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僕は…眠っちゃうほど退屈になったのか?
8巻から続いてのシリアスな問題への本格的な突入と落ち着きまでを見届けられる9巻です
男女作品で言えば往年の王道のすれ違いのひとつである「私と仕事どっちが大事なの?」という、個人的には愚問だな・・・と思ってしまう例のアレが立ちはだかってます
これ、確かに同性の場合の嫉妬って性別の差が無い分、仕事へのスタンスとかも愚問を言いがちな女性のマインドとは違うような気がするかも・・・と真矢ネム+ルカの関係を見ていて思いました
今の時代は男女の差を無くそう!という意識が高まってるので仕事に於いても同列で考えられるマインドも増えたとは思いますが、それが共通認識か?と言うとまだまだな気がします
そういう点で言ってもやっぱり同性CPであるというのは仕事と恋の問題が同列で考えられやすい分凄くより複雑でもあるし甲乙両面があるな~ってつくづく思いました
で、今回はやっぱりネムネムがまだ仕事へのマインドの育ち切って無い所がルカとの大きな差を生んでいたな~って思いました
なので、今回の事や塾生の合格という成功体験の実績などが今後のネムネムを大きく育てるんじゃないかな???と期待を持てるお話しだったと思います!!
尚、茫然自失なイケメンの弱った姿は胸が痛くなる気持ちと、庇護欲を掻き立てられる・・・!という個人的な癖の刺激があり忘れられない描写となりました♡(ごめん、真矢!)
尚、縞川さんはヒゲを剃れって言いましたが、あの無精ひげもキライじゃなかったのでもう少し楽しませて欲しかった気もしました~♪
さて、10巻は沖野くんのお話しだそうですね!
ちょっと心穏やかに読めそうでしょうか???
やっとルカ問題が終わりを迎えます。
眠傘の誕生日を二人とも楽しみにしてたのに。ホテルでデパ地下グルメを食べながら、真矢が今が一番幸せって。
え?それって…と傷つく眠傘。
しかも眠傘がシャワー浴びてる間に真矢が眠っちゃって。ルカからもメールが来てるのを見て、もう頭が混乱してしまう眠傘。
そしてしばらく距離を置こうと眠傘が伝え…。
真矢があがくもどうにもならず。
ここからが泣けました〜。
独占欲と嫉妬に自分を責めたり悩む眠傘。
眠傘にフラレたら…と廃人同然になってしまう真矢。
真矢が自分らしくいられるのは眠傘がいてこそなんですよね。なんでこれまで好きってちゃんと言わなかった?
再会はもうしびれました。
メールだけじゃ伝わらない、会わないとって。
眠傘を諦めない真矢に号泣です。
まさかこのシリーズで泣くことがあるとは。
ルカも真矢を見込み違いというか、眠傘あっての真矢なんだとやっとわかり。
沖野くんも交際が順調そうで良かったです。
中途半端にもやもやしたくなかったので、この3年ほど購入を控えて完結するまで待とうと思っていたのですが、我慢しきれず買ってしまった、8、9巻。
1〜7巻も読み直して、8、9巻と読んだのですが、胸やらおなかやらがゴニョゴニョしすぎて、もう内臓がどうにかなっちゃうかと思いました。
そんなわけでだいぶ遅ればせながら追いついた9巻。
ルカの強烈なエゴと眠傘の独占欲の闘いに、やっと決着がつきましたね。
自分のからだの不具合を他人で埋めたい、ターゲットのパートナーから引き剥がしてでも手に入れたい。ルカの思いは全部「自分勝手」なんですよね。
どうして真矢がルカの100%で動けないからだの欠けた部分を補わなければならないのか。イベント企画なんて餌で釣って、自分のテリトリーに縛りつけようとするのか。
結局自分がやりたいことを背負って実行してくれるエンジン付きの器が欲しいだけで、エネルギーに溢れていた真矢のエンジンを利用したかっただけなんですよね。
眠傘に距離を置きたいと言われたあとの真矢を見て、「おれの体はこんなものだったのか」って、お前のじゃないから!!って、読んだ全員がツッコミを入れたことでしょう。
9巻ではルカの風貌が若干老けてたのを「ざまあ」と思ってしまった性格の悪いわたしです。
でもルカって結構年上なんですよね。「十太編」で出てきた彰の卒業が93期で真矢たちが96期。さらに縞川がポリクリということは5年生。その縞川が1年のときに5年だったということは10才違いでは?19才のエネルギーに執着する29才…。冷静に考えると怖い。
結果的に真矢のエネルギー源は眠傘で、眠傘を切り離したらただの「魂の抜けた人形」になってしまうことが分かってもらえてよかったです、ほんと。
一番欲しい部分を生み出してくれる存在を切り離そうとしてたわけですからね。
というわけで、年甲斐もなく若者に執着するルカが、真矢にとっての眠傘の存在意義を認めてくれてよかったです。
真矢がちゃんと気持ちを言葉にして伝えてくれたのもよかったー。泣きましたよ。
ずーーーーっと言ってなかったし、眠傘も何度もそれを気にしてましたもんね。
あれだけ行動で溺愛っぷりを示しても、すぐにSNSに隠し撮りを発信されてしまうようなイケメンの彼氏だからこそ、自信のない眠傘には言葉が必要だったんだなと再確認。
これからまだ真矢父問題もあるし、どうなっていくのでしょうか。
真矢は眠傘一筋だし、眠傘もそうだけど、眠傘が常に「周囲の考える」真矢にとっての最善を選択しようとするので不安は尽きませんね…。
8巻がとにかく切なくて、モヤモヤしたまま終わっていて、さらに9巻の前半までは辛くて辛くて…。でも、最終的にまた二人のラブラブな姿が拝めてほっとしました。
イベントも大詰めで寝不足だった真矢くんがねむちんの誕生日で大失敗。寂しいなら起こせばいいのにとも思いますが、寝不足なこともなんとなく気づいていたので起こせないねむちん。でも、そう言う些細なことの積み重ねが不安で爆発しちゃいましたね。
連絡がとれない間の真矢くんがバイトをほったらかすのは、男としてカッコ悪いなと思いましたがまぁそんな情けない姿を晒したことでルカさんも諦めてくれたようなもんだし、よしとしましょう。
何日もお風呂に入ってなくて濡れた犬の臭いがする真矢くん、沖野くんじゃなくてもアワアワしてしまいます。
でも、好きって言葉、聞けて良かったね。
眠傘の不安がどんな波乱となるのか。
初めての二人だけで過ごす誕生日。
この特別感が尚、マヤの失敗に拍車を掛けてしまう。
眠傘なりに理解して、それでも不安になってしまうどうしようもない部分。
マヤが見えない所で楽しそうにすればするほど自分自身の存在に意味を見いだせなくなる暗い部分。
そんな時に追い討ちをかけるルカの言葉とか。
後ろを見るとキリのない所にどうケジメをつけられるのか。
ただ、今回はそれ以前のところでマヤのダメダメさが際立ち。
今までとは比にならないほどの別れの予感に、これほどまでに腑抜けた状態になるのかと。
なんだかホッとした気持ちになります。
そんなマヤを見て考え直すのはルカの方となり。
眠傘は何も変わらないけど、変わらないなりに自問自答しながら答えを導きだし。
眠傘を中心に、いろんな人がちょっとずつ変わって。
長期シリーズらしい、影響されあって成長していく姿を実感できるほほえましい作品になってしまったんだと。
いろんな所で驚いたり安心したり感慨深い読後感となりました。
