電書特典つき
『俺の胸でおやすみ』でも特に望のことに触れられていたからか、こちらの2人はそれほど下地がなくても序盤からなんとなく関係性を掴めていて、読みやすかった気がします。睡眠アシスタントたちの間でカリスマとなっているけれど一度は辞めた望と、彼の分の穴を塞ごうと試行錯誤中の竜郎。やはりこちらも仕事面の比重が大きく、お互い会社のため、個々人の適性を生かしストレスも緩和させるため、相手のことだけでなく他の全従業員のことを考えながら、片手間で恋愛を進めていくところがタフだなぁと。恋愛に浮かれてダメになりたくないという望を一瞬でも愛に溺れさせる諦めない男竜郎は、隙あらば仕事人間に徹しようとする望にぴったりのパートナーだと思います。この職に就いていろんな苦労を乗り越えてきたであろう2人は、何も言わずとも支え合えるカップルになっていくでしょうね。
竜郎と望。「僕の胸でおやすみ」のスピンオフです。
そう、
睡眠アシスタントって、やっぱりなんかHだよね。恋人がそういう仕事をしてたらヤキモキするかも、という気がする。
一方で、本当に睡眠の悩みを持っている人がいたら、医療までいかなくてもそれをサポートできるサービスがあるかもしれないとも思います。
さて、この作品はできる望先輩と、それに憧れる後輩の竜郎。
望は仕事に私情を挟むまいと必死に気持ちを抑えつけ、完璧であろうとしている。
一方の竜郎は、望に憧れはあっても恋愛とは違うという雰囲気を出している。
そこからどうやって恋愛に?というところが見ものだと思ったんですが、なんとなくくっついたかな〜という感じでした。
望がうだうだしている分、竜郎が飄々としているところが際立ってカッコよく、どっちかというと望目線で、カッコいい竜郎が自分のことを好きだったらいいのに、が叶うラブストーリーでした。
気持ちを認めたくない、相手にも考えさせようとしないモダモダ望がもどかしくて切ない。それを包み込む触手野郎・達郎!
軽々と抱き上げちゃうとこ、随所の優しさにキュン!頼り頼られる関係ってイイ!!!
仕事ができて意地っ張りで飄々としてる美人な望先輩スキ。責任感強くて頑張り過ぎちゃうんだろうな。本音がでた時の可愛さといったら!マキノと春臣を抱き抱えちゃう望先輩はカッコよすぎて!!ふかふか手前の達郎の雄っぱいも癒され度がすごそう!高度経済成長期のおっさんが構いたくなる好青年!挫折を知ってる分、優しくて、心には熱を秘めてそうで。登場人物、みんな好き!!
えろは少なめだけど優しくて信頼してるって感じがステキ。憎まれ口叩いたそばから、甘いこと言っちゃうの堪りませんっ。
お話全部から優しさが溢れてました!!
これ、「俺の胸でおやすみ」の方、以前に読んでたつもりで電子書籍化されたのを購入したんだけど、「俺の胸でおやすみ」、実は読んでなかったのかもしれない。
「俺の胸でおやすみ」の方を確認してみたらレビューもしてないみたいだし。
一応、メインキャラクターの望と竜郎のはがゆい恋の顛末のお話という事で、ストーリーの流れはまとまっているのだけれど、舞台になっている会社の仕事内容とかの前提情報なしだと、最初の方がちょっとわかりにくかったかな。
あと、未散先生の絵って、電子書籍より紙の本向きかもしれないなと思った。
「僕の胸でおやすみ」でやりとりがいいなぁ、ちと怪しいわねと思っていた竜郎と望のスピンオフ、うれしいです。
と思ったら、お仕事BLのように仕事中心のお話で。それも社内の描写がほとんど。
仕事でサポートしてくれる竜郎のやさしさを望は好きになったし、社内恋愛だし、睡眠アシスタントだし、お仕事メインになりますね。
にしても、望がこんなにかわいいとは。
「好きになりたくな……」と言ってしまった後、うろたえていたり、竜郎にドキッとすることを言われたら「マジやめて…」とよろけるし。
これ、竜郎の前ではまだ何とか平静を保っていて1人になった時にうろたえるのが望らしいんですよね。
会議で竜郎の手を無意識に握っていたところも萌え〜だし「悪いと思ってるならぎゅっとしろ!」が男前やらかわいいやら。
それでも切り替えようとする望に竜郎よくがんばった。
キスシーンがよかったし「ホントはずっとおまえとキスしてみたかった」て望〜〜!!
そら竜郎もあんな薫になりますよww
ラストのセリフも望がズルくてw 竜郎が固まっているのに笑いましたw
描き下ろしもよかった。何があっても平然としていそうな2人が意外なところで赤面したり、いちゃいちゃしたり。
スピンオフ元の2人もいいし、こちらも大人でお似合いな2人が好きです。