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敵対心剥き出しの部下と、美人やり手上司とのBL。
ふふふ……あーこれめちゃ好きです(//∇//)
最初はあまり良い関係じゃないんですが、どんどん距離が近くなっていくお約束ルートが分かっちゃいるのにドキドキする。
会社という閉鎖的な空間と、上司と部下という身分違いの要素も相まって、加速していく恋愛模様が堪んない。リーマンものが大好きなんで、ハートがギュギュッともぎとられました。
塚森にガン垂れてる荏原の強引アプローチもなかなかのパンチ力がありまして、最初あんなに態度悪かったのに、なに急にデレちゃってさ、コンニャロー!!って感じなんですよ〜〜(≧∀≦)
好きな子をいじめちゃうタイプの攻めに、もっかい小学校からやり直しな。と言いたい気持ちを抑えつつ、そんな不器用な姿にしっかりと萌えさせてもらったので許す^ ^(笑)
強気美人がタイプだったからとか、あんたねぇ。。。本気の相手には悪態ついちゃうような荏原の態度に終始振り回されっぱのストーリーでした。
読んでるうちはそんなこと分からないですが、でも微かな臭いって分かるじゃないですか。あ、コイツ、塚森のこと好きだなって。
作者さんが良い感じに不器用な攻めを泳がしてくれるので、想いが通じ合ったときの"実はこうでしたよ"の暴露ターンになったときの、その答え合わせが楽しいこと…っっ!!(〃ω〃)
知ってたけど、全部を知るとニヤニヤ楽しくて鼻が伸び伸びになりました。
最後の荏原視点の話とか、なにあのデレはよ〜〜(´⊙∀⊙`)
甘さ100パーセントで最高でした!
塚森も負けておらず、荏原のデレにデレで返す2人の恋人たちのやりとりに、思わず天を仰ぎましたよ…ふふふ。
とっても面白かったです。スーツ男子たちのめくるめくオフィスラブに浸った一冊でした♪
あとがき読んでて私も頷いてましたけど、塚森さん受けだったんですね…私も攻めだと思ってましたよ!今回の2人、みずかねりょうさんのイラストがめちゃくちゃ私好みのビジュアルで綺麗だったー!荏原キリッとした男前美形攻めでかなり好みでした。前作より数年前という事だし、次作に2人は出てこないらしいのが残念!出して欲しかったなぁ。犯人の件だけなんか後味悪い感じになっちゃったね。
傾きかけた子会社の整理のため親会社から出向してきた男とそれに反発する営業のエースの話
「社史編纂室で恋をする」で登場した塚森常務のお話です。
前作から8年ほど前の話で会社も違うため、前作を知らなくても全く問題ありません。逆でもいいくらいです。
表題作と書き下ろし短編「大人同士の恋愛事情」の2編です。
鷹羽紡績の子会社三柏紡績の再建計画推進のため専務として出向してきた鷹羽紡績直系親族の塚森(受け)。
反発をものともせず冷徹に整理縮小改革を進めていく塚森に対して、いつまでも敵愾心もあらわな営業のエース・荏原(攻め)
計画は順調に進むのですが、塚森を煙たく思う誰かにより脅迫状は日常茶飯事、時には物が飛んできたり暴漢が襲ってきたりと塚森はいつも危険にさらされます。
それに気が付いた荏原は気に入らないと言いながらも塚森が一人にならないように気を遣いたびたび助けてくれるのです。
話は塚森が受ける攻撃の犯人を突き止め、2年間という改革を終えるまでですが、塚森が気に入らなくてずっと不満の表情を隠さない荏原が不満だと表情で訴えながらも攻撃を受ける塚森を心配してフォローしようとしている姿がなんとも面白かったです。それに塚森はあまり気が付いていないというものなんとも・・
そして私情を挟まず、暴力にも全くひるまず、時には自分を囮にしてしまで行動する冷静な塚森には感心しました。
ただ、平気に思えるだけで決して全くダメージを受けていないわけではない。
精神的にも肉体的に疲弊していることに自分でも気が付いていなかった塚森を荏原がちゃんと気が付いて甘えさせてあげられてよかったです。
全体的にはとても長いスパンで二人の仲は進みます。よく考えればすごーくゆっくりです。くっつくまでに1年近くかかってるんですから。
ただ、時が飛んでるので読んでる時はそれほどゆっくりという感じはしませんでした。もう何か月も経ってるの?みたいな感じでした。
時間はかかってますが、ゆっくり愛を深め合って恋人になるという甘い話ではないので萌えはあまり感じませんでしたが、大人の恋という感じがしました。
こういう強い受けというのはとても好きなのでとても楽しかったです。
書き下ろしは荏原視点で、荏原が結構独占欲の強いタイプだというのがわかったので、これからずっと塚森を愛していくことでしょう。
最後に判明した犯人については、途中からそうかなと思って読んでいたのでやっぱりという想いでしたが、「だったら追い出そうかな」って、優秀な社員だったのに攻撃してきた理由だけが壊れていてとても驚きました。
人物像を深く掘り下げられたわけではなかったので、生い立ちか生まれつきかで心が壊れていたのかもしれませんね。
結局会社を辞めてどうなったのでしょうか、彼の今後が気になりました。
前作の主役の一人・稲葉は友人として登場しています。彼の仕事内容は前作とほぼ同じ。嫉妬を誘発させるいい仕事もしています。
将来、恋人のことで塚森に嫉妬する羽目になるとは露とも思っていなかったと思うとにやにやしました。
「社史編纂室で恋をする」のスピンオフ作品。
前作を読んでいなくても読めるかと思います。
サラリーマン・お仕事描写しっかりめがお好きな方におすすめ。
出来る男×出来る男の組み合わせがとても良いです。
何が良かったって、2人ともきちんと自立した大人の男だったところ。
変にベタベタするわけでもなく、恋愛一辺倒なわけでもなく、仕事が出来る大人の男同士のお話なのが良かった。
年上×年下のはずなのに、あまり年齢差を感じなかったのは、塚森が年齢よりも落ち着いた雰囲気のある人だったからなのかな。
それとも、荏原があまり年上っぽくなかったからなのか、ちょっと不思議な感じ。
経営再建のための社内改革を行う塚森に対して反発心を持つ者がいたり、支持する者がいたりと、お仕事描写がメインの作品です。
栗城先生作品はお仕事描写が丁寧な印象がありますけれど、今作もしっかりと書かれているので、仕事が出来る受けが好きな方はハマるはず。
その合間に描かれる、反発していた攻めと達観していた受けの恋愛模様はいかに?といった感じ。
恋愛に関しては本当にジリジリと進むので、出来る大人の恋が非常に焦ったく楽しめました。
こちら、てっきり塚森は攻め側だと思っていたので、受けなのか!とびっくりしたんです。
そうなのか…と思いながら読んでみると…なるほど、これはこれでありだなあと。
今作は、攻めよりも受けの方が好みでした。
一見すると穏やかで優しげだけれど、情に流されるわけでもなく、あくまでも理性的で仕事も合理的に進めていく、きっちりと仕事が出来る美形な御曹司。
仕事っぷりといい、終始受けがかっこいいんですよ!
スパダリ受けというやつなのでしょうか。
でも、少し癖があるというか。仕事面以外では鈍感な部分があったりして、"不思議ちゃん"とまではいきませんが、感情への疎さとズレっぷりのギャップが可愛らしくもあるんです。
煙草の煙を荏原に吹きかけるシーンがすごく好き。
荏原じゃなくてもこんなのどきどきしちゃう。
ただ、受けの塚森のキャラクターが立っていたからか、攻めの荏原にあまり魅力を感じられなかったことと、脅迫状・暴漢のくだりはすぐに犯人が読めてしまって、動機にもウーン?と思ってしまったり…
少しずつ2人の距離が縮まる様子は良かったのですけれど、これは稲葉がいなかったらくっついていないような気もするので、迷いつつこちらの評価で。
とは言え、カッと感情的にならずに、まずは話し合うスタンスの2人にはかなり好感が持てました。
攻め視点で語られる圧倒的な経済格差の部分はどうするのかと思いきや、そちらに関しても大人な対応と話し合いですっきり。
この辺りに関して描いた作品はあまりないのではないでしょうか?
どちらかに頼って寄り掛かるのではなく、あくまでも1人でも立てる者同士なのがとっても良かったです。
荏原も塚森も掘り下げたらもっと面白い人達なんじゃないかなあ。
2人の恋愛模様の先が見てみたい。
しかし、塚森が可愛くてかっこよくて男前。
攻め経験のある受けが、好んであえて受け側にまわっているという図がたまらなく好きなんだと再認識しました。
みずかねりょう先生のイラストも美麗で素敵。
会社で首切り役となった専務(受け)と成績トップ営業(攻め)の話。
現実でもフィクションでも悪役として立ち向かわれる側で描かれることの多い首切り役を主人公にし、そちら側の視点から描いた点が興味深く面白かった。
受けのキャラ設定も無表情クールで、感情に流されることなく合理的に人員整理を行っていく。たぶんBLキャラとしてはもう少し悩んだり苦しんだりした方が共感を得られるんだろうけど、こういうちゃんと社会人をやっている受けはあまりみないのでとても良かった。自分的にはかなりツボ。
攻めは正義感が強く、受けのピンチにタイミングよく現れる。何よりも挿絵が最高だった。
脇キャラも特に稲葉が魅力的で良い。あと序盤で出て来た、専務のお付きの人っぽかったオジサンも好きだったのに、後半全く出て来なくなってしまって残念だった。可愛いオジサンをくっつけて歩く専務を想像して勝手に微笑ましく思ってたので。
恋愛部分は、稲葉の掻きまわしが重要な役割を背負いつつ低速低温で進む。不器用なわけでもなさそうな攻めの受けへの慎重さと、受けの鈍感さが相まって良かった。受けは他人に対してだけでなく、自分に対しても鈍感っぽかったのも好き。
作中で結構何度も攻めに物理的に助けられるシーンがあるが、変に反発することはなく、逆に頼ったり依存したりすることもなく、精神的に守られている感を出さないのがすごく良かった。専務設定でそんな受け思考だと説得力が消えてしまう。
無表情受けは心理描写もクールだったので、攻め視点が欲しくなるところだが、こちらも最後にきっちり満たしてくれた。
美麗な挿絵での補完も完璧で、作品と挿絵の組み合わせがぴったりすぎた。
正直なところ、小説だけを読むと攻めの魅力に物足りなさを感じる。挿絵をプラスして神作品に昇格という感じ。