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初めまして、君の運命の番です

hajimemashite kimi no unmei no tsugai desu

  • 電子専門
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表題作初めまして、君の運命の番です

堺宗一郎、α、国連機関のエージェント、27歳
大里彰、Ω、引きこもりニート、26歳

あらすじ

よりよい遺伝子を残そうとWGO(世界遺伝子機構日本事務局)が『運命の番』をマッチングできるようになって十年。中学時代のオメガ差別がきっかけで引きこもりになってしまった大里彰のもとに、「私が君の運命の番です」とゲノム証明書とともにやってきたのは、イケメン・アルファのWGOエージェント、堺宗一郎だった。宗一郎は己の立場を利用し、マッチングが正式に執行される前にやってきたのだという。目的はもちろん、番である彰の社会復帰支援。こうして押しかけ女房と化した宗一郎によって彰は就職活動の手助けを受け、少しずつまっとうな人間になり始める。そんなある日、急な発情に見舞われた彰は本能のままに宗一郎に抱かれてしまった。以来、情熱的な夜を分かち合う二人だったが、不思議なことに、宗一郎は『愛咬』の儀式をしない。それに『運命の番』特有の強烈なフェロモンが感じられないのだ。それからまもなく彰は思いがけない真相を知ることに…。

作品情報

作品名
初めまして、君の運命の番です
著者
滝沢晴 
イラスト
猫柳ゆめこ 
媒体
小説
出版社
シーラボ
レーベル
ラルーナ文庫オリジナル
電子発売日
4.1

(38)

(21)

萌々

(9)

(3)

中立

(2)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
10
得点
152
評価数
38
平均
4.1 / 5
神率
55.3%

レビュー投稿数10

短いストーリーで読ませてくる

約100ページほど、紙の本にしたら80ページくらいでしょうか。
短時間で読めて、ドキドキキュンキュンさせてくれるお話でした。
少々値段が高いかなとは思いますが、作者に還元されることを思えば許せる値段帯です。

主人公のオメガが恋を自覚して運命に逆らうという、オメガバでは割とよくあるストーリーだと思います。
しかし、主人公の気持ちや境遇を想像に共感させられ、涙しました。
短い物語でここまで引き込ませてくれるのは作者の腕によるものでしょう。
本編では不足も感じず、満足度高い作品でした!!

番外編SSでは攻めのアルファ視点で物語が進み、受けへの愛情が伝わってきます。
個人的には、この攻めパートをもっと掘り下げてほしかったです。
もっとイチャイチャしてる描写がほしかったな、と思います!!
特に省かれている印象はなかったのですが、攻めの愛情をもっと感じたかった……!
2人がくっついた後のイチャイチャが見たかった……!

それでも、神をつけてしまうほど好きな作品でした!

0

乙女で泣き虫のアルファ攻めの想いに涙してしまうオメガバース

やー…良かった…!!

電子のみ、全106ページととても短いお話なのですが、無理やりなところがなく綺麗にまとまっていて、読み応えもある。

中盤からハラハラドキドキ展開となり、一気読みしてしまいました。

以下、内容と感想です。(ネタバレ含みます。)



中学時代、「オメガって臭くない?」という何気ないアルファの発言を発端にアルファへの陰口や嫌がらせなど差別が広まり、それがきっかけで引きこもりになってしまった主人公、彰(受)。

26歳の現在まで11年間も引きこもり生活を続けていたある日、突然玄関先に現れたのは「WGO(世界遺伝子機構)」のエースエージェントである宗一郎(攻)。

本作のタイトルである「初めまして、私が君の運命の番です」という台詞を放ち、「君を立派な社会人にしてみせます」と言ってその日から生活を共にし、料理を作ったり一緒にスーツを仕立てに行ったり、就職のための面接練習をしたりと、甲斐甲斐しく世話を焼き始めー

優しくも時には厳しく指導する様子は、まるでオカンのよう。

そんな時、突然彰がヒートを起こしてしまい、二人は体の関係を持つようになり、心も通わせていくことになるのですが。

結ばれてもいいと思い、彰は「愛咬(αがΩのうなじを噛むこと)する?」と尋ねるのですが、なぜか宗一郎は「時期尚早」とはぐらかし、噛もうとせずー

と展開するお話です。

”運命の番”というオメガバならではの設定をうまく使い(序盤から伏線張られてます)、途中からうっすらと真実に気が付きつつも、明らかになった時は「おおお!」と興奮したり「どうなっちゃうの!?」とハラハラしたりしました。

ストーリーもさることながら、攻めの宗一郎の一挙手一投足がなんだか可愛くて可愛くて。

受けの彰より一歳年上なのですが、世界的機関のエージェントということもあり敬語だし、彰に褒められたりすると頬を赤く染めて両手で覆って照れたりするのです。
やーん、可愛いじゃないか…!!(*´꒳`*)

可愛いだけじゃなくて、行動力もセッッの時の雄みもたまりません。

宗一郎と彰との繋がりが明らかにされ、彰が宗一郎を追い出すシーンは切なさに胸が痛みました、、
何も知らない彰に対しかけていた言葉「ごめんなさい」「すみません」の意味の重さよ…

(肉体的にも精神的にも)痛いオメガバは個人的に苦手なのですが、こちらの作品は切なさがありつつも優しく愛に溢れたお話で、大好きなものでした◎

0

押しかけα物語

滝沢晴先生の作品が大好きです!

初めて滝沢先生の作品と出会ったのがこの作品で私の作者買いはここから始まったような気がします。

ドアを開けるとモデルのような男がいきなり
「初めまして!私が君の運命の番です!」
と玄関から入り込み、

「番なんですよ?やることは1つ。。。」

え!!え!!いきなり始めちゃうの!?
っと思ったら掃除を始める(笑)
(押しかけ旦那!?)

まずここで一気に作品に引き込まれました。
その後もテンポが良く最初は閉口していた受けも攻めのスパダリ猛攻撃をくらい、徐々に心を開いてきたところでガツンと衝撃の事実が!!

この先はネタバレになちゃうのでコメントを控えます。

あっという間に読み終わり、気づけば余韻に浸っているという、摩訶不思議な時間を体験しました。

とっても面白かったです!

0

運命の番

【初めまして、君の運命の番です】というタイトルに
とてつもなく惹かれて読みました。

WGO(世界遺伝子機構日本事務局)が【運命の番】をマッチングできるようになって10年。
中学時代のオメガ差別がきっかけで引きこもりになってしまった彰のもとに、
「私が君の運命の番です」とやってきたWGOエージェントの宗一郎。
目的は、番である彰の社会復帰支援。
こうして押しかけてきた宗一郎によって、彰は少しずつ変わっていきます。

就職活動も始め、面接で失敗するたびに宗一郎は優しい言葉をかけてくれます。
そしてまた頑張ろうと思う彰。
そうしているうちに就職が決まります。
そしてその就職先に運命の番がいるΩと出会い話を聞くと…。


運命と言うのは決められるのではなく自分で決めるんだなぁと強く思った作品でした。
結果的に宗一郎と彰は【運命の番】ではなかったけど
でもきっとこの二人の出会いは宗一郎が勝ち取った運命で、
宗一郎と番いたいと決めた彰にとっては宗一郎が運命の番なのです。

とても良いお話で胸が熱くなりました。

0

あんまり盛り上がらない

評価が高いので期待したせいもあるのでしょうが、オメガバースとしてはかなりありきたりな展開と設定でどこか盛り上がりに欠ける作品でした。
序盤が最高潮であとは惰性で話が続く印象。読後感もなく記憶に残らないお話です。
正直、値段の価値はなかったです。

4

こじんまりまとまった読み物として面白い作品

中学時代、「臭い」と虐められて引きこもりになったΩの大里彰。
彰の引き籠り中のアバートに、ある日、
「私が君の運命の番です」とゲノム証明書を持参し訪れた、凄腕WGOエージェント、堺宗一郎。

優秀な子供が生まれやすい運命の番を、AIで検知してペアリングするWGO(世界遺伝子機構日本事務局)。
宗一郎は己の立場を利用し、マッチングが正式に執行される前にやってきた。
目的は、番である彰の社会復帰支援。

そんなに長編ではない物語の中にいくつも伏線が仕掛けられていて、
二転三転して、盛り上がりが作られていて、面白いのであっという間に読了。

引き籠りの切っ掛けは、彰の一つ先輩だった美少年が漏らした一言「Ωは臭い」。
冷たいエージェントで評判の宗一郎には、秘めた初恋の相手が居た。
彰には、他にマッチング相手がいた。

構成が上手で、会話の盛り込みも上手い。
BLで、珍しい読み物として面白い作品でした。
機械が選んだ相手ではなく、彰は心で相手を選んで幸せと掴みました。

0

初オメガバがこれで良かった、かも

初オメガバース小説(基本設定は既知)。説明は簡潔で分かりやすかった。

文章は簡素でラノベノリ。あまり人物に深く切り込まず、起きた事象に関する描写も最低限。おかげでストーリー展開がとても早くてサクサク進む。

引きこもりオメガと運命の番のマッチングエージェントアルファのお話。
アルファである宗一郎のキャラが萌え要素満載でとても良かった。オカンのようにダメ男を世話し、甘やかして磨いて社会に送り出す。そんな宗一郎が実は他人には冷酷非道だったという種明かしも好き。泣き虫敬語攻めなのも最高。
彰も宗一郎の影響を受けて自立心を持ち、最終的に運命を決断できるところまで強くなれたのは良かった。ちょっと泣きそうになるくらい。

終盤、運命の相手に会いにいくところから最後までの流れがすごく良かった。漫画で描いても画面的にめちゃくちゃ盛り上がりそう。自然と脳内に絵が浮かぶ映えシーンの連続だった。

番外編も宗一郎が幸せそうでとても良かった。あのときの反応が特に好き。

と、面白かったが商業小説としての満足度は低い。正直書き込みに物足りなさを感じる。心理描写が浅く、半分を過ぎたあたりまで読んでようやくキャラの内面がチラ見えした。そこまでは人物を追うのでなく、ただストーリーが進行していくのを眺めていた。
商業恋愛小説として出すなら、もう少し人物を深く掘り下げて欲しかった。内容的にはこの1.5倍くらいの分量があっていいと思う。小説とシナリオの中間のような印象。
電子のみのレーベルだからだろうか、投稿サイト内の当たり小説のような読み心地だった。(このレーベル全冊表紙デザインがしょぼいのはどうにかならんのか……)

キャラは特に攻めが魅力的だし、ストーリーもとても好き。初オメガバに選んで良かったとは思う。

3

元総理の息子さんがモデル?(笑)で登場


小説としては、短めでサラッと1日で読めて良かったです。

普通はαΩの二人は引き合わされるのは運命の番と決まっているのに、このお話ではちょっと理屈が違ってきます。
αはΩの初恋の人で、嘘をついて近づいていたんですね!
それがちょっと意外性があって面白かったですね。

主人公Ωは、最初のうちは
ん?ツンデレかな?とか思っていたけど
αに絆されて行くと可愛くなるのも良かったです。

Ωの本当の運命の番のαが元総理の息子さんで次期総理と言われている人気の男前な議員と言うことなんですが(笑)
誰とは言いませんが、あの人がモデルだなぁとか
思ったりしてから(笑)
その方とは主人公は結ばれてないんですが…
残念↓

2

これぞ溺愛攻め!これぞオメガバース!

いやいや、本当に面白かったです。
電子限定なんてもったいなくて泣けます。
久しぶりにザ・オメガバースという作品を読んだな、
という満足感でいっぱいです。


「はじめまして、私が君の運命の番です」

こんな言葉で始まる作品あります?
一気に興味が湧き、引き込まれてしまいました。
ただ、最初はコメディだと思っていたんですよね……
でも違った!
とっても切なくて苦しかったけど、読後感は最高です。

中学時代のいじめのせいで引きこもりになっている
大里彰26歳(Ω)の元に突然現れた、
WGOという機関の堺宗一郎(α)。
WGOは《運命の番》をマッチングする機関であり、
宗一郎はそこのエースエージェントで、
彰の《運命の番》だというのです。

突然現れた《運命の番》である宗一郎と同居し、
番う前に社会復帰を目指すことになった彰。
まるでおかんのように世話を焼く宗一郎に反発しながらも、
次第に心動かされていきます。

とにかくとにかく、宗一郎が素敵なんです♡
イケメンエリートエージェントって響きだけでワクワクする!
優しくて温かくて、本当にお母さんみたい(笑)

そんな中、彰は出先で急な発情に襲われるのですが、
ヒートにあてられた宗一郎に抱かれて、
それ以降身体の関係を続けるようになります。

ヒートだろうがそうじゃなかろうが、
宗一郎はいつも優しくて、愛に溢れています。
すぐ照れて赤くなるし、
名前を呼ばれただけで嬉しくて泣く姿には、
キュンキュンしました^^

そんな宗一郎に絆されていく彰。
だけど、宗一郎は彰が許しても噛んでくれないのです……
時期尚早という宗一郎……なぜ?

その理由はとんでもなく切ないものでした。
涙が出るほど悲しくて、やるせない気持ちになりました。
ここで大どんでん返しが来るとは⁉︎
確かに、伏線は張られていました…

運命に抗う彰……
本当に欲しいのは、運命の番じゃなく、
自分の手でつかみ取る未来!

こうなって欲しいという私の思いそのままの彰を、
手に汗握りながら心の中で応援しました!
運命なんてクソくらえ‼︎

11年越しの初恋と、11年年遅れの初恋が実る時、
感動で涙がポロポロ溢れましたよ。
久しぶりにここまで強いΩをみたな、という印象です。

なんだかんだ、αとΩの組み合わせは盛り上がります。
オメガバースの見どころである、
運命の番・運命に抗うΩ・本能に打ち勝つ理性……
全て盛り込んだ作品でした。

何より、宗一郎の溺愛ぶりが良かった〜
好きで大切で……という溢れる程の愛を感じました。
泣き虫なところも、乙女なところもとても可愛かったです。

そして、独創的な設定で成り立つストーリーも最高に面白かった!
やっぱりオメガバースは面白いと再認識した作品です。
読んでみて本当に良かったです^^


11

超おすすめです!

まだ電子配信のみだし、読んだことない作家さんの作品ということで購入を迷ったのですが、Kindleでの評価の高さに興味を引かれ読んでみました。
結果、大大大満足の内容で、今は読後の多幸感に浸ってます。
電子のみだから評価が少ないのは仕方ないですが、ちるちる内で埋もれてしまうには勿体ない作品だと思い、拙いながらにレビューを書かせていただきます。

ちなみにこちら、オメガバース作品です。
主人公は中学生の時にオメガということでいじめにあい、以降26歳の現在まで引きこもっている彰。
彼のもとに「運命の番」を名乗る宗一郎という男が現れるところから物語が始まります。
宗一郎が勤めているのは 人間の遺伝子を解析し、AIがはじき出した運命の番をマッチングしていく世界遺伝子機構日本事務局(WGO)という国連機関。そこの仕事の一環で、運命の番である彰の社会復帰を手伝うとのこと。
強引ながら優しく、時に厳しい宗一郎に支えられながら彰は社会復帰めざして就職活動を頑張ります。
彰が予定外に発情して以降二人は肉体関係をもつようになり、彰も自分がいずれは宗一郎の番になるということを自然と受け入れていくのですが…。

オメガバース作品でたまにみられる「運命の番」がテーマとなっています。
「本能」に重点が置かれるオメガバースという世界観において、「運命」とは何を指しているのか。この作品ではそういった部分で、他のオメガバース作品ではあまりない答えを導きだしています。

とかくどくど書きましたが、ピュアな恋が好きで、オメガバースが苦手でなければとにかく読んでいただきたいです!
私なんかは読んでる最中、とくに後半からは「恋って素敵だ~」と胸がいっぱいになるような気持ちにさせられました。
純粋でまっすぐで、読んでるこっちまでつられて泣けてしまうような、ひた向きな想いが描かれていると思います。

登場人物も魅力的です。
とくに攻めの宗一郎がすごく好きです。押し掛け女房よろしく彰の世話を焼きまくるのに、夜は男っぽくなるギャップがツボでした。忠犬っぽい年上敬語攻め好きです。

読むと幸せな気持ちにしてくれる作品だと私は思います。おすすめです。
(そしてどうか書籍化しますように!)

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