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表題作社史編纂室で恋をする

稲葉教明
35歳,社史編纂室の室長補佐
大町志月
26歳,営業から社史編纂室に異動になった社員

その他の収録作品

  • 終業の、その後で(書き下ろし)
  • あとがき

あらすじ

社内で「流刑地」と呼ばれる部署に異動させられた志月。
新しい上司は、数日前2丁目のバーで会った男で……?
二面性攻×体育会系受の恋♡

作品情報

作品名
社史編纂室で恋をする
著者
栗城偲 
イラスト
みずかねりょう 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
ディアプラス文庫
シリーズ
社史編纂室で恋をする
発売日
電子発売日
ISBN
9784403524936
4

(109)

(38)

萌々

(50)

(12)

中立

(4)

趣味じゃない

(5)

レビュー数
11
得点
430
評価数
109
平均
4 / 5
神率
34.9%

レビュー投稿数11

昼と夜のギャップ萌え上司最高

「犬も食わない同期の恋愛」からこちらへ。
犬も食わない〜は、今の時点でこのシリーズの最新刊ですが、すごく面白かったので、このシリーズ全購入しました^ ^

こちらはシリーズ作のオリジナルということで、実は主人公の大町は犬も食わない〜の方に登場済み。そのせいかハジメマシテより、お久しぶりっていう気持ちで読み進めました(笑)因みに、犬も食わない〜での主人公の加藤も、社史編纂室の方に登場していたので、併せて懐かしい気持ちになりました。


ワンナイトした相手が移動先部署での上司っていうサプライズからスタートする展開が、ちょっとベタな感じですがとても面白かったです。しかもバーではイケメン、会社ではだらしない身なりっていうのも、ある意味あるあるでフフフっとなりました。
そんな一夜を過ごした上司との関係が、会社内で渦巻く陰謀と絡まり合ってどんどん深まっていくことにドキドキ…。
稲葉が結構大町にゾッコンで、ところどころで好き好きアピール仕掛けるやり口にはヒーハーしました!!いいですね、この分かりやすい好意の向け方が。こーゆうの大好きです(*´∇`*)
さりげなく助けるところもカッコいいし、オフィスラブめちゃ最高〜〜!!ってなるBL展開は楽しくて仕方なかったです。

濡れ衣着せられた大町の名誉回復に動く稲葉はもちろんカッケーし、ラブの方でも抜かりなく大町を落としにかかるマジ恋に膝がガクブルするくらい最高でした。大町の方も、バーで声をかけてベッドに誘うくらいには稲葉に惹かれていて、両想いに片足突っ込んでる微妙な関係性の2人の恋愛模様をたっぷりと堪能しました。

ベッドシーンが想像以上エロくてひゃあぁぁぁ…(//∇//)
ふぅ……イラストも良すぎました。

このシリーズ大好き。他のスピンオフ作品も今から読むのが楽しみです!

0

歳の差リーマン×社内の陰謀。脳筋系天然受けになごむ

栗城先生の新刊「犬も食わない同期の恋愛」がとても好きで、シリーズを全部読んでみたいなと思い手に取ったこちら。

「犬も食わない〜」の加藤、ちゃんとしっかり出てきてたー!
寡黙真面目メガネの加藤、作中で志月を励ましていて、いい奴です◎
遡って読んでしまって順番が逆になりましたが、加藤と志月の絆はこうして生まれてたんだ…と納得&なんだか感慨深くなりました。

シリーズ1作目のこちら。
身に覚えのない横領の罪で出社禁止令を出されてしまった志月(受)。
落ち込んで赴いた行きつけの店で男前攻め・教明(攻)に出会い一晩を過ごし、事件のあらましを零して慰めてもらうのですが、翌々日、思わぬ場所で再会を果たすこととなりー

と続くお話です。

横領というあまりにも重い濡れ衣を着せられたにもかかわらず、割と前向きに(もちろん落ち込んではいるのだけれど)左遷先で頑張ろうとする志月に、ちょっとビックリ。
落ち込んで恨んで、絶対に真実を追求してみせるー!的な展開を当初予想していた…というか、自分なら怒り狂ってそんなふうになっちゃうかなと思ったので;

でも読み進めるうちに、天然だけどどこかサッパリしていて、営業でのスキルを存分に発揮し頑張る志月を応援するようになっていました(。-∀-)
(でも、自分が囮にされてたって知ってまだ働き続けようと思えるのはすごい…自分なら絶対嫌だ、許さん!!ってなりそう;)

攻めの教明が志月に出会ったのは偶然ではないよね、というのは読者にはなんとなく最初から分かっているので、いつどんなふうに暴かれるのか、とワクワクしながら読むのも楽しかったです。

傲岸不遜、俺様的態度を崩さない教明が最後の最後、謝罪しながら顔を赤らめてるのがたまらなく可愛かった!

書き下ろしの教明視点のお話もコミカルでふふっと笑える楽しいものでした✨
どんなに教明が頑張っても、後朝は一緒に迎えられそうにないのがちょっと気の毒w
がんばれ教明!

この二人、シリーズ他作品にも顔を出してるのでしょうか。
これから他作品の方も読んでみるつもりなので、”どこに誰が出ているか”にも注目しながら楽しく読めそうな予感がします☺︎

0

No Title

受けが脳筋ランニングマンだけど、前向きでいい子で好感が持てた。お仕事小説としても楽しく読んだ!出会って最初の2人のHシーンが優しく大事にしてあげてる感じが良かったなぁ

0

受け守られ展開が好きならハマれたかも?

物語の軸となるのが、主人公である受けの志月が冤罪をかけられるということなので、序盤からずっとモヤモヤが続く。

志月のキャラ設定的に前向きで明るく読めるところもあるが、中堅社員なのに仕事になるときゃんきゃんうるさい新人のようなふるまいで、恋愛になると女子中学生のようなモノローグを発する。
志月は性別を女にすれば何の違和感もなく読めてしまう残念仕様だった。まあBLあるあるなんだけど。
周囲の評価は脳筋だったり、文章から受ける印象は小さな女の子という感じ、それで実は社内の闇を探っていたなんてことを後出しされても、ちょっと突拍子がなさすぎる。論理的思考力が足りていないようで、こっそり動けるキャラには見えなかった。
何も主張できない言い訳を何度もぐだぐだ述べるが、言いたいことも言えずにぐっと耐え忍ぶ昭和のヒロイン感には不快感を覚える。

事件の解決も結局志月は蚊帳の外で、攻めの稲葉が全てやってしまった。これだと志月はただただ嵌められ辛い思いをし、王子様に助けてもらった悲劇のヒロインでしかないし、男である必要皆無のピエロ。
私が苦手なだけで、自分への好意に鈍かったり、攻めの色気にあわあわしたり、憧れの上司にぽぉっとしたりと、BL受けキャラとしては共感度が高く好感をもたれるタイプだとは思う。

攻めの稲葉は、スピンオフの「塚森専務~」の話の中ではとても魅力的で好きなキャラだったが、メインになるとキャラ立ちが薄れた気がした。本気になってぐいぐい迫る強引な面を出してきたところは好き。
塚森はスピンオフ作品とは印象が違うので、別人として読んだ方が良かったかも。

ストーリーはきれいにまとめてあるのでスッキリ。
ピンチに攻めが颯爽と現れて解決する、受け守られ展開が好きならハマるのかな。
私はもう少し受けに事件における存在意義が欲しい。

3

萌えとときめきが詰まったオフィスもの

栗城先生買い。
なぜ私は購入後にしばらく寝かせておいたのだろうか…と思うほど、ものすごーーく面白かった!
いやあ、こちらの作品好きですね…!
面白かったし、何より萌え転がってしまった。

少々耳慣れないタイトルで、読む前にちょっと難しいお話なのかな?なんて思ってしまったのですけれど、決して難しいお話ではありません。
いわゆるオフィスラブものです。
2人の出会いから始まり、まさかの再会からのじれじれもだもだあり、社内事件や事件の裏あり…と、盛り沢山なのですが、どれもが無理なく繋がっていて読みやすい。
犯人や事件の裏が想像とは違ったもので、こちらも読んでいて面白かった。
しっかりとお仕事描写もありつつ小難しすぎないですし、何より主人公である志月が仕事を楽しんでやっているので、お仕事描写も読まされている感がないのです。
何もかもがちょうど良いというか、個人的に痒いところ全てに手が届いて無性に萌えたと言いますか、こういうのが読みたかった!と思える作品でした。

今作の魅力はなんと言っても、真っ直ぐで明るくポジティブな性格のちょっと鈍感な受けに翻弄される、出来る男前で口は悪くもなんだかんだで甘い攻め、でしょうか。
一見すると志月が稲葉に翻弄されているようで、実は志月が無自覚に稲葉を翻弄しているんですね。
自身が年下のお日様のようなカラッとした子に翻弄されている自覚がありながら「しょうがねえなあ」「可愛いなあ」なんて受け入れてしまっている稲葉の様子が見て取れて物凄く良い。
年上攻め×年下受けの良いところときゅんとする部分が沢山詰まっている…
大人の恋愛なのにすごくじれったくて可愛いんですよ。

あの、なんかもう、最初のベッドシーンからめちゃめちゃ良くてですね。
決してシーン的には多くはないのですけれど、稲葉の年下の志月に対してのベッドでの甘やかし方が絶妙で、アーーこういうの好きだな〜!となりました。
口調的には少し荒っぽさ感じるのですが、その中に溢れ出る「受けが可愛くてたまんねえ感」というのですかね。
優しい抱き方も含めてそういうものがにじみ出ていて、なんだかこちらまでたまらなく悶えました。
可愛くて仕方がないんでしょうね。溺愛です。

お話はもちろん、メイン2人のキャラクターがとても良くて、受けも攻めも好感度が高かったのです。
志月が社内で理不尽な目に遭っていても逆境に負けず、めげずにポジティブに頑張る子なので、お話全体の雰囲気が明るいものだったのが良かったのかな。
ストレスが溜まったりスッキリしたい時にはすぐに走りに行く…
「ここで?!」というところで、稲葉を何度か放っぽり出して走りに行く姿には思わず笑ってしまいました。
爽やかで脳筋の受けって良いですね。
系統的には体育会系でありながら、暑苦しすぎないので読んでいてスカッとする。
しかし、あんな出来事があっても元部署に戻ろうと決断するメンタルが強くて驚きます。
今後何かあったとしても、稲葉がそっと頭を撫でてくれるだけでこの子は頑張れるんだろうな。

攻めの稲葉はとにかくギャップがずるい人。
年上の大人の魅力もたっぷりと醸し出しつつ、普段はだらしなかったり、かと思えばいざという時には頼りになったり。
初めての出会いは偶然ではないもので、素性を明かせないもどかしさと志月に惹かれる気持ちでもだもだとしながら、社内でこっそりちょっかいを出したりして。
繰り返しになりますが、志月をリードしたいのに出来ていないところが好きです。
稲葉視点の短編がまた良くて、可愛らしさもあるとても良い溺愛過保護攻めでした。
年下の可愛い恋人にどんどん翻弄されながらいちゃいちゃして欲しい。
この2人の後日談がもっと読みたいなあ。
きっとすごく可愛いカップルになっていくんじゃないかななんて。

あとがきで、稲葉の友人で志月の憧れの人・塚森常務のスピンオフも執筆されたとの事で、一癖も二癖もありそうな彼のお話も1冊にまとまって読めるのかなと楽しみ。
今作2人と塚森常務のやり取りも読んでみたい。

4

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