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表題作こぼれそうなハニー

仁科啓司・28歳・刑事
芝田英知・20歳

あらすじ

仁科は刑事として、素直でなつっこい英知を保護し同居するはめに。やがて、体も心も甘く泣かせたいと思うほど惹かれるが!? ☆シリーズ既刊 「溺れる体温」 「熱病の花」 「こぼれそうなハニー」 著者:菱沢九月イラストレーター:桃山恵

作品情報

作品名
こぼれそうなハニー
著者
菱沢九月 
イラスト
桃山恵 
媒体
小説
出版社
ハイランド
レーベル
Laqia super extra novels
発売日
ISBN
9784894862562
3

(4)

(1)

萌々

(0)

(2)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
2
得点
11
評価数
4
平均
3 / 5
神率
25%

レビュー投稿数2

スピンオフでした

読み始めてから気付いたんですがこれってスピンオフだったんですねー。
関連作は読んでないんですが、おそらく単作で読んでもそれ程問題はないんじゃないかなー(多分)
関連作のカップルは登場してはやたらいちゃこらしてます。

刑事である仁科[攻]は犯人を追っていて、その同居人である芝田[受]を行きが掛り上同居させる事に。
芝田はバイクで日本縦断の途中の青年で、20歳にしてはやや幼いというか妙ちくりんなミックスジュースをやたら作ったりと天然でぽやぽやしたタイプ。
仁科の好みではない筈なんですが、同居している内に飼い犬が可愛くなってくる的な愛着を持つ様になってそれが恋愛に変わって行くんですねー。
恋愛面は激しい描写じゃなくてどちらかというと緩やかに変化して行くって感じ。
エロは最初は挿入までは行けなくて、次にちゃんと必要な物を準備してから挑むってとこが微笑ましかったですよ。
これから更にゆっくりと恋愛が進展していくんだろうなって感じの終わり方でした。
芝田も絡んでの事件があるんですがこれはまあ添え物程度かな。
事件としては甘いというか動機もイマイチぴんと来ませんでした。
芝田が20歳にしてはお子様っぽいんですが、これは作中でも触れられているのでそこは許容範囲内。

2

スピンオフ

『溺れる体温』シリーズ。今作はメインカプが変わり、前の二作で七飯とミキに絡んできた刑事・仁科のスピンオフになりました。なるほどー。

事件です!は相変わらず続きます。2時間ものの刑事ドラマ(しかも昔の再放送とか笑)をなんとなく観てしまう自分は嫌いじゃないんです、こういうの。本格的な警察ものや推理ものには及ばないかもしれないけれど、ラブストーリーとの兼ね合いが丁度よくて。

仁科は上司の指示や規則に従わず、独自に動いてしまうやんちゃ臭いタイプの刑事で、しょっちゅう始末書を書かされています。ナンパした子がフーゾク嬢だったり(おかげで事件解決に役立った)、美人好きなので前作に登場したミキにもムラッとしたり…。そもそも彼は七飯にちょっかいをかけていた脇キャラですが、バリバリのノンケです。

麻薬事件の容疑者宅に乗り込んだ仁科。居候の芝田が留守番をしていて、本人と連絡が取れず困っている状況を知ります。なんの因果かその金髪でフニャフニャした芝田を仁科の自宅で預かるハメに。

芝田は仁科が仕事から帰ってくるたびにオリジナルの謎ドリンクを作って待っているような天然の不思議ちゃん。彼の扱いに困っていた仁科は、リョウの住まいに空き部屋があるはずだと芝田をおしつけようと算段していたのに…。後にリョウたちにアレコレ相談することになるとは、、笑

カップリングが好みでした。オラ系かと思いきや受けには甘い攻めと、アホの子かと思いきや柔軟で逞しい受け。ノンケ攻めがゲイ受けに絆されて、初めて誰かを独占したくなっただなんて…本人にとってはなかなか衝撃的な大恋愛なのでは。ゲイの受けは例によってまっさらです。エチシーンでは七飯も芝田も恥じらいつつ貪欲な受けなんですが、清潔な色気が強調されていて、エッチではあるけど綺麗なイメージなんですよね。

ストーリーを下支えしている事件パートも無事に解決しますが、情絡みのすれ違いが原因だったりするところも温かみがあってホッとできます。

タイトルやカバーイラストからは事件解決ものの要素が全然想像できなくて、なんだかもったいないシリーズかも。

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