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アルファ同士の恋はままならない

alpha doushi no koi wa mamanaranai

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表題作アルファ同士の恋はままならない

マッシモ・ニシナ・カステリーニ
15→21歳、名門カステリーニ家長男でα
祖父江芳明
15→21歳、伴侶を亡くしたαの青年

その他の収録作品

  • 仏頂面の恋人
  • あとがき

あらすじ

自他ともに認めるアルファ中のアルファのマッシモは、運命の相手=伴侶に出会う確率が高いイタリアの名門カステリーニ家の長男。だが15歳になっても伴侶は見つからないまま、マッシモは英国の寄宿学校、カールトン校に入学。同室の祖父江芳明は同じく奨学生で、しかも伴侶のいるアルファだった。自分のオメガをひたすら愛し伴侶の関係を至福だと信じて疑わない祖父江。恋をしないキューピッドでいいと嘯いていたマッシモは初めて羨ましく思った。思えばこの時が二人の一番の黄金の日々だったのかもしれない。このあと訪れる祖父江の運命に、否応なくマッシモは巻き込まれていきーー。

作品情報

作品名
アルファ同士の恋はままならない
著者
ナツ之えだまめ 
イラスト
金ひかる 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
シリーズ
蜜惑オメガは恋を知らない
発売日
電子発売日
ISBN
9784344847040
3.7

(27)

(8)

萌々

(9)

(7)

中立

(2)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
10
得点
99
評価数
27
平均
3.7 / 5
神率
29.6%

レビュー投稿数10

この二人の恋愛、好き。すごくすごく好き。

オメガバースシリーズの4作目で、「愛罪アルファは恋にさまよう」のミケーレと彼方の息子・マッシモが主役になります。
今作だけで問題無く読めます。

ちなみに既読の方。
ミケーレや彼方、そしてなんと恒星と言う懐かしのキャラまで登場です。
思わずニヤリとしちゃいますよ!

で、こちら、伴侶が未だ見つからないアルファ×伴侶を亡くしたアルファと、主役二人が「伴侶」である事自体に重きが置かれていたこのシリーズでは、異色の作品になるんですよね。
こう、運命の番(伴侶)が醍醐味であるオメガバースにも真っ向から楯突く作品なワケですが、とにかく良かった。
めちゃくちゃ良かった。



名門カステリーニ家の長男・マッシモが、英国の全寮制高校で、同じアルファで日本人である祖父江と出会う。

マッシモですが、要領が良く頭の回転も早く血筋も良くと、まさにアルファの中のアルファなんですよね。
で、祖父江が、真っ直ぐで愛情深くて努力家。

祖父江には既に伴侶が存在して、幼馴染みである彼女を心から愛してるのですが、マッシモはそんな彼に強い親しみや憧れめいた感情を覚える・・・。

二人の高校での出会いから、子犬のように無邪気にじゃれあって過ごした親友としての日々、そして、伴侶が病で亡くなり、心に大きな喪失を抱えた祖父江が英国を去るまで。
で、21歳になった彼等が再会して・・・とストーリーは語られます。

これね、二人の友情→愛情と言う心情の変化が、とにかくゆっくりだし丁寧なんですよ。
こう、出会って劇的に惹かれ合ってと言うのでは無く、親友としてのかけがえのない時間を経て、突然の別れ。
再会してからの優しい時間。
やがて、愛し合いと言った具合に。
こう、少しずつ少しずつ積み重ねて行くように、二人の愛と言うのは深まってゆくのです。
これが、すごくすごく切ないのに優しくて、めちゃくちゃ萌えてしまう。

いやね、二人が無邪気に笑い転げるみたいな親友時代が萌えるなら、大きな喪失感から脱け殻のようになってしまった祖父江を、親鳥が雛を抱え込むようにして面倒を見るマッシモみたいな、二人だけの濃密な時間にも萌える。

また、再会時の祖父江ですが、自分を大切にする事が出来ずと、どこか投げやりなんですよね。
伴侶を失った喪失感と言うのは薄れてきたものの、その事自体を自分に許せなくて。

時が、苦しみや悲しみと言うものを和らげてくれる。
でも彼にとっては、伴侶を忘れてゆく自分そのものが許せない。
両視点で進みますが、この時の祖父江の心情が丁寧に綴られてまして。
そう、不器用で義理堅くて、愛情の深すぎる男なんですよ。
祖父江と言うのは。
マッシモに惹かれつつも、だからこそ離れようとしたりと、面倒くさすぎる男なんですよ。
自分は苦しまなくてはいけないと思い込んでる、バカな男なんですよ!

だからこそ、マッシモの深くて穏やかな愛情により、再び人を愛せるようになるのに、めちゃくちゃ感動しちゃうんですよね。
こう、熱く激しい愛だけが、心を動かすんじゃない。
穏やかで優しい愛が、救いになる事もあるんだなぁと。
あっ、穏やかで優しい愛と言っても、意外とマッシモの執着と言うのは強いですけど。
本人もね、途中まで気付いてないですけど。

う~ん。
受けが、攻め以外の相手を本気で愛している。
そして、彼の心は延々と揺れと、人によっては受け入れがたい作品じゃないかなぁとは思うんですけど。
あと、マッシモの前に現れた、彼の伴侶の顛末。
ちょい簡単に片付けられてるよなぁと、若干ここにも引っ掛かったりする。
ミケーレと彼方の息子がこの道を選んだのって、ある意味強烈な皮肉になるよなぁと。

ただ、とても優しくて深い愛の物語だと思うんですよね。
そして、運命が全てでは無い。
愛した人への思いは、消えたりしない。
心の中の大事な場所に残り続けて、また人を愛する事が出来る。

クリスマスイブのエピソードが、あまりに素敵でもう泣けちゃうんですよ。
これ、シリーズ最高傑作だと思う。
と言うか、シリーズをここまで重ねた事で、この物語までたどり着けたんだと思う。

まぁそんなワケで、シリーズファンはとにかく読んで!と訴えたいです。

13

番を失くしたアルファと番候補を探せないアルファ

Amazonunlimi

マッシモは、イタリアの名門カステリーニ家の長男。
伴侶を見つけられないまま、マッシモは英国の寄宿学校、カールトン校に入学。

同室の祖父江芳明は病弱な伴侶のいるアルファ。伴侶の治療をするために医学部を目指している。
でも、留学中に祖父江の番相手は病死する。

ちょっと変わったオメガバースだった。

0

2人で育んでいく愛情。

 「蜜惑オメガは恋を知らない」から続くシリーズ。
1作品目しか読んでいないのですが、楽しく読めました。
蜜惑オメガの恒星もチラッと登場していて嬉しかったので、他の作品を読んでいたら、多分もっとクスクスできたのではないかな。


 受け様は、アルファである祖父江。
攻め様は、当然アルファであるマッシモ。
2人は15歳の時、名門の男子校で出会う。
当時、すでに伴侶を得ていた祖父江は、とても生き生きとしていて、マッシモは、祖父江と過ごす寮生活がとても楽しかった。

 でも、祖父江の伴侶が亡くなってしまった事で、変わってしまった2人の関係。
マッシモに、祖父江への執着心をうえつけて、マッシモの元を去っていった祖父江。

 そして、6年後に再会する2人。
どうしても祖父江を自分の手元に置いておきたくて、祖父江の世話は全て自分でやりたいマッシモ。
今までは与えられてきたマッシモが、初めて自分から欲しいと願い、手に入れたのが祖父江。

アルファ同士である2人が、寄り添いあって、気持ちを育てていく姿はとてもよかったです。

 伴侶の抗いがたい素晴らしさを知っている祖父江が、マッシモに伴侶が現れたら、自分の事は気にしないで捨ててくれ、と言う気持ちが切なかった。
なので、本当にマッシモの伴侶のオメガが現れた時は、ドキドキでした。
ここから運命より築いてきた愛情が何よりだ、なんて怒濤のきゅんと萌えが(≧▽≦)と期待してしまっただけに、え?なんだ、それで済んじゃったの?と、イマイチ気持ちを置き去りにされてしまいました。
祖父江がいなくなった後、マッシモ、もっと慌てるがいい、なんて思ってたのに。
そこはさすがアルファだけあって、抜かりがなかったけど、そうでなくっちゃねーとも思いました。

 なんだかんだ、王子様のマッシモが祖父江のために慌てたり怒ったり必死になってる姿を見るのはにまにまで楽しかったです。

3

運命の相手でなくても

今回はイタリアの名門の長男と友人となる伴侶のいる日本人のお話です。

攻視点よりで伴侶持ちの学生だった受様との出会いから恋人になるまでと
受視点で受様をリーダーとするグループ展開催の顛末を収録。

この世界には男女の性別の他にアルファとベータ、オメガというバース性
が存在し、 アルファは君臨し、ベータは生活し、オメガはアルファの子を
身ごもるものと言い表されています。

最も多いのは一般人であるベータです。アルファは高いカリスマ性であら
ゆる分野で活躍し、男女に関係なくオメガを懐妊させる能力を有しますが、
アルファとオメガからのみ生まれる性なのです。

オメガはベータからの変転で顕現します。変転は不可逆であり、20才前後
で突然オメガ変転する多くのベータは特定の相手を持たずにアルファと
つがう「はぐれ」オメガとなりますが、ただ1人のアルファを運命の相手と
してオメガ変転して至高の一対となるオメガもいました。

攻様はイタリア名家の当主であるアルファの父と運命の相手である日本人
であるオメガの母との間に生まれたアルファです。攻様の母は姉の婚約者
として現れた攻様によってオメガ変転し、2人は互いを伴侶であると認め
ながらも離れ、紆余曲折を経て結ばれます。

自分達の恋を貫くために両親はカステリーニ家の所有する薔薇の島での
蟄居を選び、攻様も複雑ながらも愛すべき家族達と島内で穏やかな暮して
いました。

しかしカステリーニ家の者は運命の相手に巡り会う確率が高く、攻様も
周囲から必ず伴侶が見つかると決めてかかられましたが、なかなか相手が
現れず、受様は年々それを重く感じるようになり、島内でも評判のプレー
ボーイと化してしまいます。

そんな攻様に父はかつて自分が通った英国の由緒正しい寄宿学校への進学
を勧め、攻様はカステリーニ家の所有する島内ではできにくい友人を作り
たいと勇んで英国に向かうのです。

そしてそこで出会ったルームメイトこそが今回の相手となる受様でした♪
受様は医師になる夢を実現させる為に日本からのやってきた奨学生であり、
運命の相手である伴侶のいるアルファでした。攻様は受様を一目見て気に
入ります。

受様は身体の弱い伴侶を心から愛し、彼女の為に医師を目指す勉強家でし
た。攻様はそんな伴侶をもつ受様を羨ましく思いながらも、一緒に町に出
ればよく笑う同い年の友人を大切な存在として日々を楽しんでいました。

しかし、年末年始の長期休暇で日本に帰った受様を待っていたのは病状の
急変した伴侶の死という最悪の事態だったのです。伴侶に「生きて」と
遺言された受様は絶望の中で徐々に弱っていき、攻様はそんな受様を放っ
ておけずに世話を焼く事になります。

果たして運命の相手を失った受様に希望は残されているのか!?

ナツ之先生の既刊『蜜惑オメガは恋を知らない』から始まるオメガバース
シリーズのスピンオフで、『愛罪アルファは恋にさまよう』カプの息子の
恋模様を描いたオメガバースになります♪

本シリーズは単巻読切の主役カプが変わっていくので既刊未読でも読める
お仕立てですが、既刊キャラも絡むので既読ならより楽しいシリーズに
なります。

攻様は名門家の時期当主であり、アルファの中のアルファと言われるほど
の魅力と才能を兼ね備えた少年です。攻様は周りの全てに愛され、許され
る存在ですが、両親のように愛すべき存在を求めながらも得られない事が
微かな傷となっていたです。

そんな攻様が留学先で出会ったのが同い年のアルファである受様でした。
受様は運命の相手を出会っていてこれからの未来を彼女とともにある為に
更なる努力をしている存在でした。

攻様は初めてできた自分と対等な友人の生き生きとした姿にそう遠くない
未来の自分を重ねていた部分もあるように思います。しかし、伴侶の死が
受様を変え、受様は伴侶と離れた自分を呪い、攻様と過ごした日々を忘れ
る選択をするのです。

その結果、攻様はかけがえのない友人を失う事になるのですが、6年後、
再び2人は巡り会い、未だに伴侶の欠けた虚を抱え、ただ生きているだけ
の受様を攻様は放っておけません。

攻様らしく強引に関りを作る事で再び交じり合った2人の関係がどうやっ
て恋になっていくのか、ワクワク&ドキドキ、たいへん楽しく読ませて
頂きました (^-^)/

今までのシリーズはアルファである攻様が運命の相手であるオメガである
受様を求めてやまず、その過程にハラハラしたり、ドキドキしたり、萌え
萌えしました。

ただ伴侶を失った受様の悲哀はがっつり伝わってきましたが、運命の相手
に既に相手がいた攻様の気持ちがあっさりとしか表現されていなくて、
それがちょっと残念でした。

今回の受様は運命の相手を失ってしまったアルファで、運命の相手にはな
りえない関係であり、どうやったら恋になるのか、また運命の相手でなく
ても幸せを掴めるのかとか、今までとは違った路線を目指されたのはわか
りましたし、面白かったけど、既刊の"運命に諍えない"関係のほうが好み
だな♪

1

「幸運」ではなくとも、「幸福」な今を噛み締める

Kindle Unlimitedで読めるオメガバースシリーズ4作目、やっとじっくり読めました。

女性も絡んでくること、またアルファ同士の
変則オメガバースということもあり、
好みは大きく分かれそう。

喪失の後の再生、夜明けの物語がお好きな方に、特に刺さるのでは。
私自身は1作目、3作目がダントツ好きなため、
ちょっと萌え度に差がありこちらの「萌2」評価に。

『蜜惑オメガは恋を知らない』『愛罪アルファは恋にさまよう』、『巡恋アルファは恋に焦がれる』に続くお話です。

本作だけでも読めなくはないけれど、
個人的には順番に読むことをおすすめしたい…!
懐かしのあの人、恒星(一作目の攻め)も
出てきて、シリーズファンとして嬉しい限りです。

「愛罪〜」のミケーレ×彼方の息子、アルファ中のアルファである麗しき王子様・マッシ(攻)が主役のこちら。

マッシモ×運命の番(作中では「伴侶」)を亡くした同級生α・祖父江というカップリングです。

英国パブリックスクールでの出会いと別れ、
そして再会が描かれています。

アルファとオメガの「伴侶」としての結びつき、求め合う心が、理性では制御できないほど強い世界観。

このシリーズ、個人的にはアルファ×オメガ以外のカップリングがちょっとイメージ湧かなかったのですが、そこはさすがのナツ之先生。
しっかり説得力ある形で、アルファ同士のままならない恋を見せてくださいました。

アルファらしく、強気で意地っ張りでありながらマッシモの前ではチラリと健気さを覗かせる祖父江。可愛い…

なかなか懐かない猫が、次第に喉を見せゴロニャーンとする様(言い方アレですが)にニヤリとしました( ̄▽ ̄)

彼がわずか15歳の時に経験する伴侶の婚約者(女性です)との永遠の別れ、その後の投げやりで荒んだ姿は本当に辛く、切ない。。

その分、マッシモに愛され、彼を愛することによって救われていく救済ストーリーに読んでいる自分も救われる思いがしました。

伴侶のオメガ、ただ一人を求めてー
というカステリーニの面々の情熱的な愛、
そんな枠には収まりきらないマッシモの執着、溺愛っぷりもすごく良くて。

ついにGPS装着してしまうところ、
普通に考えたら恐ろしいのですが
そのおかげで今回、祖父江は雪の中から助け出されてますからね!

柔らかで居心地の良いマッシモの腕の中で、
ずっと幸せに過ごして欲しい。

伴侶の素晴らしさ、唯一無二感、決して離れられないということを知っているマッシモ両親が、どう祖父江との仲を受け入れたか。

この辺りは正直、ミケーレと彼方の思いや葛藤をより詳しく知りたかったような気もします。

でも、規格外の息子だと分かっているからこそ、マッシモの選んだ道を受け入れられたんだろうなと思います。

運命の番、伴侶を永遠に失った祖父江は
「幸運」でとは言えなくとも。
マッシモと共に暮らす今が「幸福」だと
言える彼の喜びが、グッと熱を持って
伝わってきました。

これにてシリーズ完結、読み終えてしまって寂しい…

また1作目からじっくり読み返し、
それぞれのカプの葛藤と恋の成就を
心ゆくまで味わいたいと思います✨

時に心抉られ、切なさに泣き、最後には幸福感で満たされる。
そんな素晴らしい現代オメガバースシリーズ、
夢中で4冊駆け抜けました。


0

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