特典付
「全部あげるから生きて帰って」恋も知らない戦神に注ぐ愛。
唯一無二の関係が尊いと感じた上巻。下巻は鬼道と吉野の甘々イチャイチャなシーンから始まります。
こんな日常がずっと続けばいいのに……。そう願ってしまうほど2人はお互いに認めあってなくてはならない存在になっています。鬼道は生い立ちのせいもあり、人間の温かさを知らない小さな子どものよう。そんな空洞を吉野さんがひとつずつ丁寧に教えて言ってきかせるシーンにはとても癒されます。
そして1番グッと来たのは、吉野さんが書いた10年後の未来の自分への手紙。彼が心から鬼道を大切に1人の人間として愛していることが伝わる手紙で涙を流さずには読めない温かさが詰まっていました。こんなに癒される文章…泣
何度も読みたくなる優しさに溢れています。
そして明らかになるイキガミの真実。
ここからは怒涛の流れで見ているのが苦しくなりました。ハラハラが止まらず、冒頭の甘々なシーンはどこへやら……これが戦争なのか…と思わざるを得ない辛いシーンが続きます。
ラスト、とても感動的でした。何度も読み返したい名作だと思います。
(上下巻まとめてのレビューです)
2022年頃に読破。
上巻はBL AWARD 2021年BESTディープ部門7位です。
突如として発現したスーパーマン体質の人々(=イキガミ)と彼らを癒す能力を持つ人々(=ドナー)を取り巻く、国家間レベルで描かれたドラマで、
「年下で仏頂面なイキガミ、20歳x中学校教師のドナー」です。
「500年の営み」でもそうだったけど、クライマックスで「あーーー!!!」ってなります。
こうやってレビュー書いてても涙出てくる。
個人的に本作は他人事には感じられず、現在も続いている某R国とU国の現状、某I国とG地区の現状、etc. に思いを馳せながら読み進めました。
一人でも多くの人に読んでもらいたいです。
BL枠にとどめておくのはもったいなさすぎる、BLを読まない層にも知ってほしい作品です。
ハリ◯ッドで映画化されてほしい… 某DBの失敗は忘れてあげるから(なぜに上からw)
攻めである鬼道のキャラが可愛い!しかもスパダリ!スーツ姿も!(拝む
医療センター社員さんなどのサブキャラたちもコミカルで可愛く、それらの描写がシリアス路線で重くなりがちな本作のいいスパイスになっててバランス取れてます。
最初は作画があまり好きではなかったけど、作中でメキメキと上達され、鬼道が某兵長っぽく美しくなります… 各扉絵の動物も可愛い…
本作はえr少な目ですが、続編の「イキガミとドナー 二人のイキガミ」の方が "比較的" えr少しだけ多めで、個人的に好きなキャラである柴田さんにまつわる内容なので見逃せません。
続編は実質、本シリーズの3巻&4巻と言ってもいいくらい本作にガッツリ絡む内容なので続編の方もぜひ!
<注意点>
・殺傷描写アリ(受けも怪我をして血が結構出ます)
・特に下巻では実際に他国のイキガミを○したのかな?ぐらいの描写ありますが、直接的描写ではなく、事後にちょっと離れたところに倒れてるぐらいです
ちなみに直接は全然かんけーないんですが、柴田さんのビジュとか雰囲気とかが猫野まりこさんの「同人シリーズ」渡辺マネに似てるのが個人的にグッときました。
想像以上に、あまあま度が高ーーーーーい!!!(〃∀〃)
鬼道のデレが良いですなぁ……みんなの注目の的になってるし、どこでも吉野を求めまくってる鬼道…からの、……困りながらも何だかんだで身体を許して甘えさせてくれる吉野の図が最高でした^ ^
イキガミの秘密が露わになって、見どころとしては1段階も2段階も上になりました。
自国を守るためとはいえ、国のやってることは鬼畜にもほどがある。
この身体になりたいと望んでイキガミやってるわけじゃないし、家族の愛を与えられずに生きてきた代償は金でどうにかなるもんでもないんだよと言いたい。鬼道の心は壊れ切っていたと思うし、ましてや子どもの頃から国に管理され戦うことを運命として生きさせられてきた背景を思うと非常に辛いものがあります。
吉野との出会いによって、心がだんだんと温もりを取り戻していく鬼道の変化に思わずウルッとなりました。"ありがとう"の言葉をスッとかけることができる変化は、小さいようで結構デカい変化だと思います。
吉野を起点として、これまで失われてきた感情を取り戻していく過程がすごく良かったです。
シリアスでありながらもコミカル楽しい要素もありで、緩急バランスに優れたストーリーが神。難しく複雑な設定を作者さん独自の世界観で展開していくハラハラドキドキの物語に酔いしれました。
イイ感じのカップル候補生たちの初々しい恋愛模様も楽しめましたし、楽しい読後感に大満足です!
2人で共に生きる未来に一点の曇りなし。幸せな未来を歩んでいって欲しいです。
ストーリーが素晴らしく、心を激しく揺さぶられた素敵な作品でした。
これまでイキガミとして、国を守るための訓練だけに時間を捧げてきた鬼道。
ドナーの吉野と出会い、そもそも愛するということを知らなかった鬼道が、
人を愛すること、守るということを知る。
生き急いでるように見えた鬼道は、愛する人ができてから、
失うことの恐怖が芽生えてしまうのは当然で、ドナーの犠牲の上に
成り立つ関係が切なかった。
10年後の自分について、鬼道との未来を描いた場面では
涙腺崩壊でした。
「おかえり」「ただいま」
普通の人には当たり前のことが、実は奇跡の積み重ね。
仲間を見捨てることなく、最後まで援護してからイキガミを
やめた鬼道の生き様がカッコ良過ぎて。
2人の未来の光を感じることができて、嬉しかったです。
柴田さん、グッジョブすぎて、大好きになりました。
文句なしの神作品でした。
一巻から更に二人の仲は進んで、鬼道は付き合っていることを隠さないくらいに吉野にべったりになっていました。吉野は鬼道が可愛くて仕方ない感じだし、鬼道は今まで感じた事の無い愛情、それも家族的な感情まで吉野に感じているのが微笑ましくて見ていて温かな二人でした。吉野の写真を部屋に飾ってしまう鬼道。どういう気持ちで飾っているのか無自覚な鬼道が可愛い。鬼道にとってはとっても吉野が大切で、更には他の人にも感謝の気持ちを表す事が出来るようになったり。鬼道の心の成長が読んでいて嬉しくなります。しかし、二人は常に命の危機に晒されているという。
そういう、二人の将来的な事が読んでいて不安になりました。
お話の中でも、吉野が学校で出した宿題を鬼道にも与えるんです「10年後の自分への手紙」この手紙は吉野も自分で書くのですが、吉野は鬼道と二人で生きている未来をとても幸せな気持ちで綴っているんですよね。こんな未来が本当に来たら良いな。って気持ちで。でも、あまりにも幸せな未来すぎて読んでいて泣いてしまいました。でも、吉野は優しいからやはりこういう手紙になったんだろうなぁと。分かるけど、読んでいて切なかったです。
それとは対称的に鬼道の手紙は白紙。鬼道の心の中にはまだ自分の幸せを考える様な心は生まれていないんだなって。こんなに吉野とラブラブなのに、イキガミの業の深さを思い知りました。
中盤からイキガミの今後を左右する重要な事実が明かされて、二人はある決断を迫られるんですが、同時に敵国からの一斉攻撃が始まり…
大規模な戦闘の後鬼道と吉野はどうなったのか?戦闘兵器としてのイキガミにどのような未来がやってきたのかは伏せておきますが、とても感情が揺さぶられるクライマックスでした。無感情に仲間を助ける鬼道が見ていて涙涙でした。
人の感情が乏しい鬼道が心優しい吉野を好きになってどんどんワンコになっていく様子があの手この手で描かれていて、萌の感情が溢れました。