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……満腹って、こういう感じなんだ……
人から精気を吸えずにいるサキュバスの夕都は
従姉の真理亜に精気を吸わせてもらっています。
過去のトラウマで、他人の精気を吸いすぎるのが怖くて
セーブしているうちに精気を吸うのが苦手になっていまいます。
そんな夕都は降町という取引先の副編集長に片思いしているのですがー…。
これはトラウマのせいもあるんですけど、
とにかく降町さんが可哀想だなぁと思ってしまいました。
夕都は初恋だから仕方ないのかもしれないけど
とにかく決めつけがすごくて降町さんの気持ちも
自分がフェロモンを出してしまったせいだと決めつけちゃうんですよね。
夕都の負い目みたいなのもわかるんだけど
ほんとに降町さんが可哀想だなぁと…。
降町さんがかなりしっかりした人だったから
ちゃんと結ばれることができたけど
夕都はもう少し自分に自信を持ってほしいですね。
そして、降町さんにどれだけ愛されてるか自覚して欲しいです。
夕都の言い分をひとつひとつ潰していく降町さんは
ほんとにかっこよかったです。
そしてちゃんと結ばれてからの降町さんは
より甘くなっていて溺愛攻めが好きな私にはたまりませんでした。
素敵なお話を読めてよかったです(*´ω`*)
もどかしくて何度も読むのを諦めそうになりました。
主人公夕都は男なのにサキュバス。男の人をフェロモンで誘惑し精気を吸わないと干からびてしまう。でもそんなことしたくなくて…。何重にも自分の存在を認められなくて。
初恋の人である取引先の副編集長の降町。とっても紳士でそつがなくて励ましてくれて。
んもう初恋の人が抱いてくれて甘やかしてすぐ同居に迎えて美味しいご飯を食べさせて楽しくデートしたり、こんなに良くしてくれるのに!なんで夕都は凝り固まってるの?
フェロモンで誘惑しちゃったから、本当は降町さんは…って罪悪感ばかりで。
夕都さえ素直になればとっても幸せな恋人になれるのに、降町の深い愛情に必死で抗ってすれ違って。それが一冊の半分くらい続いて。
終盤で明かされる降町の秘密に、そうだったの〜!?なんで言ってくれなかったの?
うーん、夕都が嘘をついたりしてたから?
もう辛いすれ違いは本当に苦手なんです。もったいない!素直に打ち明けたりしてればその分もっと早く楽しく幸せに過ごせたのに。
フェラは普通、する側よりもされる側が気持ちいい、得をするものなのに、夕都はサキュバスだから精液を糧にできる自分の方ばかりが得になっちゃう。って考え方が新しい目線だなーって思った。
フェラからのイラマチオが濃厚で滾る。
序盤読んでたときの予想。
降町にフェロモンが効いて、こんなに夕都に好意を示してるんだ。切れてるはずだけど何日経っても好きでいてくれるのも、無意識で出したフェロモンのせいだ。って流れ、絶対降町フェロモン効いてないだろ〜! 降町自身インキュバスだったりして〜。なんて予想してました。
降町が好き好きアピールする度に、夕都が、僕には好かれる権利はない……フェロモンの効果だから……一緒にいて情が移ったんだ……って逃げ腰なのが少し面倒臭いというかしつこい。
まりあ(いとこ)が怒るのもわかる。
葵居先生の受けキャラ(ほかの先生にもいますが)の、「〜だもの」って語尾が気になるんですよね……。「〜だもん」の方がしっくりくる。
葵居作品まだ三作しか読んでないけど、余裕のある大人の男攻めが多くて、共通して言葉攻めがエロい。
残念ながら合わず
評価を下げて申し訳ないです。
ネガティブ受けは嫌いじゃないんですよ。
むしろ好きなくらい。
夕都は基本いい子ですし。
でもいかんせん夕都が女の子のようなんですよ。
「〜だもの、〜だもん、〜しなくちゃ、僕ってば」なんて言っちゃう。
従姉の真里亜とのやり取りでも終始そんな印象で、途中から女の子にしか思えなくなってしまいました。
攻めの降町もスパダリ然としていていい人。
だけど、副編集長で現在も担当を持っている忙しい方のようなんですが、あまりそう感じられなかった。
スパダリでももうちょっとくたびれたスパダリの方が現実味があって良かったのかもしれません。
完全に趣味の問題かとは思うんですが、帰宅してからグラタンとか作って欲しくない…。
早い段階で甘々モードが好きな方、王子様のようなひたすら甘い攻め様、可愛い受けくんが好きな方には合うんじゃないかなと思います。
年が明けてから読む本の多くが何故か『控えめな受け』なんです。
偶然でしょうか?それとも流行り?
夕都は『自己評価が低いあまり自分への好意に鈍感な受け』です。
子どもの頃に両親から与えられた精気(サキュバスの栄養の元ですね)を加減を知らずに大量に奪ってしまったため親が体調不良に陥り、延いては両親と別々に暮らすことになってしまうという悲しいいきさつがあります。そんなこんなで、夕都は人から精気を奪うサキュバスであることを嫌い、23歳にもなるのに清いままで(人サキュバスなのに!)人間を誘惑することが出来ずにいます。
「いやいや、違うだろう。主たる原因はそれじゃないだろう」と思いまして。
夕都が降町の精気を奪うことに罪悪感を感じるのは、彼が心底から『乙女』だからなんじゃないかと。
降町は夕都の初恋の人です。
夕都は『人を性的に興奮させるフェロモン』を出すことが出来るのに、降町の前では決してその必殺技を使おうとはしません。おまけにそんなことをするのは卑怯だと思っています。
セックスしたいわけじゃないんですよ。
好きになってもらいたいのです。
見方を変えれば『フェロモンを出せる』というのは夕都の能力(あるいは魅力と言い換えても良いと思いますが)です。それも含めて好きになってもらおうとしないというのは、自分の別の処を降町に評価してもらいたいからですよね。
「どこを?」と考えたんですけれど。
多分『どこ』という明確な部分ではなくて、自分の存在というか『芯の部分』じゃないかと思うんです。
攻めの降町さんも包容力があって、優しくて、大人で、現代風味に『料理上手』で、無理強いはしない人。
で、気づいたのです。
ああ、これ、乙女浪漫の物語だ!
主人公がラストに「だけどそんな君がすき」って言われるやつだ!
今はこんなになってしまった私も、オトメン夕都と一緒に少女の頃のドリームに浸ることが出来ました。
今現在乙女真っ盛りの方にも、言葉として無理がありますが『古の乙女』の姐さま方にも、ホンワカした気分を運んでくれる一冊だと思います。