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探偵事務所を立ち上げた浅野は、13年ぶりに須賀と再会する。
須賀は高校3年生のとき一番仲が良くて好きだった相手だが、とある事件がきっかけで離ればなれになっていた。
再会したくなかったのに須賀は嬉しそうに何度も姿を見せに来る。変わらない態度を鬱陶しいと思う反面、違う感情もわき上がってきてそんな自分に戸惑う。というようなお話です。
構成がすごく良くて、読みふけりました。
特に最初の1話、2話で完全に掴まれ、それだけに過去が明らかになる3話がより深い意味を持ち、4話、5話で答え合わせと現在の事件軸の波に乗り、最終話が楽しかったこと。
刑事×探偵というのもまあそうですが、どっちかというと、拗らせ再会ものがお好きな方には是非読んでいただきたいなと思うのです。
主人公の浅野の視点でずっと展開するのも読みやすかったですし、拗らせた複雑な感情に寄り添うのに単一視点はちょうど良かったです。
続編とか番外編とか無いのかなあと探しましたが無いようで。勿体ないと思ってしまいました。
思いが通じ合った後、ポンポン会話を交わす(ああ言えばこう言う)二人が男子高校生の乗りで、だけどちゃんと甘々で、良かったなあと思えるのも好みです。
毬田先生の単行本14作読みまして(3作未読)
本作、ダブルセクション、今宵、星の見える部屋で、が特にお気に入りです。
探偵と刑事、めっちゃ萌えます。
刑事の須賀がかっこいい。
中身は元同級生の両片思い再会もの。
現在と、過去の事件と、2人の心情を織り交ぜながら徐々にいろんなことが明らかになっていくのがドキドキ萌え萌えおもしろい。
特にやっぱり、2人の距離感、好きな気持ちの描写が大好きです。
すごく伝わってくる。
いちばん萌えたのは、浅野が須賀の携帯番号を覚えていたことを知った須賀がビックリ照れて「仕事行きたくねええ」となるところ。
めっちゃかわええ。
その前後も気が合っていた同級生ならではのやりとりがよくて。
他愛ない会話の中に、お互いを意識するポイントがあったり。
ケンカップル大好きなもので、先生こういうのもっと描いて下さい〜〜と悶えました。
もちろん、くっつくとこも、その後もずっと良くて。この2人の続きが見たい〜となりました。
そうそう、先生の絵が好きですが、裸体もいいのよね〜と再確認しました。
特殊な職業のお話は王道になりすぎないお話が多いのでいいですね。
貴志は自分の探偵としての仕事をこなしながら過去の事件の真相も探っていて、繋がっていく真相をこちらもドキドキしながら見守る感じでした。
事件のことと切り離せなかったであろうアキとの思い出はこれまでずっと貴志にとってはツラいものだったでしょうね。
でも長い年月を経て、事件の真相も明かされアキの誤解も解けたのでふたりの時間を満喫して欲しいなと思いました。
毬田先生の絵が好きです。
高校生の時に別れた2人が13年振りに再会。
13年間 須賀さんは恋人も作らず 「生きているかもわからない」
浅野さんを待ってます。
ずっと忘れていない相手の携帯電話の番号。(空で言える)
ずっと変えていない電話番号。
初めて会った時のエピソードを覚えていたり、初めて会った場所
に二人で行くなどちょいちょいキュンポイントがでてきます。
もろもろ誤解が解けて、晴れて恋人になった二人の笑顔がとにかく最高に
尊い。
高校生の時致さなかった為 初めての時に
「どっち したい派?」と、えー、してなかったの?そこで決めるの?
というシーンが おかしかったです。
私の「毬田ユズ」先生に対するイメージは。
社会人BLがとても上手で、エロは少なめ上品で。登場人物は好感の持てる生真面目系。
さて、今回の作品は「刑事x探偵」という意外なカップリングで、受けの背景や犯罪が絡んでくるストーリーも少々意外でした。
大筋で言うと、高校時代に恋人的な関係にあった2人が、会えなくなり、色々な誤解や言葉足らず、思い込みがあって憎さ百倍、だが偶然再会して…という「再会愛」ものと言えるのでしょうか。
探偵の貴志の担当事案で反抗期の女子高生が出てくるのですが、この子はなんかウザい…
貴志は民間の探偵なので、本物の組織事件というよりはもっと下世話なトラブルを扱うという設定はわかるのですが、やはりどうしても事件がチャチいというか。
一方高校時代貴志が巻き込まれた犯罪とその後は重くて、バランスが取れてない印象。
一度は別れてしまって音信不通だった2人が愛を確かめて…というストーリー自体は良いと思うけど、「偶然」再会とか、刑事のアキが再会初日から明るすぎるとか、ちょいちょい引っかかってしまいました。
ただ、高校時代最後までヤってなくて最終話で遂に…しかも攻め受けはその時決めた、というのがツボに入ったので「萌」で。