組み敷かれ、壊されて、汚された…… 想いと身体。

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表題作ぺこと先生

城田光樹
大学の講師
川村ぺこ
工事現場で働く青年

その他の収録作品

  • ぺこと先生のその後…
  • あとがき

あらすじ

高校時代に好きだった、いつも正しく優しい先生。

ぺこからの告白も“男同士だから”ではなく、“先生と生徒だから”という理由で断られた。

たとえ、その先生が女子生徒を妊娠させていたとしても、ぺこの中で“先生”という存在は特別になっていた。

そして現在、仕事帰りのバーで“先生”と呼ばれる男性に出会い、再び“先生”への想いが再燃し…?

作品情報

作品名
ぺこと先生
著者
akabeko 
媒体
漫画(コミック)
出版社
コアマガジン
レーベル
drapコミックスDX
発売日
ISBN
9784866533490
3.6

(73)

(19)

萌々

(24)

(23)

中立

(3)

趣味じゃない

(4)

レビュー数
17
得点
263
評価数
73
平均
3.6 / 5
神率
26%

レビュー投稿数17

トラウマがあるからこそ

トラウマを抱えた者同士のお話でしたが、そこまでシリアスにならず読めました。

光樹が大学謹慎中だった理由が、どんな悪いことしたの?とビビりましたが、被害者でしたね。
それもBLでよくある性被害ではなく、精神的な社会的嫌がらせな今どきのやつ。

それで疑心暗鬼になり、ぺこに暴力まがいのことをしてしまう。

ぺこは嫌で辛かったけれども「先生」に囚われていたものを壊すことができた。

よく出来たストーリーだなと思います。

ずっと冴えない顔だった光樹が、ぺこのかわいい顔を見てデレるのが萌えでした。

光樹が悪い人ではないとわかり、気持ちが通じ合ってからのぺこのかわいいこと。

akabeko先生が描かれる受けの涙目はいつもかわいくて大好きです。

ひらがなの描き文字も雰囲気があっていいですね。

バーのマスターもいいキャラでした。
スピンオフできそうw

0

深いテーマ

ぺこ。良い子なのに…。
中学生の頃好きだった先生が忘れられず。生徒だからと断られたのに先生は女子生徒を妊娠させていたと聞いて…。

あれから何年ぺこは引きずったんでしょうか。
人付き合いも恋も出来なくて。

そんな時たまたま入ったバーで出会った先生と呼ばれる男の人。

先生というだけでぺこは嬉しくなって。
ただそれだけだったのに…。先生にレイプされちゃって。可哀想に。

先生がなぜ嵌めたと言ったのか、怒ったのか、それがわかるタイミングが真ん中あたり?
なのでそこまでは噛み合いません。
謝りたがる先生と謝られたくないぺこ。

恋人になれてもなぜか一歩ひいてるような先生。
まだ罪悪感引きずってるの?それとも懲戒処分になったから警戒してるの?
ぺこの純真さに自分が恥ずかしいみたいですが、なんでかよくわからないうちにハッピーエンドに。

人間の過ちが巡り巡って誰かを傷つけて、そんなボーイズたちのラブだそうで。たしかに!
女子生徒を妊娠させた中学の先生、動画を撮って広めた大学の生徒、ぺこをその仲間だと思ってレイプしたバーにいた先生。そもそもぺこと名付けた母親。
悪意かどうか、反省するか相手の気持ちを慮るかどうか。

なかなか深いテーマですね。

0

肯定と優しさを求めて

「先生」を忘れることが出来ずにまた『先生』に救いを求めてしまうぺこ。
さらっと読めてしまえるストーリー展開でしたが実は結構重たいお話なのかな、と。
特定の恋人を作らず一晩限りの相手を求めるような子があんな風に人の顔色を窺うだろうか。
控えめな性格ともまた違う、怯えるような探るような…
いろんな要因が重なっているのがわかるだけに、可哀想に思えてしかたなかったです。

そして光樹が懲戒処分になった理由も重たい…。回想で終わっていいのか?ってくらいでした。

でもちゃんとお互いの心のうちを話してわかりあえたなら、このふたりはすごく幸せになれそう。
ぺこの可愛い笑顔が最後には見れて良かったです。

0

ぺこがかわいい

少し憂いのある「先生」と、かわいいぺこのカップル。

ぺこは土方さんのようで、お仕事風景はほぼ出てきませんが、その場限りの相手と楽しむような擦れた生活をしています。
そうなったのも、高校の時に好きになった先生♂のことが忘れられないから。優しく振られた淡い思い出というわけではなく、その後女生徒を妊娠させたという噂を聞いてグレてしまったようです。
また、ぺこという冗談のような名前をつけられた、暗い生い立ちも。

そんなぺこがバーで出会ったのが、先生。初恋の相手ではなく、大学で教えているという、どこか憂いのある別の人物。

お互いに幻想と誤解ですれ違いますが、最終的には、もう一度最初からやり直そうと、本当の恋人としてスタートする、というお話でした。

すれているはずなのに、付き合ってみると純情で健気でかわいいぺこ。先生でなくても抱きしめたくなっちゃう、というキャラでした。

ぺこが相手のことを、「先生」ではなく、名前で呼ぶところから、二人は本当に向き合えたんだなと思います。
少し暗い背景を感じさせつつも、温かいハッピーエンドに向かうお話でした。

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優しくなりたい

平穏なBLを目指したと書かれている通り、比較的穏やかなお話でした
が、やはりakabeko先生
グチュグチュと傷を抉ってくるような、チミチミ心が痛むお話でした
けど、最後には綺麗に瘡蓋になる感じ

親から適当に名前をつけられたペコ
けど、母親が好きなモノの名前なんですよね
適当だけど、適当にしか出来なかったのかな
ペコ自身は人を好きになれない
好きになりたいけど、なれなかった

ほんとに不器用なキャラクターばかりで、途中出てくる空気の読めない彼やマスターがとても人生を楽しんでいるように見えてその対比も面白かった

人は間違いをするものだから
それをどう許すのか
シンプルなテーマなのに、現在の生きづらさが絶妙に表現されてました

その中で、2人がくっついてからの日常がすごく穏やかですごく良かった

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