封印した切ない恋が、 狂おしいまでの想いと共に蘇る―― 若き天才研究者と寡黙な凄腕SPの疵だらけの再会愛!!

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表題作疵物の戀

玖島敬
18歳→31歳,警視庁所属のSP
三浦真智
16歳→29歳,介護専門企業の開発者

その他の収録作品

  • 疵物の愛
  • あとがき

あらすじ

俺の開発したシステムが、
軍事目的で海外から狙われている!? 
拉致の危険から、24時間警護の対象となった
研究者の真智。現れた担当SPの玖島は、
なんと高校時代に恋心を抱いていた先輩だった!! 
13年前借金のカタに、玖島は真智の家で
下働きを強いられていた。
先輩はきっと俺を憎んでいる――
昔の恋を燻らせる真智だけれど、
過去には一切触れずに身を挺して真智を護る
玖島の真意はわからず!?

作品情報

作品名
疵物の戀
著者
沙野風結子 
イラスト
みずかねりょう 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
発売日
電子発売日
ISBN
9784199010002
4.3

(108)

(59)

萌々

(30)

(16)

中立

(2)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
23
得点
465
評価数
108
平均
4.3 / 5
神率
54.6%

レビュー投稿数23

No Title

初めての作家先生でしたが、これ、前半「疵物の戀」と後半「疵物の愛」で印象というか、読者に与える衝撃が全然違います!後半、すごく良いです。ハラハラ、ドキドキ、エロエロ、切なさ、苦しさ…ぜひ読んでほしいです。

こちらの本、あらすじから受ける印象とはだいぶん違います。なんでこんなあらすじなんだろう(笑)間違ってはいないけど、良さが伝わっていないような…(笑)

お互いの人生を背負い合う2人、幸せになって嬉しかったです。

0

これはもう

迷うことなく神作品です。
SPという職業はBLとの馴染みが半端なく良いんだと思いますが、今回もありがとう!攻めの敬がSPです。そしてめちゃくちゃ男前でカッコいい。そして色気があるんですよ。。。
みずかねりょうさんのイラストがこんなに合うなんて。いつも、受けのお姿があまり好みじゃないんですが、攻めの姿に惚れ惚れしてしまうんですよね。今回は受けのお姿もバランス良くて。

ストーリーもかなり練られていて、まぁぶっちゃけると重要な研究をしている受けの真智が研究内容を奪うために狙われてそれを敬が守る、です。疵物、のタイトルは、あぁそう言うことか、と思いました。
こう書くと、単純なんですが、その内容がね、良いんですよ。まぁ読んでみてください(笑)

実際のところ、両片思いなんですが、再開したSPの敬と研究者の真智。SPという職業を悪用?して、あんなことまでしちゃうんですよー。さすが沙野さん。エロに手を抜かない!
書き下ろしの疵物の愛では、二度美味しいってやつではないのか?と思いながら敬は役得…とも思ったり。まぁ、辛い部分もあったでしょうが、これから二人はずっといっしょに生きていくんですからね、頑張って欲しいな。そして穏やかに暮らしていってほしいです。

0

お父さん何て(オイシイ)ことを…

「きずもののこい」と読みます(読めずコピペして検索してた人)

二人の気持ちは“この人只一人だけ”という純愛ですが、そこに混じる淫靡さや屈折したエロスが堪らなかったです。

尊敬している剣道の玖島先輩が、借金のカタに奴隷として真智の家に来る。父が脱げと言えば全裸になる先輩…
自分は奴隷なんて望んでいない、父の罪を償うように、真智は玖島の部屋で全裸になる。

科学者とSPという立場になって再会してからは、内部スパイという可能性から、ホテル着後真智のあらゆる所に毎日触れ、それがエスカレートしていく玖島…
何故⁉︎と思わなくもないですが、相手への気持ちが真っ直ぐ過ぎて物事に屈折させられていったような、すれ違いのような感情がすごく良かったし淫靡でした。
お、お父さんそんな趣味が⁉︎無いみたいだけど、銃で遊ぶのは最低野郎だけど美味しい展開をドモアリガトという感じでした。真智の父が玖島に触れることがなくて本当に良かったけど、「疵物」という言葉ではもっと酷い様子を想像してしまっていたので、彼ら二人にとっては大きい傷だったのね(期待してすみませんでした)と思いました。

ちょっとご都合なところもありましたが、事件性や恋の行方がスケールが大きく、映画を観ているようにシーンが浮かんできて読み応えがありました!
彼らなりのハッピーエンド、18歳の真智に向けたキスをする玖島、彼が恋人の年齢に戸惑う様やイチャイチャが色々と見たい。

3

読み終わった後に、思わず大きなため息が溢れる……

本を閉じた後に、
じわじわといろいろな感情が溢れてきます。

読んでいる最中は、最初の『戀』で
終わりでも良かったのでは……と、
そんなふうに思ってしまったのですが、
それもそのはず、
ここまでは雑誌掲載(+加筆)
だったということで、
これだけでもとても上手く纏っていて、
充分面白かったです。

しかし、続きの『愛』があることで、
このお話し自体が
ぐっと深く厚みを増す感じがします。

前半の『戀』もなかなか切ない展開ですが、
後半はもう、前半よりも更に更に切ない!

二人がその結論に辿り着くまで、
悩み傷つき、傷つけて、
それでも必死で最善を探し続けて、
選んだ未来。

最後のあそこまで書いて下さって
本当に良かったなと。

欲を言うなら、
まだこの先もあってもいいと思いましたが、
それは贅沢なのでしょう!

評価は神に近いのですが、
もう少し『幸福』パートがあったらなぁと、
贅沢な我儘で「萌☓2」!

1

あの玖島敬が あの三浦真智が

すごい!すごいです!Chara文庫ってこんなお話もあったんですね。

表題作はひたすら重く辛く苦しく、でも一筋希望を予感させて。
二人の出会いと別れと再会と。
真智視点で書かれています。
先輩!あの玖島敬が!?あんな屈辱に合わされて。

そして再会しても無反応で。なのに身体検査という名のプレイ!ここで希望が見えました。

波乱万丈最後はハッピー。でももう一編お話がある。まだ波乱があるの?もう幸せにしてあげてよーと思い読んでみると…。

書き下ろし。
今度は玖島視点で。
そうだったの!?あの頃もその後も!良かった。
自主的な犬ですね。
自分を手放した真智を許せない、もう二度と手放すのはこの先も許さない。

お話は大きく展開して。もうどうするの?と思ったらすごい超展開で!その事を真智はずっと考えていたんですね。

そして計画はうまく行き、あの三浦真智が。
18歳になって玖島と二人で暮らして。元の自分に嫉妬したり。でも覚えてる、体が、記憶のどこかが。

はぁ、うまく書けませんがすごかった。この厚さでこの内容、こちらも感情を揺り動かされ苦しくて止めそうになったり、泣きながら先を急いだり。

あまりネタバレしたくないのにしてますかね?
とにかく神で!

4

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