SS付き電子限定版
KindleUnlimitedにあったので読みました。
いきなり私事ですが、誕生日やなんやかや身の回りのものが4にまみれているので数字では4が好きです。
なのでマチさん4はそんなに悪くないから! 4を愛してあげて! と思いながら読みました(笑)
基本的にはハイテンションでスピード感のある展開でコメディ路線なので、サクッと読めて笑えました。
「楽しくいいもの読んだなー」って満足感。
トラウマのもとと会ったときのマチさんはツッコミいれる余裕すらあったけど、けっきょく向き合う勇気をもてた時点である程度は折り合いがついていて、そうできたのは与四哉くんがいるからなんですよね。
本当にイヤなら余裕で逃げ出せる旅程なので。
よしやくんは自分が恵まれていることに気づいていなかったけど、そうと気づかないくらい自然体で(必ずしも周囲に悪意がなかったわけでも、諦めがなかったわけでもないけど)生きてきたことが彼の大らかさでもあり、彼のその真っすぐさがマチさんの救いでもあり、やっぱり運命なんでしょう。
18歳は子どもだ。
このセリフに集約されますが、登場人物みんな、自分視点だけでなく相手の立場になって考えて行動してゆるして……って優しいお話でした。
マチが妙にこだわりがあるだけかと思いきや
深いところまで読み当てた与四哉の推理力には驚きました。
何か理由をつけて逃げたり守ったりすることで過去の記憶ごと「4」のせいにしたかったマチも
与四哉と一緒に居ることでその思考が変わっていったらいいなと思います。
(まだ呪いとか言ってるけど笑)
どんなことでも4の呪いだとかこじつけたり、与四哉に二つ名をつけたり(笑)
ワンナイトしかしないっていってたのにいざ恋人になったらめちゃくちゃ与四哉を甘やかしたり…!
マチのキャラが好きすぎて、すぐさま読み返しました。
ふたりのラブラブ編が読みたい~!
読後にちるちるで検索してやっと「その恋、成立なるか」のリオナ先生と気づきました。こういうラブコメをすっと好きにならないのに、珍しく「その恋〜」は好きだったし、こちらも楽しく読めたので、多分リオナ先生と相性がいい!
ただ気づかなかった通り、リオナ先生独特の何かというものが絵にしろお話にしろあまりなくて、今後また他の作品を読んだとき気づかない気もする…
表紙の色味が好きです!攻めのマチの周りをちっちゃいヨシくんがわちゃわちゃしてる可愛い表紙。中身の雰囲気にぴったり!
ヨシくんが、マチの顔が好みで惚れたと言い切ってしまっているのがとっても好きです。潔い!!冷静で大人な年上攻めや、エッチな年上攻めは結構ありますが、マチさんがギャグ要因というか、四嫌いのおかしさを発しているのが面白かった。ヨシくんもツッコんでみたりノってみたりと豊かな反応をして、そのレパートリーが切れないぐらいのいいタイミングで終わります。1冊でのまとまりのよさとテンポの良さが抜群。
描き下ろし〜電子限定おまけのマチさんの激甘、長くお付き合いできそうな2人で微笑ましい。
繊細な人物描写もストーリーの面白さもピカ一なリオナ先生の新刊。
読むとたくさん笑えて、本当に元気になれるのでオススメです。
「4」という数字にトラウマをもっている攻めのマチと、超ポジティブ思考で「4」がラッキーナンバーの受けのヨシくんの話。
ヨシくんの誕生日に二人は偶然出会い、関係をもちますが、4に対してトラウマをもっているマチは4がラッキーナンバーのヨシくんを拒否。
マチは外見からは想像できないくらい、後ろ向きで、本名にも4がつき、4がラッキーナンバーのヨシくんの存在が受け入れられず、逃げます。
でもスーパーポジティブなヨシくんは諦めず、マチに何度も何度もアタックし、最終的に一緒にマチがトラウマを克服する手助けをします。
いつも笑顔で笑ってくれるスーパーポジティブなヨシくんに心動かされ、ヨシくんへの想いを自覚してからのマチの溺愛っぷり、かわりっぷりは見ものです。
リオナ先生が考えられた二つ名がまた面白いのです。先生は天才なのでは?と思いました。
「4に愛されし男」
「おまえが4に遣わされた死神の線も~」
「4の代理人であるお前」
「4に選ばれしマチさんのメシア」
ほかにもいろいろあると思います。
表紙から各扉絵からふたりが表すのは四、四、四…。
四がラッキーナンバーの与四哉と四がアンラッキーナンバーのマチ。
この『四』が全編を通して重要なキーワード。
これがお話に絶妙に絡んで、めちゃくちゃ面白かったです。
二十歳の誕生日の夜、バリタチの与四哉は顔が好み過ぎるマチに一目惚れ。抱こうとしたらマチにいい感じに言いくるめられネコにされてしまうも運命の人だと思った与四哉はまた会いたいとアプローチ。
ワンナイト主義のマチも与四哉に興味を持って…
相性抜群に見えたふたりに畳み掛け襲い来る四の奇跡と呪いの数々…!
マチが四を極端に嫌うのには訳があり、それを四の恩恵を受ける男(勝手に二つ名を増やす(笑))、与四哉が原因を突き止め乗り越えられるよう手助けをして…
四を巡り四に翻弄されるふたりの奇妙な結び付きはもうまさに運命なんじゃないかと思わざるを得ない。
きっとふたりにとっての数字の四は一生ついて回る幸せの数字なんでしょうね。