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冒頭、母親が事故の連絡を受けて二人で京都に行くことになります。
和泉が女性を苦手になった原因ということだったので、どんな母親か気になりましたが、それほど嫌な感じがない母親でした。むしろ和泉は母親似で性格的な所も似ているものがあったかもと感じる様な母親でした。
京都に二人きりで行った事で馨が今の高校に来た経緯も語られていました。京都から出てきた馨の執念のような気持ちが分かって、色々納得する事がありました。
二人でお互いに小さい頃の思い出や、思春期になって恋愛しようとしても上手くいかなかったのは2人ともだったんですね。
お互い恋愛的に好きだけど、どうして良いか分からないまま告白の機会が突然訪れたのが、高校生らしいストーリー展開で告白シーンはとても温かな気持ちに溢れました。体の大きな馨に抱きしめられる和泉が愛しい。
馨の「どっちに分けられるのか(兄弟or恋人)」怖かったって言葉が兄弟でありながら好きになってしまった苦しい心を鮮明に表していると思いました。でも、この二人の難しい関係はスマホの連絡先の登録した名前でちゃんと明らかになっていたのが素晴らしいタイトル回収になっていると思いました。
馨のスマホには「兄」とか「先輩」ではなく最初から「和泉」と登録されていたのがとてもエモかったです。
兄弟として出会わなきゃ絶対に接点も無いような真逆な二人だけど、兄弟として生活したからこそ自分には無いものを持ったお互いに惹かれあったというこの二人だから築けた関係性がとても稀有な輝きを表現できた物語でした。
作画が主人公二人は高校生ながらもしっとりとした、エロを感じさせてくれてとても美しかったです。
馨が和泉を追いかけてきた経緯ときっかけが分かる下巻。
上巻よりも弟・馨側の気持ちがよく分かり、おおおお…!とゾクゾクしました。
寮生に陰口を言われていた馨をかばった和泉の前で照れる馨が可愛かった。。
上巻の方では”押せ押せ”だったけど、こんなところで「弟感」が出てて、ギャップにきゅん。
自分が「初めての相手」だと知ってめっためたに甘く優しくなる馨にも、ニヤニヤが止まりませんでした。
「兄さんの初めて 俺がもらっていい?」…なんとも刺激的なこのセリフが裏表紙にも書いてあって、フフンとした薫が言うのかと思いきや、この表情で言うのかー!!と。めちゃめちゃ嬉しそう幸せそう…萌え。。
そして体を繋げた時の、攻めの毛がしっかり描いてあるのが最高。
タイトル回収にも拍手です。兄弟でも先輩後輩でもなく、、ね。
下巻、面白かった!
2人が兄弟だったからこそ、過去一緒に交わした会話や過ごした時間がすごく響きました。子ども時代の2人が可愛いよー
兄弟ということも、先輩後輩ということも、ルームメイトや恋人同士ということも…彼らはたくさんの名のつく関係を持っています。でも、どれか1つに限定せずとも、「和泉であり馨である」のが2人の関係。無理に1つの名称でくくらなくて良いと思います。
学校では先輩後輩だし、デート中は恋人同士で良いんじゃないかな。関係性なんて当事者にはそんなに必要じゃなくて、誰かに対してのみ必要だと思うので^^
下巻ではついに馨の想いが報われ、和泉も自覚して、気持ちを通いあわせたシーンが素敵でした。初めてのセックスシーンは、これぞあがた先生って感じの色気とエロ気がヤバかったです(〃ω〃)
馨が和泉を好きだと自覚したシーンが良かった。女の子とシてるとき(女子との絡みが苦手な方はご注意を)、その姿を和泉と重ね合わせながら妄想する馨にドッキーーンしました(♡∀♡)やっぱり絵が素敵。絵から溢れ出る熱っぽい気持ちの昂りは、あがた先生の絵に破壊力があるからこそです。
ずーーっと、ジーーッといつまでも見ていられます(*´∀`*)
その後の学校生活も覗いてみたい。
学校で育まれる2人のイチャイチャをおかわりしたいです。
血の繋がったガチ兄弟かつ、かなり不穏な雰囲気があるので絶っっ対何か起こる!と思って読み進めると、本当に何事もなく二人が結ばれ、ちょっと肩透かしを食らった私です。
でも!!でも、いいんです…!!
こんな平和的なガチ兄弟も好きだから!!
けれど障害が多ければ多いほど、ハッピーエンドがより一層美味しくなるじゃないですか…。
ゾクッとするような背徳感を楽しむというよりは、兄弟愛の美しさを楽しみたい方向けかもしれません。
作風も上下巻通して会話が少なく、風景や雰囲気といった描写で訴えてくる作品でした。
漫画というよりはイラストのような一枚絵の威力も凄まじいです。
二回、三回と読んで味が出てくる素敵なお話でした。
また、周りの人が良い人達ばかりです。
離婚して久しぶりに会う母も全然いい雰囲気…。
更には二人が付き合った後に、元カレである先輩とも遭遇しますが、受けの幸せを願っていて、こちらも始終いい人。
友人もいい子で「あ、これ悪者が一切登場しないな…」と察しました。
ただ、お互いの父親などは登場しなかったので、離婚してからの受けの家庭環境も少し気になります。
そして本編はページ数半分を残して終了。
後半は、大ボリュームの番外編となります。
過去の出来事が、攻め視点で描かれています。
これがすごく良かったです。
兄弟愛から恋心へと変わっていく描写が特に最高でした!
攻めも狂っているほどではないものの、ちゃんと兄を追いかけて受験したり、元カレに妬いたり執着要素はかなりありました!
人気者な弟と真面目な兄というテンプレもとても良かったです!
タイトルにもある「僕等に名前をつけるなら」。
この二人の関係の名前が最後は伏せられていて、個人的にはとても気になります。
読んだ皆さんは何と名前をつけるのだろう…。
兄弟ものということで、終わり方がどうなるのか少し不安でしたが
ふたりともが幸せだと思える結末になっていて安心しました。
お母さんの怪我も大したことはなかったし
久しぶりに再会したけど何も波乱はなかったし。
でもあの場面で何故他人のフリをする必要があったのか謎でした。
離婚してそれぞれに子供を引き取ることになったとはいえ、元夫のもとにいる子供のことを気にかけない親は居ないと思うのですが…
気付かないフリをした母のその気持ちをもう少し読み手側にわかるようにして欲しかったな。
和泉と馨がその関係を恋人同士にステップアップさせたところはすごく良かったけど
背景にモヤモヤしてしまうところが多かったかなと思いました。