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15年ぶりに再会した中学の同級生・美里。
女に追い出され無銭飲食し、酔っ払ったところにばったり遭遇して…。
ゆる〜いろくでなしのお願いを一応拒否するも、結局受け入れてしまう北方。
「一泊だけ」がそのうち月に3回近く泊まりにくるようになり、やがて毎日いるようになり、フェラされ、やがて……。
そのナシ崩し的な様子が、ゆる〜くじわじわと描かれていて、フフフってな感じです。
実は、美里は賞候補になるような作家で絶賛スランプ中。
そんな彼が三年ぶりに書きあげた本が「BとLの邂逅」(笑)
どんな本よ、と思ったら、目を通した北方曰く「小難しい‥‥」らしい。
本人の脳みその緩さと、作品の中身は異なるものらしい。
本を出せた暁のご褒美セックスをうっかり約束してしまった北方。
美里は「 ケツ貸せるよ♡ 」なんて最初の頃言ってたのでてっきりネコだと思ってたのに、いざとなったら北方が抱かれる側になっちゃうという、ある意味お約束展開も含めてニンマリです。
何か心に残るとかそういう類の作品ではないけど、疲れたときにさらっと読むのにちょうどいいと思います。
中学の同級生美里と15年ぶりに再会した北方
美里は書けない小説家で金も家もなく北方が一番優しいと押しかけてきます。お礼は身体で払うとどっちもいけると。
北方と再会してから力がわいてきた、これは恋だ!と。
北方はお人好しですね。何だかんだで泊めてご飯も作ってあげて。
北方の作るご飯を食べてる時が一番幸せって言う美里が可愛いです。顔だけはきれいらしいですがこんなになつかれちゃあ落ちますわな。
本が出せたらエッチする約束しちゃって、初エッチの前の天国待ってるからって顔がいつもの美里じゃない!
それからは週に2~3回のペースでエッチ。もう恋人じゃん!
北海道に転勤を打診されたときも美里を連れてくの普通に考えてたし。
黙って俺についてこいって男前ですね!受けだけど。やっと好きって言いました。
北の大地編でも愛情のこもったお弁当を美里の分も毎日作って。
一緒にいるだけで幸せっていいなあ。
BとLの邂逅はどんな話なんだろう(笑)あれから蜜月ですが小説書いてるのかなあ。北の大地でいつまでもお幸せに。
ろくでなしでヒモでユルいけど人懐こい攻め新鮮でした。
BLを読んでいて「ろくでなし」と来たら「ビッチ」と相場が決まっているようなもので。
ヒモ、生活力ゼロで家事能力があったら良い方、男女問わず、セックスは宿泊費代わり。
脳内データベースからどんどん出てくる関連ワードにどきどきしながら読みました。
ビッチ、ではなかったかな。ただ緩そうではありました。
北方が夜の街で再会したのは中学の同級生で人気者だった美里。
泥酔した美里を家に連れ帰る羽目になって…、という始まりです。
女の家を追い出されて北方の家に転がり込もうとする美里ですが、ちょいちょい「ケツには自信がある!」「天国に連れて行ってやる!」と北方に迫ってくる。ビ、ビッチ…。
でも大丈夫です。他の人が絡んでくるシーンはありませんし、北方に再会するまではいろいろあったのでしょうが、再会後は北方宅に連泊を避けるために女性のお宅を転々としているだけみたいです。
だけ、と言っていいのかわかりませんが。ビッチ臭というよりたらし臭でした。
ふたりがどうして惹かれあったのかは、そんなに丁寧に描かれているわけではありません。
中学のときのエピソードがひとつ出て来ますが、それがあったからと言って「そのときからずっと好きだった!」というパターンにはならないし、北方の方は美里の顔が可愛いから流されている印象でした。
美里の方にこそ北方にこだわる理由がありそうだったのに、こちらも特になく。北方が厳しいことを言いつつも優しいので懐く延長線上で体も…、という感じ。なのでお互いに居心地の良さそうな関係ではあるけれど、胸が鷲づかまれるような展開やあの日からずっと隠していた切ない想いのような胸きゅんエピソードはなかったです。
再会も謀ったものではなかったようで、ただ偶然再会して、一緒にいたら情が移っちゃったかなという始まりながら、お互いに本当に居心地良さそうで見ていて微笑ましくて、何だかんだと仲良くやっていきそうなふたりでした。
ひとつだけ、転勤話で将来を考え始めてすれ違った場面で、北方が言った
「一生面倒見るつもりはねぇが、明日の朝メシぐらい作ってやる」
この台詞は萌えました。先はわからないけど、とりあえず一緒にいてみようぜ、みたいな。そのあとの台詞も良かったので、ここは是非読んでいただきたいです!
同時収録は「蜜色パンケーキ」の番外編というかちょこっと続編でした。
千春がデレた!問題は解決していないけれど、仲の良いふたりが見られてしあわせでした。
番外編は本編ラストにちょっと描かれていた転勤後のふたりの続きでした。
こちら、本当に最高でした。萌えた。可愛かったです。
ちょっと手のかかる猫を拾ったらすごーーーく懐かれて、気付けば溺愛していた。
そんな雰囲気の、ほのぼのとした作品でした。
たまにはこういうまったりしたものもいいですね。
ある時は胸キュンの大家、またある時は不穏の黒雲でゾクッとさせる木下けい子先生の作品です。
が、本作はキュンもゾクッも少し足りないあっさり系でしょうか。
大して仲良くもなかった同級生の美里に偶然会って、強引に転がり込まれる北方。
タイトルで「ろくでなし」というからには、美里がこれ幸いと居座って北方の生活の何もかもを引っ掻き回す展開かと思いきや、これがそうでもない。
ならばタラし体質のホストみたいに貢がせる展開かと思えば、これもそうでもない。
ストーリー的にはジワジワと美里のペースにはまっていくんだけど…
はじめは美里のルックスが結構シュッとして、ケツ貸すよとか3PもOKとか言ってビッチっぽいというか性的な空気を出してるんだけど、段々絵が子供っぽい造形になって、性格もろくでなしというより駄々っ子みたいになったと感じました。
何より私にとっては、エレベーター前で美里に衝動的にキスする北方が唐突すぎて驚いた。顔がキレイなら同性でも騙されるのか?
Hで北方が受けというのはナイスです。
でも、小さな幸せを一々言葉で幸せと言える美里なら北方以前にも拾ってくれる人いたでしょ…って思っちゃう。
描き下ろしの「北の大地編」はなかなか良かったです。
北方は相変わらず素っ気ない風ですが、周囲からは『愛情足りてますって顔してる』なんて見られていて。2人に分かる愛情があればそれでいいんだなー。
もう一編あの「蜜色パンケーキ」の番外?
十吾のマネージャーから別れて欲しいと言われて…当の十吾はまっすぐなので大丈夫。
攻めがろくでなしでクソすぎて、愛せない。
この作者さんに求めるものと違った………
そして、実は、エッチシーンまで、どちらが受けか攻めかが全くわからなかった……こりゃ、作品に入り込めなかったっつーことだなあ。