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いつも思うんですよ
大っぴらにできない恋愛や 隠し通さなきゃいけない恋愛って そこに本当の恋や愛があるのかな?って
ただ寂しいを埋めあうために身体を開いて重なりあって その部分だけでも繋がっていたいって思う瞬間のどこに 愛だ恋だ が存在するのかなって?
だって 誰だってひとりは寂しいよ?でもさ それと色恋関係… いかん 変な水掛け論になってくるわ
んふふ 不倫ものが読みたかったんです
受けがボロ雑巾みたいになって捨てられて 二度と他人には関わるまいみたいな
すべてを恨んで鋼鉄の鎧を装備してるようなやつ
言っていいですか
こんな悪魔に魅入られたら現実見るしかできないじゃん!
悪魔ってもっとこう オタメゴカシだらけで厄災巻き散らかし 不幸を悦ぶ非道なものって感じなのに 本当の事しか言ってないってのが面白い
さながらそれが 誰もが持ってる黒い部分への道標のようで
それこそ自己保身の為の上部だけの優しさや 根にある邪で醜い感情を暴いて
真っ当な道筋に沿うことを願っているような
ぼろ雑巾を読みたかったんですよ
でね ボロボロになったところに優しく射し込む光が見たかったんです
起死回生はないし リアルはそんなに甘くない
優しい悪魔がそれを墾墾と教えにくる
主人公じゃないけど いや 悪魔やばいな
カッコよすぎるわ
例えそれが飽和状態の地獄の緩和のためだとしても 自分の身を削ってまで人間に関わる悪魔
悪魔らしからぬ悪魔のその理由
身を落としてまで愛した過去 引きずる未練
え?どうしよう
ボロボロがもっとボロ雑巾を救う光はあるの?
最終的にご都合主義と言われそうな展開にはなってるけど 交わす言葉の一つ一つが 愛してる としか言ってないもどかしさ
誰かを思うときのややっこしさこそが このお話の最大のみどころって感じですか?
ボロ雑巾が光に救われてくの見たかったんですが こんな闇に救われていくとは
えぇぇえ? 設定勝ちな気もしないでもないけど はじめましての作家さん この続きないのかしら? いや ないならないで深追い決定です
悪魔(堕天使)の十川と大学生の圭のお話。
人の心を読むように何でも言い当ててしまう十川は謎めいていてすごく魅力を感じたし、
あまり感情が見えないながらも圭のことをすごく気にかけているのがわかって
そんなところも良いなーと思っていたのですが
四股彼氏エピソードだとか記憶を操作する、といった辺りから展開に必死に付いていく感じになってしまいました。
一野が登場、明かされる十川の過去、天国や地獄の仕組みの説明…本当に必死に読みました(汗)
細かな部分まで作り込まれている、ということなんでしょうがもう少しスッキリしていてもよかったのかなと感じました。
なんか独白劇を見ているような感じがありました。
堕天使、十川さん。圭のバイトするラーメン屋の常連。最初は堕天使とは明かされませんが、というか、圭以外には明かされないので周囲の人は人間として接していますが、色々なことがよく見え、すぐ先の未来も分かるようなので、人生相談を受けたりしています(ラーメン屋で)。
そんなのほほんとした感じで始まりますが、終盤につれ堕天した十川さんの過去や、人間になるかどうかという悩みで、メインカップル二人の劇場という感じになり、かなり台詞の多い展開になります。
クールぶりながら圭が大好きな十川さん、最初に付き合った男がクズで引きずる圭、など、人間くさいところを優しく少しコミカルに描かれていて、そういうところが多かったらよかったなあと思いました。
感情の波や文法は完全に歩田川先生のソレなのですが、"悪魔"が乗っかってるファンタジーなので少々異色の作品です。
ここ2,3年、"天使"やら"悪魔"やらの作品をまま見る気が…前からあったかな〜気のせいかもしれない。90年代も結構多かったイメージ。
◾︎十川×西島(ラーメン屋店員)
ちるちるのBLアワードでは確か表紙部門でノミネートされていた気がします。表紙だけ見ると西島が天使みたいですね。まーある意味そうだったのか。
BL的話は置いておいて、天国と地獄に対する歩田川さんの解釈が面白かった。天国に行くと悩みは何も忘れて気の抜けた笑顔が並んでいる…うーん人間が思い描くと恐怖を感じる絵面だけど…なんとも。でもそんな楽園でリンゴかじっちゃうアウトサイダーもいそうな気がするんだけど、無理なのかな。神の力は絶対なのかな。
電子限定おまけ4頁 本編後でベッドシーンで十川のデレ、買うしかない
何と言っても主人公の圭が、とても好感の持てるキャラなんですよね。年上の恋人だった高橋に突然女性との結婚を告げられた上、四股をかけられていたことを知っても、恨むことのできない圭。それは彼が愚かなほどお人好しだからとか、恨んでもどうせ何もできないと諦めているからとかではなくて、本当に心から高橋のことが好きだったからというのが、彼の1つひとつ言動から伝わってくるんです。平たく言えば確かに「バカな子ほど可愛い」。でも、私は圭の性格は単なるバカではないと思いましたし、それは悪魔の十川も十二分に感じていたと思います。
圭は自分を守ってくれる十川にもまた、そんな風に1人の人間を愛した過去があると知り、どんどん惹かれていきます。堕天使かつ現悪魔である十川が人間と恋をするには、気が遠くなるほどいろいろな障害があるのだけど、何を聞かされても圭は諦めずに十川と恋愛できる手段を考える。相手のことを勝手に思いやって身を引くことが必ずしも幸せではなく、相手と一緒に悩んだり苦しんだりすることの方が実はお互いに幸せかもしれない。好きな人が隣にいることはどんな辛さにも勝るかもしれないという希望を、最終的に十川が受け入れてくれたのは嬉しかったです。若干設定の緩い部分もありましたが、全体のストーリーで十分に魅せてくれる作品でした。