SS付き電子限定版
あら?◯ノクロームロマンス?
と勘違いしてしまったカッコいい美消防士。
読んでみると…想定外のオカルト案件。
幼い頃に家が火事になって両親が亡くなってしまった日系人のイサム。
ショックで記憶が混乱しているが、火事を起こしたのは自分のせい、両親が死んでしまったのは自分のせい…
その罪悪感に押しつぶされる日々を送るイサム。
そんな時、通っている高校に当時の隣人で一つ年下の幼馴染・ジェイクが入学してきて…
…というストーリー。
ところで、イサムには大きな秘密があります。
それがオカルトめいた能力なんだけど、結局この根幹が言えないからいくらカウンセリングを受けてもいつまでもトラウマが消えないわけで。
その辺がモダモダする…と感じてしまう。
BL作品として珍しいのが、ジェイクとの関係が一向に深まらず、それどころか恋人関係の否定を続けるところ。
ここはリアルさを感じると同時に、どうしてもヤキモキしてしまう。
火事や両親の死の真相などきちんと回収されますが、こちらは非常に後味が悪い。
一方「能力」の方は特に解明は無く、トラウマからの解放と共にこれからは人を助けるための贈り物という捉え方に。
イサムに変わらぬ想いを寄せ続けるジェイク。
イサムは根負けして受け入れた…わけではなくて「愛される事を自分に許す」、そんな心境の変化だったのでしょう。
男らしさ溢れる小山田先生の表紙に惹かれて!中の挿絵も素敵です!
アメリカの消防士のお話。
とにかく攻めが子供の頃から一途で………作中何回か振られちゃうのですが、貫き通しましたね。おま、実ってよかったなぁ……ととにかく攻めの頑張りを労いたくなったので、評価一段階上げました。
(年下ワンコみがあまり得意でないので自分の萌えには繋がらず…)
全体的に、アメリカの世界観、ハイスクールや消防士のお仕事ストーリーは面白かったです。
ただどうしても後半の受けにモヤモヤしてしまいました…。
前半は健気で頑張り屋さんなオリエンタルビューティーで好印象。攻めとの境遇の違いを妬んでしまうのだって仕方ない。人間だもの。
でもね、命をかけて携わる職業を選んでおいて、自分がフラッシュバックで危ない行動を取ってしまうことを軽視しすぎてませんか?
自分だけでなく仲間も救助者も、すべて危険に晒すことなのに…。
人生かけて目指してきた消防士という仕事。辛い過去とも向き合うことになり精神的にも不安定…もちろん心情は分かります。
頑張ってきたからこそ、気持ちが強いからこそ拘ってしまうのだと思う。
でも、訓練校?で散々「命令と規律を守ることを厳しく教えられた」んですよね…?
命令も規律も破りまくりだし、グダグダ言い訳するわ、人のせいにするわ、命令背いて嘘ついて「来ちゃった」って…。
とにかく現場が人手不足だと言っても、それでも隊長の許可が降りないような不安定な人連れてくリスクよ…。
結果、役に立ったとしても何だかなぁ~。受けの職業意識の低さにイライラとガッカリしてしまいました。
恋愛面も。
幼い頃、隊長に助けられたと知って隊長に矢印。(憧れとは思いますが)
でも実は攻めが…と知って、攻めに矢印。恋愛的に未熟なのも分かりますが、ちょっと簡単すぎないか…?もう少し納得できる理由や受けの成長を見せてほしかった。
後半にかけて、とにかく受けの魅力がだだ下がり…ごめんなさい、私は合いませんでした。
ただ、こうした世界観のBLは好き。
今作で間違いなくカッコよかったダグラス隊長のスピンオフなど出れば読みたいです!
小山田先生の麗しいがっつり消防士な表紙に惹かれてずっと気になってました。
お仕事もの&バディもの大好き!!!
なのですが、念じるだけで手のひらから炎を放射できる発火能力…超能力もの?ファンタジーなのかなぁと躊躇していたらkindleアンリミテッドに!!(期間限定かもです)
ゴリゴリに消防士をしてました!!
しかも日本ではあまりない(?)山林専門の部隊!!
自分のトラウマと立ち向かい、時に立ち止まって火に向かう姿がカッコいいい!!
厳しくも人情のある隊長が本当にカッコよくて!!
イサムがコロッといってしまわないかハラハラしました。
イサムの過去の事件が、徐々に明かされ、苦しんでく様はしんどかったですが、
イサムを想って想って、果敢にぶつかってくジェイクの奮闘が良かったです!
ストーリーはアメリカが舞台で、そこで働く消防士のお話です。
ただ、受けでありイエローのイサムは消防士を目指し、努力してその道に進むのですが、大きな秘密とトラウマを抱えています。
そんなイサムを幼馴染として支えるのがジェイクです。
彼自身もイサムを支えながら自分の気持ちと、そして彼自身の体験した事件とも向き合っています。
舞台がアメリカで、さらに山火事などの非日常なのですが、ジェイクの年下攻めとしての一途さがとても切なくもあり、誠実な思いが実ったところにはキュンときました。
なにせ彼はイサムに2回も振られてるんですよね(苦笑)
しかし、やはり黒髪日系が受けになっちゃうのね…まぁそうなるか。
ジェイクに萌×2で!
お話は仕掛けだらけで後から後からわかるあれやこれやに、そうだったのー!とハラハラドキドキでした。
でも正直途中で飽きてきてしまい、もうさっさとジェイクに全部聞いちゃえば?と思ってしまいました。
でもそれじゃ駄目だったんですね。
理想の形で勇が過去を思い出して。
そして小さな頃からずっとジェイクは勇を守ってくれていて。
同じハイスクール?に進み、繰上げ卒業?して2ヶ月遅れで同じ消防署においかけてきて。
ずっと勇を見守り追いかけて。ヒーローになりたいの意味が泣けます。勇、君のためのヒーローだよ!
だって最後の時点でジェイクは18歳くらいですよね?
もう人生を勇を守ることに捧げてますよね。
勇が罪悪感や炎への恐怖に苦しんできたのは気の毒ですが、上司への報告をしなくて出動停止をジェイクのせいにしたりとかはなんだかなーでした。
別に後方支援だって火事から市民を守る大切な仕事なのに、あくまで現場にこだわってジェイクや隊を危険にさらすのはどうなのかと。
こんなにジェイクが勇のために頑張ってきたのに、勇はなかなか向き合わず、やっと事件の真相を知ったら急にジェイクにコロッとなったのは、もう少し納得させて欲しかったです。
ジェイクが勇にトラウマを乗り越えさせて支えて包み込んで。スーパー年下攻めですね。
スクールカーストはアメリカではこんな感じなんだなあと興味深かったです。プロムの重要さも。
とにかくジェイクにこの評価で!