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丸ごと1冊、表題作です。
大学1年生×高校3年生という10代の初々しい先輩後輩の話です。
陸の目線でストーリーは進みます。
同級生の対木に片思いしていることがバレて、怯えていた陸ですが、そこに、男と付き合う方法を教えてあげる、と笹渕に言われて、悩みつつも陸はお願いします。
それで、偽りの恋人として付き合ううちに、本当に好きになってしまう、という王道パターンでした。笹淵が以前から陸を好きだというのも、対木が二人のキューピットになるのもベタな展開でした。
でも、陸の心情が丁寧に書かれていますし、悪い人がでてこないので安心して読むことができます。サブキャラの、笹淵のバイト先カフェの店長である設楽、陸の片思いの相手・対木も良いなと思いました。
王道のハッピーな話が読みたい方にはお勧めです。
この小説が初めて読んだ商業BLの作品でした。
なので、思い出深いです。
攻めに恋愛指南してもらうようになった受け。
少しずつ進んでいく二人の恋愛と
縮まっていく距離感がすごく心地よかったです。
初めて読んだBLだったので、色々と戸惑うところも
多かったんですが、ソフトだったので問題なく読めました。
攻めも受けも王道で、読みやすいので
わたしと同じように初心者、もしくは初めて読むという方に
ぜひおすすめしたいお話です。
イラスト買いでした。
桜木さんの作品は、こちらが初読みです。
タイトルはなんだかえっちぃな香りがいたしますが、まったく真逆の作品かと思います。
受けは高校三年生の陸。
自分にもうゲイの自覚がありつつも戸惑いがあり、さらに親友(個人的には、彼は最初だけで良かったのにな)に片想い中。
攻めはすでにカミングアウト済みで、容姿端麗の上に自由奔放な大学生の笹渕。
陸の気持ちに気づいた笹渕が、男とのつきあい方を陸にレッスンするというお話です。
笹渕は週末ごとに陸のレベルにあった、可愛らしいデート(レッスン)をしてくれます。
高校時代から目立つ先輩で特別感のあった笹渕が、なぜ自分に?
そんな陸の気持ちがうまく表現されていて、共感が持てます。
ただ、ちょっと陸は良い子過ぎかな?
こんな可愛らしい高校生…いないな…
陸とはまったく真逆の笹渕はといいますと、彼はすんごいカッコ良かったです。
かなり高星さんのイラストマッチでした。
あー、わたしもあんな彼にエスコートされたい…などと妄想いたしました(苦笑
かなりえっち度は低めですね。
わたしのBL熱が再燃した頃に読んだのでなんとも思わなかったのですが、もし今ならちょっと物足りなくなってしまうかも…もう、過激作に毒されていますので(苦笑
なので、「まだあまりえっち度の高い作品はちょっと」という方向けです。
初読みの作家さんでした。
なんというか、ガッツリ系ではない分、じわじわやさしい感じの文章とでもいいましょうか。
BL初心者には読みやすいかな?
でも、じれったいのダメだとダメだろうな(苦笑)
陸には秘密がある。
それは友人の対木を好きなこと。
ゲイであることも誰にも秘密。
けれど、そんな秘密を笹渕に見抜かれて。
そういう対人関係とかを学ぶために「付き合う」ことになるのだが…。
非常にじれったい物語です。
でも、私、こういうの好きなんですが。
陸は片想いを抱えていて。
それは告白するつもりもなく、ただ想い続けるだけのもので。
けれど、笹渕と出会ったことでそういう気持ちとかを吐き出せる場所を見つける。
それまで周りを気にして誰にも言えなかった陸。
笹渕は陸の高校の先輩でゲイだとカミンアウトしていて。
初めて「同類」と接した陸。
勉強も人との接し方もデートも。
笹渕にいろんなことを教わって楽しい時間を過ごして。
全ては良い感じに進んでいるようだったのに、突然にそれは訪れて。
その時は気付かなくて。
でも、後から思えばそういうことで。
気持ちと言葉がチグハグで。
痛みを堪えるように軽い言葉しか出て来なくて。
陸と笹渕の2人の中で展開していくのかと思いきや、思わぬところから対木も参戦してきて。
参戦しているような助け舟のようなところもあって。
最終的に、私は笹渕みたいな人が好きかも。
軽く見せて、さりげない優しさを持っていて。
自分のことよりも、大切な人のことを。
ギリギリのところまで譲っていた笹渕。
けれど、泣かせるならと奪いにきた笹渕。
実は全ては笹渕の片想いから始まっていたというのもステキでした。
個人的には設楽の恋人がどんな人物なのか気になる。
年下を甘やかすみたいなことが書かれてたような気がするんだが、だとすると設楽って攻なの?
個人的には受希望なんだが…(笑)
キュンキュンさせられました、陸には。
ホント、少女小説のようなストーリーで、今時こんな純粋な子は女でも
いないって!と思いつつ、頭はBLモードなので逆にそこが
かわいくて仕方なかったり...
ストーリーは予想通りの展開なので安心して読めます。
両思いなのに、お互い別に好きな人がいてると勘違いしてて
なかなか距離が縮まらない2人にウズウズし、当て馬対木の男らしさに
切なくてキュ~ンとなり、バイの設楽さんの彼氏が気になったり...
でも、笹渕さんの男前さにはずっとキュンキュンでした☆
まるで少女マンガの憧れの先輩って感じの至れり尽くせりな男です。
チューの時ですら「嫌じゃない?」って確認してくれるの~!?
これだけされたら誰でもホレるでしょ!
個人的には、対木には最後までノーマルでいて欲しかったかな...
おそらく、ずっと一緒にいたかわいい友達を先輩に取られたってだけの
学生特有の嫉妬心を恋と勘違いしてるって感じなんでしょうが、
なんとなくムリヤリ対木に告白させて話をまとめた感がして...
でもでも、この対木の一歩がなければ2人はまとまらなかったので、
対木の行動も無駄じゃなかったってことで。
まぁ、そんなこと言いつつ、何度もキュンキュンして続きが気になって
あっという間に読み終わりました。
桜木さんはピュアな男の子のオンパレードな作品が多くて
読んでてなんだかホッコリ、幸せな気分にさせてくれます★