誰にも言わない趣味だったのに―― こんな無神経野郎に知られてしまうなんて!!  裏表が激しい王子様アイドル×秘密を抱えるインタビュアー。 秘密のリリカルラブストーリー!

ここからはオフレコで

kokokara wa off-the-record de

ここからはオフレコで
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神17
  • 萌×222
  • 萌10
  • 中立0
  • しゅみじゃない3

--

レビュー数
6
得点
203
評価数
52
平均
4 / 5
神率
32.7%
著者
早寝電灯 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
海王社
レーベル
GUSH COMICS
発売日
価格
¥670(税抜)  
ISBN
9784796413756

あらすじ

「あんたってさ、よく見るときれいな顔してる。女装とか似合いそ」

インタビュアーの嶺人は、誰にも言えない秘密を抱えている。
それは、夜クラブへ女装して出かける事。

しかしある夜、女装姿で仕事相手の大人気アイドル「ストロボ☆ライツ」の王子様担当・塁に出会ってしまった――うえに、翌朝、裸で同じベッド!?

表の顔は王子様だが、本人はガサツで遅刻魔の塁。
取材の度に嶺人の地雷を踏みぬくようなちょっかいをかけてくる男だ。
そんな相手に秘密を知られてしまった――

慌てて服をかき集め部屋を後にしたが、その日を境に何故か塁が彼氏面をしてくるようになって…!?

表題作ここからはオフレコで

椎名 塁,王子様キャラのアイドル
阿木 嶺人,インタビュアー

その他の収録作品

  • 描き下ろし:その後の話

レビュー投稿数6

唯一無二な業界ラブストーリー

早寝電灯さんといえば、情緒的で古風な和の印象が強かったのですが。本作はなんとアイドルとインタビュアーによる業界もの。
ちょっとイメージになかったので驚いたのですが、読んでみるとやっぱり独特な雰囲気がありました。
キラキラなだけじゃなく、心理描写が本当に素晴らしくて、相手のことを理解したいという気持ちが伝わってくる素敵なラブストーリーでした。


出版社勤務でインタビュアーをしている嶺人には、ある秘密があります。
夜な夜な女装し別人になり切る嶺人にとって、それは誰にもいえない自分だけの箱庭での遊び。
ある日、その大切な秘密をアイドルグループの塁に知られてしまいーー…!

嶺人にとって、女装は気分転換でありアイデンティティです。
昔からキラキラしたものが好きだった嶺人は、親から「変な奴」「恥ずかしい」と言われて育ちました。
だから、女装は誰にも知られてはいけないし、理解されるはずもない自分だけの秘密なのです。

〝明日のあなたは何になる?〟

誰にだって変身願望はあるし、人は誰しも多面的です。
色々な自分がいたとして、どれもその人自身なのだと思います。
この作品には、そこを伝えようとする強い意志を感じました。

塁は、キラキラなアイドルの顔とガサツな素の顔のギャップがあり、両方の塁を受け入れ、そこが魅力的だと言ってくれた嶺人に恋をしています。
塁が一途で嶺人を理解しようとする、ちょっと不器用で愛しいキャラ。
何度もお願いして恋人になってもらったり、必死さが可愛くて魅力的でした。

塁に女装を似合っていたと言われて、嬉しくて泣き出してしまう嶺人には心がキュッとなります。
本当は認めてもらいたかったんだという思いが伝わってくるからです。
この嬉しさは贅沢だという嶺人に、塁は「贅沢じゃなくしてやる!」「毎日の味噌汁になってやる」というのですが、ここがとてもカッコいい!
『おまえのこと大好き』と泣く嶺人に胸が熱くなりました。

嶺人に女装をさせてセックスする塁ですが、途中で無理やりウィッグを外し、メイクも落とさせます。
これってきっと、女装の嶺人も男の姿の嶺人もどっちも受け入れていて、どっちも好きだという塁の意思表示なんだろうな〜

秘密を共有して、理解して支え合っていくだろう二人のラストがとても良かったです。
塁がいるから寂しくないと思う嶺人は、本当はずっと寂しかったのかな。
そう思うと、少し泣きたいような気持ちになります。

描き下ろしでは、塁の嫉妬にきゅんとするし、甘えたな嶺人も最高に可愛い♡
最後まで心理描写が巧みで、何度も読み返したくなる不思議で素敵な作品でした。

13

やっぱり早寝電灯先生でした

早寝電灯先生の作品は、設定とか関係なく買うので、今回もアイドルが出てくる話ね〜いつもの先生とちょっと雰囲気違うね〜ぐらいの予備知識で読み始めました。やっぱりしっかり先生節だった。

女装要素も含んでますが、"女装モノ"みたいな語られ方をされにくそうな作品で興味深い。表紙は着てないからかな?アイドルという要素も、早寝先生が料理するとこうなるのかと新鮮な面白さでした。表紙のW下睫毛好き。

◾︎塁(アイドル)×嶺人(編集者/インタビュアー)
嶺人の泣き顔に殴られ続ける。塁もそうだったろう。感情昂ると涙出ちゃうタイプなんですね、嶺人は。こう思うと早寝先生の受けの傾向は結構似てるんだよな。
それを見て焦る塁がまたいいんですよ!攻めは受けに翻弄されていて欲しい。

2人が好意を持ち合ってることを薄ら感じたままするやり取りが好きでした。恋愛漫画って明らかに好意持ってる同士なのに、気付いてない天然で押し切る謎のパターンがあり。よもや早寝先生はそんな納得いかない心理描写をされるとは思いませんがね。

早寝先生の作品で初めてかもしれない、続編を読みたいと思ったのは。いや、どの作品も続編は読みたいんですけど、終わり方が爽快で綺麗な作品が多くて、良い意味で自分の中できちんと完結できる。一方この作品が完結していないというわけでも決してないのですが、もっと彼らが見たい気持ちです。

0

安定の1冊

さすがです。
受けが女装趣味の話はたまに見かけますが、いきなり襲ったりとかそれをネタに脅したりとかそういった黒い接点じゃない(黒いのも好きです!)正攻法なのが安心の早寝電灯先生だなと思いました。

優しいお話が多いですよね。好きです。

他の作品も読ませていただいていますが、こちらの作品も他の作品同様、キャラの心情が丁寧に描かれていて、ほっこりするようなお話でした。

今回の攻めの塁君がアイドルということで、所属するグループの他メンバーもちょこちょこでてきて、どのキャラも魅力的な感じなんですが、あくまでフォーカスは2人に当てたままなので、落ち着いて読めます。

少し物足りないような気もしつつ、作品として綺麗に仕上がってる物語に満足でもあります。

早寝電灯先生の作品が好きな方、優しいほっとするようなお話が読みたい方には是非おすすめです!

0

言葉選びが秀逸

前作のSee you later〜で、「なっ…んと素晴らしいストーリー!!この先生はヤバイ!」と開眼し、一気に早寝先生の作品を読み漁り……

そして!新作!!待ちに待った新作!

しかし、表紙を見てアレ?
あれ?これ…早寝先生の…?あれ、合ってる?本屋で三度見ほどしてしまうほど、今までの作品とは雰囲気が違う。あらすじや帯を見て、ますます「むむむ…?アイドル?女装?む…?」と不安になりながらも、意を決してページをぺらり。

いや〜もう、完全に杞憂でした。

まごう事なき、早寝先生の良さが凝縮された素晴らしいお話でした!!

言葉選びや、台詞がすっ…ごくお上手なんですよね。まるでが純文学を読んでいるような、そういう深さがある。

なんでしょう…早寝電灯先生の味っていうのは、どんな設定やどんなテーマを扱っても色褪せないんだなぁ〜〜と強く思いました。唯一無二!!

次回作も楽しみです!

2

塁(攻)の太眉、好きだなぁ。

今年に入って3冊目の単行本。
ミステリアス・ラブ、和風ファンタジーに続く今作は、アイドル×インタビュアーの業界ラブストーリーでした。

先生が「3冊全部違う感じになるといいなと思ってかきました」と仰っていたので、前2作がどツボだったわたしとしては良い意味でも悪い意味でもドキドキしながら購入。
いつもの先生の作品とも、他の業界ものともひと味違う雰囲気の物語でした。



人には誰しも秘密がある。
秘密を抱えた心は、いわば「箱庭」だ。
冒頭のモノローグからなんとも先生らしい表現で始まります。

その箱庭には誰も入れない。
秘密は秘密だからこそ、力をもつものだから。
主人公・嶺人(受)はそう思っていたのに、嶺人の「箱庭」に塁(攻)が入り込んできて.....というストーリー。

嶺人の秘密とは、女装して夜のクラブへ出掛ける趣味があること。
その秘密を知る塁は、王子様キャラのアイドルでありながら、実はがさつでマイペースな男。
嶺人と塁どちらも、「二面性」のある人間なのです。

本性はどれか?
どっちかが本物でどっちかが嘘なのか?
秘密であることは、嘘なのか?
この「二面性」に対する価値観がふたりを結び合せてくれました。

言葉とセックスの両方で、ひとりぼっちの箱庭にいた嶺人の孤独を甘く溶かしていく塁が格好いい!
でも実は塁のほうが先に嶺人に救われていた、というオチも良かったです。

全体を通して、慌てたり、拗ねたり、照れたり、塁の表情がとにかく可愛かった。
太眉が口ほどにものを言っていた。
強気な性格で嶺人を振り回すけど、同じだけ(嶺人以上に?)振り回されてるところも可愛いし。
年下ワンコの愛らしさ半端ないなと再確認しました。

ちょびっとしか出番なかったけど、リーダー・速人もいいキャラしてて好きでした。
「いやわかったわかった
 オッケーいいんじゃないかな」
とか、ラフで大人な感じがたまらん〜!もっと見たかったな。



印象的だった場面をひとつ。
塁の言動を「軽い」というシーン。
塁のまわりをウサギ達がぴょんぴょんしてるんですよ(笑)
こういう表現の仕方、めちゃくちゃ早寝電灯先生っぽい!と思いました。
大好きです。

1

隠された姿に潜む真実

今回はグループ内で王子様キャラ設定のアイドルと
グループと付き合いの長い雑誌社の編集者のお話です。

受様が秘密を知られた攻様に翻弄されつつ恋人になるまでと後日談を収録。

受様はカメラの向こう側やステージの上に立つ者とプライベートな個人を
行き来する人たちの内実に興味があり、インタビュアーとなった雑誌編集者
です。

受様はインタビューの仕事とは相手の意を汲むこと、相手を否定しないこと
だと思っています。

3年前、受様は仕事の義理もあって小さな箱でライブをしていたある4人組
アイドルグループを見に行き、その存在に魅了されます。特に物腰柔らか
く存在感のある攻様はステージの上で王子様のように光り輝いていました。

アイドルの仕事とは自分が特別な存在だと信じること、ファンにそれを信
じさせることが重要です。まだ多くの人がそれを信じていないなら、受様
こそがそれを手伝いたいと、ライブ後の取材を申し込みます。

そしてライブ後の楽屋を訪れた受様でしたが、ステージを降りた攻様は
板の上で見た煌く"アイドル"と対極のガサツな若者で唖然としてしまいま
す。しかし、取材だと知ると瞬時にキラキラオーラを纏った"王子様"とな
った攻様に受様は言い知れない敗北感を感じます。

以来、攻様のアイドルとしての魅力は認めていても受様にとっては鬼門な
存在となります。

今日も社の取材でグループのもとに訪れた受様でしたが、攻様は遅刻した
上にぼさぼさ頭のジャージ姿で、メンバーにさえ「堪えられない」と拒否
られてしまうほど、アイドルらしくありません。

しかしメイクをしてカメラの前に立った攻様は正統派"王子様"で、攻様に
は「見とれるほどにかっこいい?」と言われ、怒っていても仕事なら冷静
に対処する「受様のペースを乱してみたい」と迫ってきます。

実は受様には「自分以外の別人になりたい」という願望があり、女装趣味
という秘密があったのです。受様を知らない人達の中で過ごす事が楽しみ
で息抜きとしていた為、秘密がバレないように親しい人を持たずにいたの
です。

ところがある夜、最近できたクラブに友人の誘いで遊びに来ていた攻様に
見つかってしまうのです。しらを切りとおそうとする受様に攻様はアイド
ルモードで接してきて!?

雑誌に掲載された作に書き下ろしをプラスしての書籍化で、人気急上昇中
のアイドルと雑誌社のインタビュアーというちょっと変わっ組合による
芸能界モノになります♪

実は全サ目的で買った雑誌で単話を読んだお話だったのですが、状況が
イマイチ判らず、キラキラな世界を舞台にした秘密の駆け引きでスッタモ
ンダするお話なのかなと思って手にした1冊でしたが、人の多面性の本質
を真正面から捕え、その本質に迫るとてもセンシティブで優しい素敵な
お話でした。

受様は幼い頃、明るくて華やかな女児向けの魔法少女のTV番組が好きでし
たが、男児が見るものではないと家の中でしか許されませんでした。そん
な幼い頃の刷り込み故に、自分ではない他人に変身する事が大事な気分転
換となってもソレは誰にも明かせない恥ずかしいモノだったのです。

攻様は幼い頃から相手に合わせてそれぞれに見せる顔を演じ分けるいい子
でしたが、素は粗暴な所もあるやんちゃな子でした。そんな攻様を人によ
って態度を変える腹黒と責める者もいましたが、攻様にとってはどれもが
自分の一面であり、偽りを演じている訳ではありませんでした。

攻様は自分を演じることが偽物ではないと照明するためにアイドルとなり
ます。芸能界でもアイドルと素の自分の振り幅の広さに嫌悪を示すものが
多い中、最初のインタビューの時からその二面性をどちらも攻様の一部だ
と認めてくれた受様に興味を持っていたのです。

明らかに受様にかまって欲しくて大きな尻尾をフリフリしているワンコ
攻なのですが、攻様がやんちゃでいじめっ子気質な一面を持つが故に、
秘密を知られた受様には攻様が何を考えているのか全くわかりません。

攻様の王子様アイドルな姿に戦々恐々な受様とか、受様にちょっかいかけ
て泣かせてしまってアワアワする攻様とか、相手の言動に一喜一憂する
様や成り立つようで成り立たたない会話にハラハラ&ドキドキ♡

2人がお互いの手を取るまですれ違っては萌え、近づいては萌え萌えして、
たいへん楽しく読ませて頂きました (^O^)/

攻様と同い年だと言うグループリーダーの飄々としたツッコミ、恋人に
なってからのほうが攻様がグルグルしているのも面白かったです。

0

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