藍より昏く秘めやかに 

ai yori kuraku himeyakani

藍より昏く秘めやかに 
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神1
  • 萌×21
  • 萌2
  • 中立0
  • しゅみじゃない2

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レビュー数
1
得点
15
評価数
6件
平均
2.8 / 5
神率
16.7%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
心交社
シリーズ
ショコラ文庫(小説・心交社)
発売日
価格
¥690(税抜)  
ISBN
9784778120634

あらすじ

代議士の父が倒れ、祖母の法事で代わりに挨拶することになった航一郎は、十年ぶりに幼馴染みの湊と再会する。
過去、航一郎のせいで父が逮捕され自分を憎んでいるはずの湊はなぜか「貴方の秘書になるために来ました」と言い、
挨拶原稿をすり替えてまで航一郎に後継の宣言をさせた。
その後、父の秘書の不正調査への協力を求められた航一郎は、負い目から議員事務所入りを承諾するが、
なしくずしに湊と同居することになってしまい ……。

表題作藍より昏く秘めやかに 

磯崎湊,政治家秘書,29歳
宗谷航一郎,経済アナリスト,30歳

その他の収録作品

  • あとがき

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レビュー投稿数1

骨太な政界BL

ショコラ新人賞奨励賞を受賞された作家さんの二作目。
前作は高校の同級生ものだったようですが、今回は政界をテーマとした社会人もので、年下攻めです。

あらすじ:
代議士の父が倒れ、父に代わり祖母の法事で挨拶することになった経済アナリストの航一郎(受け)。
そこで、1歳年下の幼馴染で秘書になった湊(攻め)と再会。
湊は航一郎の挨拶文をすり替え、航一郎に父のあとを継ぐことを宣言させ…

航一郎と湊は、過去に父親同士のことで何かあったらしく、そのことで航一郎は湊に対し後ろめたさを感じています。
航一郎は湊に敬語で礼儀正しく接しつつも、彼の秘書になると聞かず、航一郎はなしくずしに湊と同居することに。

二人の子ども時代に何があったのか。
湊の狙いは何なのか。
そんな謎をはらんだ展開はなかなか読み応えありです。

実は、湊の父はかつて航一郎の父の秘書をしており、航一郎の父に代わり不正の罪を被り逮捕されたという事情が。
航一郎は幼き日の自分が不用意にマスコミの前に出たことで、世論が父を擁護する方向に変わってしまったことに責任を感じています。
その後一時的にパニック障続き害となり、今も時折発作が起きそうになるほど、この事件は航一郎にとってトラウマ。
報道の怖さや、代議士の息子としての心理的重圧がありありと伝わってくるような描写です。

湊は、航一郎の挨拶文をすり替える腹黒さと、彼に真摯に尽くす健気さを併せ持つ、ミステリアスな人物。
航一郎に不正疑惑がかけられた際、黙って罪を被ろうとする姿は父親と重なるものがあり、親譲りの義理堅さに胸が熱くなりました。
幼い頃憧れていたからと言って、その後ろくに会う機会のなかった航一郎にここまで執着するか??という疑問は残りますが、子どもながらに航一郎の持つカリスマ性に惹かれ、崇拝する気持ちが恋愛感情に育っていったのかもしれません。

二人の恋模様より父親同士の友情や、航一郎の父の清濁併せ呑む生き様の方が印象に残ってしまいましたが、骨太で良い政界BLでした。

今後もこの作家さんの様々なテーマの作品を読んでみたいです。

3

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