ふたりのベッド

futari no bed

ふたりのベッド
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神46
  • 萌×229
  • 萌13
  • 中立4
  • しゅみじゃない9

--

レビュー数
16
得点
389
評価数
101
平均
4 / 5
神率
45.5%
著者
安西リカ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
草間さかえ 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
ディアプラス文庫
発売日
ISBN
9784403525056

あらすじ

一度ふった家庭教師先の元教え子が、アパートの隣に引っ越してきた。
望みは抱いていないと言うけれど……?
年下攻ご近所ロマンス♡


表題作ふたりのベッド

入江高広,深水の隣に越してきた理工学部の新1年生
深水理一,実家近くの安アパートに住む大学3年生

その他の収録作品

  • あなたのベッド
  • あとがき
  • 新しいベッド

レビュー投稿数16

きゅんきゅんキタコレ!

もうBLも読み過ぎて、たまにきゅんはクルけど最初から最後まできゅんきゅんくる作品には出会えないものかと思ってたのに…

この枯れ果てた大地に降り注ぐきゅん!!!きゅん!!!!天からの恵?!!!ってくらいにきゅんきゅんの嵐でした。

受け視点なんだけど、年下攻めくんの心情がダダ漏れで悶えます。これってすごいな〜と安西先生の手腕がなせる技ですかね。
受けが少し相手の気持ちに鈍感なのもすごく自然に理解できるというか、共感してしまう。

受けの心理描写がすごく自分的にはストンと入ってきて、眠剤のくだりはそれはないわ〜とかツッコミながらも、共感度マックスだった。好き過ぎて何かできないかなって考えた結果が稚拙な思いつきだったとしても、そうしたかった気持ちはとてもまっすぐ入ってきた。

そしてそこからまた新たに展開され進んでいくストーリーに、もうもう夢中になった!


安西リカ先生に最近どんどんハマっててます。オメガバらへんから面白いな!と感じはじめ、今回この作品でどハマりしました!

年下、わんこ攻めジャンルで、これはかなーーーーり後世に残る名作なのではと思います。

そろそろBLから卒業したいのに…安西先生のせいでまた華麗にカムバックしてしまいました。

10

沁みる

先生買い。2か所ほど沁みて読み進めなくなったので神にしました。「好きで、好きで」が好きだった方にはおススメしたいなあととっても思った現代日本、大学時代のきゅんきゅん話、雑誌掲載の本編160P弱+その続き80P弱+あとがき+掌編8P+草間先生の爆笑カット0.5P。

友人と二人、二日酔いでくたばっている所へ「隣に越してきました!」と爽やかに挨拶に来たのは、昔、家庭教師をしていた2歳下の入江。片想いしている相手は「先生だ」とコクられたことがあったけれども、入江自身の事は弟みたいに気に入っていたので、あれやこれやと世話したりされたりしていたら・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
福田(受けの親友、ゲイ)、理菜(受けの姉、なかなかインパクト大)、攻めの母(頑張れ)、その他色々少々。

**良かったところ

一途に控えめながら恋焦がれ恋焦がれてという風情の年下わんこが健気で可愛くて涙ぐましくて。ほんまに健気なんです。押しつけがましくなくって。もう受けのことを諦めよう諦めようと頑張って、せっかく入居した隣の部屋から引っ越すとか言い出すわ、「先生はずっと俺に酷い事してた」とぶちきれたりするわ、もうシンクロしすぎてしんどかった・・・一緒に泣き叫びたいところがいっぱいありました。

身体をつなげて思いが通じたかと思った次の瞬間に「先生、おれと付き合って」とかスッとぼけた事言い出した!と思ったら、必死に「絶対大切にする、幸せにする」的な事を言うもんですから、もう可愛いわ嬉しいわ可笑しいわで半泣きです。
私が言われたわけじゃないのに、とても泣きたくなった箇所でした。

あともう一か所。「後悔してない?」と攻めの母親が聞かれた時に「死ぬほど好きな人と結婚できたんだから、後悔してないし、今も幸せ」って言い切ったところ。ここも羨ましすぎて絶句。とてもそんな言葉が出てくるとは思っていなかったので、あっけにとられました。(攻めもびっくりしてた)ああ、潔しというか思いが強いというか。私にはできなかったことなので、凄いなああああ・・と。印象がとても強いところでした。

なんでしょうね?私は安西先生のこのタイプの作品はすごくシンクロするようです。泣いて笑って、よい意味で忙しいです。とても親しみの感じる等身大な、そしてほっこり体が温まる心地のお話です。大好きです。

いろいろおっかない状態の昨今ですが、これ読んでいる間はすっかり忘れて恋心で満たされてめちゃくちゃ免疫力上がった気分でした。是非。

9

健気攻めという新ジャンル!

可愛い歳下攻めを書かせたら、安西先生の右に出る者はいないのでは??

とにかく、攻めが可愛いし健気だし可愛いしワンコだしで最高でした。
これは…もう「健気攻め」という新ジャンル確立ですね(元々あったらすいません!)
何か大きな事件が起きたり冒険に出かけたりするようなことはなく、結構日常的にありそうな感じの話なんです。因みに受けも攻めも、イケメンだけでどっちかというとよくいる感じのキャラで。

ですが!!
ですが!!
とにかく入江が健気で可哀想で泣ける〜〜
眠剤飲んでるから大丈夫と、深みずに訴えかける辺りで泣いてしまいました。
安西先生はほんと、歳下攻めがお上手で…

わたしはこの話すごく好きでした。切なくて切なくて、何ヶ所かガチで泣けます。わたしは泣きました。
歳下ワンコ攻めがお好きな方は是非!!!

9

ツボりました!
いや、こんなに萌えるとは思わなかった。
破壊力抜群です。
繰り返される『先生呼び』!
入江が「先生が~」と言う度に、心が悶えましたよ。

あとがきで安西さんも「書いていて楽しかった」と言っておられますが、なんでこんなに萌えちゃうんだろう?
多分これ、学校教師だったらここまで禿萌えしなかったと思うんですね。
深水がたった2歳しか違わない、家庭教師だからじゃないのかって思うんですよ。

ある程度まで歳をとれば2歳差なんてほとんど変わりません。
でも大学1年生と3年生だとかなり違う。
おまけに高校の頃は家庭教師と生徒なんですもの。
そこに大きな歳の差があるって勘違いしちゃうんですよ、2人とも。
深水は入江を子どもみたいに思っちゃうし、入江は深水を踏み込めない大人だと思っちゃう……そういう感じがあったからこそ『入江はゲイで深水が好き。深水はヘテロで入江の恋愛感情を受け止められない』っていうのを超えて「友達として一緒に居られるんじゃないか」なんて思いこんだんじゃないかしら。

このお話を読んで「恋って熱なんだな」と思ったんです。
何か過剰なもの。
「上手くやれる」と思ったのに過剰だから溢れて零れて苦しくなってしまう。
どんなに頑張ってもやめられない。
理性じゃないから。
そんな恋の熱がどれほど苦しいのかが、とても伝わって来るお話だったんですよ。

2人の家庭環境の書かれ方も面白いって言うか、深い感じがしたんですよね。
彼らがどうしてそんな風に考えるのかの根っこの部分になっているんですけれども、これが説明臭くないの。
でも、そこが書かれているからこそ「なるほど」と感情移入出来たりする。

全部読み終わってから、じわじわとこのお話の上手さが染みてくる感じ。
『普通』の世界の『普通』の人たちが繰り広げるお話が、こんなに面白いってことにグラグラ来ました。

9

一途な年下攻め大好き

ノンケが段々と落とされて行くお話が大好物です。

自分は違うからゲイじゃないからって断っておいて、それでもお前の事は好きだからこのままの関係でいたいってとても残酷で傲慢です。

そんな自称ノーマルの深水が最初は嫌な奴にしか思えませんでした。対して入江は中学生からたまに見かける入江を想っていた、筋金入りの片思いワンコでした。

睡眠導入剤を服薬して寝てる間なら、身体を自由にしても良いよってどんな悪女だよって思いました。

でもそれ以来意識するようになったんだから、何がノンケを目覚めさせるのか分からないです。

入江が一途だったから深水が自分の感情を受け入れた途端に恋人同士になっていましたが、入江に彼氏でも出来て深水が焦って悲しむ展開も読みたいと思ってしまいました。

最後の掌編で深水が自分より大きな身体にすっぽりくるまれるとほっとすると書いてあり、やっと自分の性癖を認められたんだなと萌えました。

深水の姉ちゃんがハッキリしてて読んでいて気持ち良かったキャラでした。

6

じんわり、染み込む話

受けは恋愛感情の乏しいノンケの元家庭教師、攻めは受けにずっと片想いしてきたゲイの元生徒、という一途な年下攻め×鈍感年上受けのお話。
ノンケ故に受けは無防備で無神経で鈍感で、攻めはそんな受けに振り回されたり、あるいは傷つけられているのに、同じ想いではないにせよお互いに離れがたい存在なのがとても良かったです。
途中突拍子もないことを言い出す受けに、いやいやあり得ないでしょ、と思っていたのに、受けの性格が見えてくるにつれ、つい納得してしまいました。
どうやってくっつくのか予想もつかず、ドキドキしながら読みました。
書き下ろしの攻め視点は、片想いが長すぎて臆病な攻めが可愛くいじらしかった。
気持ちを認めた受けの余裕がまた良かったです。

4

受けの浅はかさと攻めの混乱と萌え

ノンケ常識人を全面的に押し出した受けと一途な年下攻めの日常感溢れる学生同士のお話。
流れるように進む物語は、本当に何気ない日常エピソードばかり。その中でしっかり入江は恋をして、読者(私)を味方につける。深水は友達でいたい、恋人は無理、と主張は一貫していて落ちない精神にブレがない。それも当然の話で納得できる。

そんな二人は表面上は平行線。だが内面だけはこんがらがって先が見えなくなってきたところで、突如差し込まれる非日常エピソード。この睡眠薬のくだりは賛否あるようだが、私はここがすごく良かった。ここにくるまで話が平坦だった分、より一層光って見えるエピソードで、ここでこうくるのか、と新鮮な展開に出会えた喜びがあった。受けの浅はかさと攻めの混乱を勝手に深く考えていくと萌える。
そこから深水がぐるぐる悩むのも面白く、楽しく読めた。

年下攻めで好きなのは、恋愛含め人生経験の浅さから、恋をすると視野が狭くなり、相手しか見えなくなる一途さを堪能できるところ。入江もまさにそんなキャラで、とにかく深水に一直線。今後何があっても心変わりしなさそうな実直な性格だったのも好き。
深水は年上とはいえ学生で、その後のことを考えもせずに睡眠薬という荒業を提案する若さがある。そこが隙になっていて、ころっと落ちる説得力になっているように思う。これがもし社会人だと、さらに多くの鎧を剥がしていく作業が必要になり、面倒だっただろうな。がっちり入江に捕まえられることで、ふらふらすることなく歩いていけるキャラに見えた。

相性バッチリなカップルで、なんだかんだこの先も安泰だろうと思える二人。良かった。好き。

4

年下攻めが好きならキュンとすること間違いなし

年下攻めらしい一途な攻めの入江、ノンケ受けのノーマルな深水。

ストレートとゲイ、昨今ではなかなか着目されなくなってきたテーマで描かれた作品だと思います。
安西リカ先生らしく、激しい事件などはありませんが丁寧に二人の気持ちが描かれています。

入江が深水の手をとって自分のポケットに入れるシーン、幸せでほのぼのするビタミンチャージな風景です。
こういうの、こういうのでいいの〜!安心して読める!!とほのぼのハピエン厨の血が沸き立ちました。
深水への呼び方がずっと「先生」なのも可愛らしい。

深水が自分の気持ちになかなか親愛なのか恋愛なのか名前を付けられない葛藤が切なかった……。
でもしっかりと逃げずに入江と向き合って答えを出していく、後半の幸せそうな二人に胸キュンが止まりません。

深水のお姉ちゃんも可愛いですね!

二人の今後も見ていたい、そんなもどかしくも愛おしい二人でした。

3

ふたりのベッド

好きで溢れてる内容なのに、変に重くなく、でもそれぞれね家庭の悩みとかも書かれててバランスの良い作品だと思います。

0

引きたくても引けない。押したくても押せない。指を咥えるだけの残酷な日常

スルメ作品だと思う。

あとがきで言うとおり、確かに地味な部類だとは思う。
でも、最初から最後まできちんと個性があり、きちんと面白い。

地味な話を魅力的にできるのは、シーンの切り取り方や並べ方、文章の選び方が丁寧だからに他ならなくて、安易な設定に頼っていない証拠でもありますよね。
安西先生ってやっぱり実力派だなぁ……とつくづく実感させられる一冊です。

ストーリーを概説してしまうと驚くほどあっさりで
・受と攻は家庭教師と元教え子の関係
・ゲイの攻は受に惚れているが、受はノンケなので気持ちには答えられないと丁重に振りまくる
・それでも何とか交友関係を保っていたバランスは、些細なキスをきっかけに崩れていく
・つかず離れずのいざこざの中、攻がもう一押しして、受が陥落し、まとまる
という「攻めの寄り切り」パターンです。

でも、そこに至るまでの過程のもちゃもちゃがね、とんでもなくスルメなんですよ。
ハピエンだけど、すごく地味だけど、時にその日常が残酷すぎて、見た目以上に甘辛い。

理由は受の深水くんのキャラクターにあります。
この深水くん、サラッとした好青年のようでいて、以外と癖が強いんです。
利発で物分かりが良い子に見えて、親しい人間関係に関しては鈍感で傲慢。
特に恋愛感情への感度は心も身体も最悪です。
彼の鈍感ぶりはそのまま鈍器のように、攻の入江くんの心を傷づけていきます。

・何度も振るくせに、己の居心地の良さから手元に置いておきたがる。
・手元に置いておきながら、自分を好きだという男の前で平気で下着一枚になる。
・攻からの好意をいつの間にかゴミの日や降水確率と同じ程度に扱っている。
・攻の切羽詰まった不意のキスですら冗談扱いで流そうとする。
・挙句の果てに、お情けで睡眠姦のチャンスをプレゼント。

読みながら、これ本当にくっつくのかな?と心配になりました。
あまりにも攻と受の気持ちの差がありすぎて。
あまりにも受が攻めを振りすぎていて。
それでいて、「本当は入江のことが好きなんだ。ゲイになりたいくらいだ」とのたまうのがまたしんどい。

攻の入江くんも中学時代からの筋金入り片想いですからね。
もう引きたくても引けない。
かといって、大切すぎて押したくても押せない。
カラーページはそんな彼の気持ちを凝縮したような一枚で、見るたびに胸が痛くなります。

望む関係性の違いが浮き出るほどに辛い。
表面上はお互い納得できているようで、結局全然できていないところが歯がゆい。
深水くんも悪意があってやっているわけじゃない。
入江くんも困らせたくて好きでいるわけじゃない。

こりゃどうしたもんかな、と思っていたら、
最後に攻が頑張りました。必殺技、嫌われる勇気。
「嫌がっても、もうやめない――」
とやや強引に身体を奪われ、促され、快感を口にして初めて、心と身体のロックを解除できた深水くん。

そうか、この受そういうキャラだったのか
とやっとここまで拗れた展開が腑に落ちました。

お膳を用意してあげて、出口をぎりぎりまで塞いであげないと自分の欲望に向き合えない。
自分で自分のことがよくわかっていないから、一人ではロックも外せないし、決断もできない。
断定されたい、流されたい、欲望を暴いてもらいたい。
できることなら先回りして察して欲しい。
嫌なことには嫌って言うけど。
後半そういうものがどんどん透けて見えてくるんですよね。
しっかりしているようで、薄皮をめくればめくるほど本当は弱くて幼くてズルくて面倒くさくて。

こりゃあ……恋愛初心者の年下攻さんには扱いが難しいキャラだったなぁと改めて同情しちゃいました。

ま、なんにせよハピエン。
長年の片想いが叶って読者も一安心です。
今後は持ち前の執着と重さに加え、遠慮せずに一歩押すテクも駆使しながら、深水くんを喜ばせてあげて欲しいですね。

地味で平凡で残酷な日常のもちゃもちゃが味わい深いスルメ本でした。

あっ!医薬品は正しく使いましょうね!

10

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