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表題作獣はかくして交わる

ゼロ
自称フリーライター
鹿倉陣也
30歳、警視庁組対二課

その他の収録作品

  • 獣はかくして食らう
  • ゼロの匂い

あらすじ

半グレ集団を執拗に追う刑事・鹿倉は、ゼロと名乗る男に窮地を救われる。
利害の一致から、ギブアンドテイクの関係を成立させる二人だが……?

作品情報

作品名
獣はかくして交わる
著者
沙野風結子 
イラスト
小山田あみ 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
ディアプラス文庫
発売日
電子発売日
ISBN
9784403525162
4.5

(136)

(93)

萌々

(28)

(12)

中立

(1)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
25
得点
614
評価数
136
平均
4.5 / 5
神率
68.4%

レビュー投稿数25

漢x漢 ほんとに男前受けでした!

甘々で、溺愛攻めのBLが大好きでよく読んでいますが、一方で、リーマンものや、シリアスなものも好きです。
まず表紙の美しさに惹かれました。そして、男前な2人の姿に期待値爆上げで読み始めました。
男同士の駆け引きや、絆、ぶつかり合い、闘争シーンなどもあり、シリアスな内容にドキドキしながら読みました。

鹿倉とゼロは同じ目的を持ち、少ないけど濃密な時間を経て、少しずつ信頼感が生まれてくる。当初は窮地をゼロに救われて、惹かれていく。

甘々場面はほとんど無いのですが、鹿倉がゼロの嫉妬に怒りを露わにするところが、めちゃ萌えました。

ゼロを守ると言っても、ゼロの手のひらで転がされている鹿倉。
最後は鹿倉を信じて、作戦に乗るゼロ。

光と闇。光の世界の闇に囚われている鹿倉と、闇の中の光に囚われていくゼロ。
それぞれが自分のことを開示していくなかで、惹かれている自分の気持ちに気がつく。

常に生死がかかっている現場にいる緊張感、果たしたい目的に向かって進む
2人から目が離せません。

そうそう!!
キューキュー鳴くカワウソ早苗がかわいいです。鹿倉にまとわりつく様子が面白い。

続編読みますL

0

男前×男前、ハードボイルドな世界

シリーズ完結と知り、積んでしまっていたこちら、
今更ながら引っ張り出してきて拝読しました。

刑事で裏社会でとにかく男前な受け。
読み始めてすぐ、広がるハードボイルドな世界に夢中に…!

この一冊で勧善懲悪!すっきり、とはならないところが
なんとももどかしくはあるのですが、それがまた良い。。

続編も迷わず購入、読むのが楽しみです。


とにかく、受けの鹿倉の男前っぷりが半端ない。小山田先生のイラストが神々しいです。
そんな彼が主導権を握られ翻弄されてしまうセックス、
正体の分からない攻めとの緊迫感のあるやりとり…

そういった要素一つ一つに、自分の癖を刺激される感覚がありました。くう…


なんて言えばいいんだろう?
最初から最後まで”男”/”漢”くささに満ち満ちた一冊です。(褒めてます…!)


書き下ろしかな?巻末のSSでゼロ(攻め)の残り香、香水の匂いに
反応し欲情してしまう鹿倉に内心大興奮でした。

警察とアンダーグラウンドな組織、敵対し反発し合うはずの二人が
互いを利用しながらも惹かれていきー

作中では「もう手遅れだ」と言われたのは鹿倉の方でしたが、
それはゼロにとっても同じはず。

暗闇の中で生きるゼロにとっての”光”となってしまった鹿倉。
きっと続編以降で鹿倉がゼロの弱みとして目をつけられ、
大変な目に遭うのでは…と予想していますが、どうでしょうか。

残念ながら敵の親玉は堂々と高飛びし、
利用してやるつもりだった検察官・桐山には逆に利用されー

と、得るものもあったものの、悔しい結果に終わった本作。

続編で直接対決はかなうのか、そしてその対決の行方は…?
と、気になって仕方ありません。

続編も心して読みたいと思います…!

0

怖い世界観

続編の「獣はかくしてまぐわう 」と二冊セットで電子版を購入。
小山田先生のイラストが、作品のムードと合っている。綺麗で怖い。

家出した青少年の拉致と人身売買
半グレと反社や、不法滞在のベトナム人
・・今湾岸に近い都市で実際にそれに近い事が起きているので怖いな、と思いながら読了。

BLだから、そんなに深く情報収集せず、妄想と推測を下地にして書かれていると思うけど、 
こういう闇事件はそんなに遠い所で起きていないと、震えながら読了。


★北斗七星とゼロの素性が肝。
光と闇の点が交わる、という流れ。

0

コレは読み応えあり

ここのところ、甘い系のお話を読んでいたので、久しぶりにガッツリ男臭い話に夢中になりました。

組対刑事の鹿倉は、個人的な理由もあって、半グレ組織の東界連合を摘発することにかけていた。ある時、罠にかかって手がかりを得ようとしていた鹿倉だが、すんでのところである人物に助けられる。それがゼロと名乗る得体の知れない人物で…

鹿倉はゼロから情報を引き出すために、ゼロも鹿倉から情報を得たいと二人は近づくのですが、裏切らない契約がわりに肉体関係を(最初はまぁ手で致すとこから始まるんですが、このいきなりじゃ無いところにまた萌える!)持ちます。
事件が起こりつつ、たまにゼロと逢いつつ、鹿倉はちゃっかり?(笑)ゼロに惹かれちゃってるわけです。うーん、この至るまでのプロセスの書き方が沙野風結子さん上手い。
鹿倉の負けたく無いっていうか葛藤っていうか、矜持なのか、、、でも結局ゼロに落とされちゃうところとか、もう悶えます♪

最後はゼロの正体を聞いて、二人の中には信頼関係も芽生えたかなってところに次の事件が。。。そこには新たな強敵、検察庁の桐山が参戦。東界連合の遠野と桐山、どちらも追いかけるべき相手、ってところで終わります。続編は今年出るようなので、続編の文庫も出るはず。楽しみでしょうがない!!

鹿倉が男前受だと後書きにありましたが、その鹿倉を攻めるゼロもコレまたええ男!
なにかと言えば、鹿倉を仲間に尾行させて窮地から守ったり。ゼロの得体の知れなさ加減も今後とも変わってきたりするのかな。次はカワウソ君も活躍できると面白いのにな。ま、活躍する雰囲気が無いからカワウソ君なのかw

久しぶりのヒットに読み応えあって面白かったです。


3

追う男達

なるほど、獣はかくして交わったのですね。
男前攻め×男前受け、マウントの取り合い、いいですね!

お話はラブラブハッピーではないですが確かに交わったかな。
光と闇に惹きつけられて、守り守られ、表と裏で。

最後の事件が予想通りで…。まんまと桐山の思うツボで。まだまだ俺達の戦いはこれからだって感じなのかな?続編ありそうですね。

ゼロが鹿倉に執着するところはいいぞ!と。鹿倉もゼロにはまっていき…。
鹿倉の首大丈夫かしら?と心配になりました。
そもそも最初からゼロにねえ。飼いならすのはお互い様になれたかな?

なんか似たような事件があったような気がするような。

特別な関係、いつまで続くかな?
ゼロの嫉妬には萌えたけど、最後の事件が駆け足でもうちょっとページを割いてくれたらなあと。そしたら信頼関係も萌え所だったんだろうなあ。

2

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