまりにも可愛らしくて、こんなんで本当に執着できるのか攻め!?と買う手を引っ込めては伸ばし…を繰り返しながら今回意を決し購入!
いや~~絵柄に慄かず買って良かった~~!!

冬の北海道のお話なので夏にピッタリかもしれません。
気分的にですが読んでいる間は体感温度が下がった気がします。(笑)

気になる執着ですが、なるほどちょっと行き過ぎた一途かな?程度。
受けの物を集める収集癖があったり、バーの名前を受けの名前にしたり…。
けれどゾクリとする執着ではなく、何かするたびに「今の気持ち悪かった?」「ごめんね」と、顔色を見たりお伺いを立てる系のヘタレ攻め。

ただ、こうもただただ一途に想ってくれると段々絆されていく気持ち…分かります。
まさに至れり尽くせりで優しく、始終壊れものを扱うように接してくれます。
ヘタレ攻めには男前受け。
まさにこの二人でなくては…!!を味わえた作品でした。

また、常連のオカマさんがいいアシストたくさんしてくれて、ほっこりします。

エロは最後にあるとても優しい優しい一回のみ。

途中、高校生だった頃の話が出てくる構成も良かったなぁ…。
ストーリー重視の方に強くオススメします!!

2

大大大好きな作品

「…俺が、お前に会いたくて見つけに来たんだ。」

タイトルに惹かれて購入した作品。
BL小説は初めてでしたがスラスラ読めました。まるで映画を見ているかのような感覚。

文章やセリフの表現がすっごく綺麗。素敵な言葉がこの1冊に沢山詰め込まれています。昴の心情変化もとても丁寧に描かれてる。
紀伊カンナ先生の繊細な挿絵がこの作品の雰囲気にぴったりでした。

この本に出会えて良かったなと思います。
続編もあるみたいなので早速読もうと思います!

3

自分史上一番のいい執着攻め

攻めに神評価で!こんな可愛い執着攻めは初めてです!

高校の入学式からの攻めの長い長い片想いの物語ですね。
鴇沢がもうどうしようもなく愛しくてたまりません。誰よりも美しい容姿を持ちながらもそれ故に人見知りで孤独で。そんな中昴にきさくに話しかけられて。
鴇沢の中で昴への恋心がどんどん育っていきます。
高校卒業で告白して10年会えなくてもずっと好きで。たった一人の大切な人で。
高校時代こっそり昴の持ち物を盗んで新品と入れ換えたり、もらったネクタイを大切に今でも持ち歩いたり、昴の好きなところを延々と言えたり。
10年毎日昴の事を考えてたり、奇跡が起きて昴が来てくれたらと昴の名前のバーを開いたり。

昴も謎の優越感と独占欲に戸惑い自分の気持ちを理解できず遠回りしましたが、いつも何かの時には鴇沢を思い出して頑張ってたんですね。

夏子さんの助言もありやっと自分の気持ちを自覚して。

鴇沢が童貞を守っていたのも愛しくて!そうだよね、大好きな人としかしないよね、そういう子だよね。

エッチシーンはさらっとですがそれでいいんです。

結ばれた後の二人ももっと読みたかったなあ。
初エッチの後にひっそり涙する鴇沢。現実だよ!これからもずっと昴と一緒にいられるよ!両思いだよ!と両腕を握って言い聞かせたいです。

はぁ、長くて今と高校時代を行ったり来たりでしたが鴇沢の一途で宇宙人でひたむきな所に参りました。昴だけが鴇沢の全てなんだもん。宇宙で昴を一番好きな事が唯一自慢出来ることなんだもん。

8

雰囲気が最高。


どこで見かけたか忘れましたが題名がなんとなく気になって購入しました。


最近ハラハラする本しか読んでなかったので、この本を読みながらこういう雰囲気の話いいな〜と思っていました。いい意味で穏やかな感じ。いつも読んでいるBLとはまた少し違う感覚でした。なんか、上手いこと言えないんですけど。心を落ち着かせたい時に読みたくなるような。


あとイラストの紀伊カンナ先生と雰囲気がバッチリあってて素敵でした。


一途なヘタレ攻めはやっぱり最高ですね。好きです。あまりにも一途でこっちがにやけてしまいます。
口下手でなかなか上手いこと喋れないのにたまにやることが大胆で、そういうとこもまた良くて、最後の最後まで応援してました笑。

高校時代と今とで話が交互になっているにも関わらず、分かりにくいと全く思わなくてスラスラ読むことができました。

佐竹ガム先生の他の作品も読んでみようと思います。

7

あまりのピュアさに自分まで綺麗なものになったみたいな気になれます

電子書籍で読了。挿絵有り。

ちるちるの『誰も教えてくれなかった名作BL小説4選』という記事で気になったので購入。
いやー、ピュアです。
真っ直ぐです。
けれども、想いを押しつけないのです。
『旭日』なんていう強く輝く名前なのに。
自分の初恋は遠い彼方の思い出なのですけれど、あの頃の、楽しいばかりではなかったけれど、甘く切ないキュンキュンを思い出します。
心の洗濯をしたい時には最適な一冊だと思います。

紀伊カンナさんのイラストが 非常に合っています。
というか、紀伊さんが描かれているマンガの世界観とかなり近い様な気が……
ちるちるの紹介文では「特にBL作品初心者の方にオススメ」(薹が立っちまったBL読みですまない)とありましたが、紀伊さんのファンの方で「小説にもトライ」という方にはとてもとっつきやすいのではないかと思いました。

6

北国が舞台ですがほっこりさせられます

初めて読んだBL小説がこの『星を手繰る』でした。佐竹ガム先生のデビュー作だと知ったのは読み終えたあとで、そもそもは紀伊カンナ先生の表紙イラストに惹かれて買いました。いわゆる表紙買いですね(笑)

とても雰囲気が良い作品で、BL初心者の私にも楽しめる作品でした。健気な鴇沢のかわいさも然ることながら、昴の心境の変化も丁寧に表現されており、二人の物語の行方が気になって、休憩を挟むことなく一気に読み進めてしまいました。他の登場人物たちもやさしい人ばかりで、二人を取り囲むやさしい世界に癒やされます。

(受け攻めが思っていたのと逆だったので、最後の最後で悶えひっくり返ってしまいました)

3

何度も読んでしまいます

すごく優しい気持ちになれます。
自然と涙が出てくる感じで、人を愛するということについて、改めて考えさせていただく機会を得ました。
鴇沢の行動の一つ一つから、昴への愛が伝わってきて、うわぁぁぁぁぁ・・・ってなります(笑)
顔のニヤケが治まりません

5

遠い地での再会モノ

クライマックスにベッドシーンはあるものの、個人的には「雰囲気BL」のカテゴリに入れたくなる作品でした。どう頑張っても27歳(前後)に見えないイラストも気になってしまった…。表紙イラストの時点では高校生のお話だと思ったぐらいなので。

高校の同級生同士の再会モノです。主人公の昴に高校時代からずっと片想いしている鴇沢と、当時から鴇沢の気持ちを知りながら…卒業式の日には告白までされたものの、鴇沢の気持ちには応えられなかった昴。現実から逃げるように向かった北海道で鴇沢と偶然再会した昴は、鴇沢の10年間変わらぬ想いを知って戸惑います。けれど湧き上がる優越感や独占欲――この気持は一体なんだろう? 一ヶ月という同居生活の間、心を探り合うように近づく二人のお話です。

相手が自分を好きだからって同性と簡単に恋愛できるわけない、と昴が思うのは自然で、とても納得できました。だからこそ後半の急な展開が腑に落ちませんでした。この二人の感じだとセックスまであと1年ぐらい掛かりそうなのに。弱っていると恋したくなるものでしょうか…。

評価は「萌」と「中立」で迷って「萌」です。読後にデビュー作と知って驚きました。焦れったい描写や会話だけで進む場面が多い気もしますが、全体的にはクセがなくて読みやすい小説でした。

4

周りを気にせず読めました。

とても良かったです。
クセのない文章で読みやすく、ページ数多めの作品かと思いましたがすぐに読み終えることができました。

キャラクターも良かったです。
攻めは主人公のことをとても好いていて、ちょっとストーカーのような行為もしていますが気持ち悪さが全くありません。むしろ一途さが伝わってきて胸がキュンキュンしました。
受けの方も、ただ攻めに愛されるだけの子ではなくて、しっかりと自立して自分の意思を持った子で良かったです。いわゆる「受け」感は少なく、普通の男性、という感じでとても好感が持てます。

ラストの方が少しうるっときました。
タイトルからも分かる通り、星が重要な要素となっているお話です。ロマンチックですがクサくはなく、こころがほっこりしました。

紀伊カンナさんの可愛くて綺麗なイラストも物語の雰囲気に合っていて、とても良かったです。

そして個人的に嬉しかったのが、挿絵の入れ方です。
私はBL小説はまだ読んだ冊数が少ないので、もしかしたらそんなに珍しくないのかもしれませんが。
挿絵をページ一面に載せるのではなく、挿絵の周りにぐるりと余白があるんです。
すると、本の小口のところに黒い線が出来ないので、一見 挿絵があるとわからないんです。
私は電車やバスの中で本を読むことが多いのですが(もちろんブックカバーはつけています)、
「いい年した大人が挿絵入りの本を読んでいる」と思われるんじゃないか、BL小説を読んでいることがバレてしまうんじゃないか……といつもドキドキ(ヒヤヒヤ?)しています。笑 (私が気にしすぎなだけかもしれませんが!)
この本はそんな心配をほとんどせずに読むことができたのでとっても嬉しかったです。

9

もう一歩!

表紙買い。
デビュー作だそうですが、そういったのを感じさせないスマートな文章です。
癖もなく非常に読みやすいので、するするとページが繰れてしまうのも好印象でした。疲れてる時はあまり考えずに素直に読める文章がいいので、そういった気分の時には最適な1冊だと思います。

内容は再会もの。
高校時代の友人同士だった2人が、10年後、偶然北海道で再会し、なりゆきで受が攻の家に居候する……と、まあ割とありがちな展開ではあるんですが、この攻が非常に私好みでよかったです。
弱気ストーカーなんですが、粘着質な感じがしないので、ホラー執着があまり得手ではない私でも楽しく読めました。
当人からしたら、それこそ気持ち悪いというような行動の数々なんですが、それでも攻が妙に爽やか君なので気になりません。寧ろ可愛い。
受も受で絆され系かなと思いきや、蓋開いてみたら意外と積極的で強引!
襲い受も大好物な私には、それだけでご飯が美味しく頂けちゃうという展開でした。

ただ少し残念だったのは、北海道や山口といった地方を舞台にしているのに方言が一切出てこない点。
方言BL大好物なので、結構期待してた分、残念な気持ちになりました。

5

あたたかで穏やかな話

エロやドラマティックに特化したお話ではないのに、ゆっくりと穏やかに流れるような文章が素敵。
日常感のあるBL小説としてかなり好みでした。
紀伊カンナ先生のイラストがこの作品の持つあたたかさに彩りを添えてくれます。
心を落ち着けて休日にお茶でものみながら、そのおともに是非。

3

静かな夜におすすめの一冊

 私事ですが私の商業BL小説デビューの本です。
 濡れ場の描写もほどよいので初めてBLを読む人にも読みやすいのではないかと思います。挿絵も作品の世界とマッチしていてとてもよかったです。
 ストーリーの大筋は高校の頃の同級生である昴と鴇沢が北海道で再開して…というもので、全体的にすっきりしています。出てくる脇キャラも一人ひとり個性があって面白い人が多いです。すっきりしない行動をとるキャラクターもいません(しいて言うなら昴の彼女くらいかな)。本当に初めての人向けだなあと思います。
 2人でプラネタリウムを眺めるシーンとか、鴇沢の家で夜を迎えるシーンとか、二人の高校生時代の回想とか、1シーン1シーンに透明感とか涼やかさがあって、その雰囲気を絶妙に挿絵が引き立てています。
 2人が進展する流れも自然で、昴も鴇沢も…よかったね…という感じです。昴は結構男前というか普通の男の子というか、とにかく他の小説などでよく見る可愛い感じの受けではないので、それもまたかわいくてよかったです。
 最後になりますが本当にこの本で商業BL小説デビューできてよかったなあと思います。佐竹ガムさんは作家買いしたい作家さんの一人になりましたので、新刊が…待ち遠しいです…! また昴と鴇沢みたいなすぐにはくっつけなさそうな2人をしあわせにしてほしいと思います。

2

ラストはうるっときました

イラストに惹かれて購入。
紀伊カンナさんはBLだと挿絵はやってなかったんですね。意外。

高校の同級生の再会もの。
物静かで自信ナシな攻と、外面はいいんだけど性格悪めな受…なので、最初はこの2人進展するのか!?ってかんじでしたが、2人の距離が近づいていくのがすごく丁寧に書かれてて好感が持てました。
攻のストーカーっぷりは、たしかにきもいんだけど(笑)、一周回ってかわいく思えてきます。だんだん応援する目線になってました。
みんなが羨むようなハイスペックの攻に愛されて、嬉しくないわけないよねーと思うのですが、「そこに甘えてる自分はずるい」と自覚アリな受。「なんで俺なんだ?」とちょっと呆れながらそれを受け入れて答えを出してく様子がじれったくもあり、その分自然なので納得して読めました。

星が一貫してテーマのひとつになっていて、お話とイラストの雰囲気も相まってよかったです。

11

ココナッツ

ほのんさま

初めまして、ほのんさま(*^^*)
購入しようかどうか迷っていましたがなかなかレビューのつかない作品でしたので、助かりました。
ありがとうございました☆

この作品が収納されている本棚

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