恋になるには遅すぎる

koi ni naru niwa ososugiru

恋になるには遅すぎる
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神29
  • 萌×245
  • 萌12
  • 中立3
  • しゅみじゃない5

104

レビュー数
16
得点
364
評価数
94
平均
4 / 5
神率
30.9%
著者
安西リカ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
佐倉ハイジ 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
ディアプラス文庫
発売日
電子発売日
ISBN
9784403525193

あらすじ

密かに互いを意識しあいつつ、親友として同居を続けている和真と那由多。
だが和馬の甥っ子を預かることになり、ふたりの関係にも変化が……?

表題作恋になるには遅すぎる

辻和真,29歳→30歳,サラリーマン
安曇那由多,29歳→30歳,チーフパタンナー

その他の収録作品

  • 降っても止んでも
  • あとがき

レビュー投稿数16

「長かったねえ」


長い長い準備期間を経てやっとくっついた二人。

小学校から知り合ってかれこれ20年。
同居を始めて5年。
付き合ってはいない二人、和真(攻め)と那由多(受け)
なんとなく怪しげな雰囲気になったことはあっても頑なに友人付き合いを続け、性欲に突き動かされる年齢も過ぎ、このままずっと穏やかに二人で過ごしていけるといいと思っていた二人。
そんな毎日に一石を投じたのが、和真の甥っ子・世志輝。
和真の姉夫婦のごたごたで預かることになった世志輝の面倒を見ているうちに二人の心境に変化が・・・

表題作と書き下ろしの2編で、表題作は二人がやっと付き合うようになるまで、書き下ろしは付き合いだしてからの更なる心境の変化でこれからもずっとを誓い合うまで。


両視点で書かれているのでそれぞれの心境がわかります。
だからこそ、完全に両片想いだったんだとわかります。
和真の方は男同士に禁忌を感じていたこともあり躊躇するうちに女性と付き合いだし、頻繁に彼女が変わる経験をしたことで、那由多とずっと一緒にいたいと思うあまり何度もあった誘惑を乗り越え友人として適度な距離をもって接しています。
那由多の方は和真がヘテロだと思っていて友人としていることを選びます。
二人でいることが自然で年齢も重ねたことで性欲も落ち着いたしずっとこのままでいるだろうと思っていたのに、世志輝を預かり世志輝の成長を間近にみることで変わらない保証なんてないということに気が付いてしまいます。
二人そろって同じように焦って告白する時も一緒って本当に息ぴったりな二人でした。


書き下ろしでは、友人の破局を聞き、高校時代の友人たちを会い、お互いの元カノと再会したことで、ずっと和真が危惧していた恋人は別れたら気まずくなるということに那由多は改めて気付いて焦ります。
結局二人で話し合い、今までが今までだったからこの関係が終わるなんてことは絶対ないと確認して終わるというなんともラブラブな話でした。


二人の穏やかに流れる空気に新しい風を入れたのは甥っ子の世志輝でした。
元々の性格や環境やらの要素が絡まって言葉がなかなか出ない子でしたが、、一生懸命で賢くてとてもかわいい子でした。
固定観念にとらわれない自由な那由多が側にいることが、大人の思惑に振り回されている世志輝にはいい環境だったのだと思います。
そして、二人がずっと積み重ねてきた下地に世志輝が種をまいてやっと花を咲かせることができたんだなと思いました。
きっと二人がお互いを意識しだしたころに勇気をだして告白したとしたらきっとうまくいかなかっただろうと思うし、遠回りに見えてもこれが一番の近道だったのでしょう。

燃えるような激しい恋というのはないと思いますが、穏やかで温かい二人らしい関係がとても「らしい」と思います。

0

大人の恋を救う幼児の物語

冒頭の、飲食店を夫婦共同で創業して、軌道に乗ったら店の店員と浮気・・・って、うちの親戚にも居たなーと思い出しながら読了。
この物語の場合は、夫婦仲が悪化した原因は姉の早とちりだった。
子供が鎹になり、姉夫婦は元の鞘に収まる。

和真と那由多は、常識を超えられないのと、告白を拒否されることが心配で、想いを告げられない。
秘めた恋のまま、お互い良い理解者状態。
和真の告白で、やっと20年間寝かしていた想いが通じて、相愛だったことをお互いが知る。
20
大人を救う幼児の物語。こどもが登場する作品は、和みます。
心理描写が、細かい。似た状況に居る人が読んだら、癒しを得られると思う。

0

これぞBLの良いところ!

これはBLのいいところですね!男同士だからこその良いところ満載でした。

小学生で出会って那由多は一目で和馬を味方だ!と思いグイグイ仲良くなって。
お互いすごく自然に隣にいて。
だけどいつしか意識するようになってしまい…。

好きだとバレたら一緒に、友達でいられなくなる!と彼女と付き合ったりしながら、いつまでも親友の距離を保ち。今ではアラサーで同居5年。

和馬の姉の子供を預かったことで二人の考え方にも変化が起こり…。こんな小さな子がこんなに頑張ったんだから。

ずっと友達じゃ嫌だ。ずっと好きだったんだ!
やっと告白できて恋人になれました。

これまでもケンカすることなくお互い居心地良く過ごしてきましたが、年末を高校時代の仲間でグランピングに行くことになり。

お互いの元カノを交えて話したり、那由多の同僚の別れ話に影響を受けた那由多は色々考えてしまって…。

俺たちは変わらない。ずっと好きで悩んで今の選択をしたのだから。別れないしずっと一緒にいる、との和馬の言葉にしびれます。

和馬の彼氏力の高さ、カッコよさにドキドキの那由多。
那由多の可愛さ色っぽさにムラムラの和馬。
二十年かかってやっと恋人になれて。
エッチも加減を二人で憶えていくぞって。

特に良かったのが、お互いが困ったら助けるのは当然だし遠慮もしない。見返りも求めない。
そこまで一緒が当たり前なのは良いなあ。

0

私は和真の姉が嫌い

この2人は別に甥っ子を預からなくてもずっと2人でいたのではなかろうか?
遅かれ早かれ恋人になったと思うんだよ。

甥っ子は良い子だけどね。
母親がどうにもこうにもウザい。
迎えに来て置いていくとか、アホか?
こういう描写はいらない。
度々2人が付き合ってるかどうか聞くのも鬱陶しい女だな。って思った。

この女の存在感をもう少しいやかなり薄くしてもらえれば楽しく読めたんじゃないかなぁって思う。

2人の関係はなるべくしてなった感じだし、やっとお互いのなりたかった存在になれた。そんなお話。


0

どうしたんですか

私の中で安西さんは「文章が上手くてとても読みやすい」作家さんだった。
でもこの本は何か所か引っかかる所があって驚いた。
なんで?どうしたんですか、何かあったんですか、体調でも悪いんですか、環境が変わったとかですか、大丈夫ですか!!と言いたい。

その中で一番引っかかったのは「カーテンを引く」の使い方。
私自身は<閉める>の意味で受け取るし、もっと言うなら、新居に入って新しくカーテンを引く、ぐらい幅の狭い言葉として認識していた。出来ればカーテンを開けるとかカーテンを閉めるとか使って欲しい。その方が分かりやすいから。

しかし調べてみたら<開ける>で使う人、<閉める>で使う人、両方いるようだ。
そういうもんなのか…とは思うが、それでも<開ける>で使う人は<開ける>だけに、<閉める>で使う人は<閉める>だけに「引く」を使うのではないかと思うのだけれどどうなんだろうか。そうであって欲しい。だって分からなくなるじゃないか。

しかし、この本では「カーテンも引いていない」と(朝起きて何もしないで出かけてしまったという描写から)<開ける>の意味で使ったすぐ後(2ページ後ぐらい)に「カーテンを引いた部屋」と<閉める>の意味で使ってらっしゃるんですよ(昼間なのに”ほどよい明るさ”という描写から閉めていると判断して良いと思う)。

いや混乱しますって!!!

なんでーなんでーどうしてしまったの~(泣)
それとも私が間違っているのか!!?別に文章のプロじゃないしな!!
説明できる人はコメントかメールで教えて頂けると嬉しいです。はあ…
(でもやっぱり混乱する書き方は避けて欲しいという感想は変わらないけど)

2

今だからこそのカタチ(^^)d

雑誌にて「子育て」特集時に掲載されていたこちら。

受け様の那由多はのんびりした自由人。
攻め様の和真は、しっかり者で常識人。
小学校の時に知り合って、性格は違うけど馬が合い、以来親友&幼なじみとして20年、同居して5年つるんできた2人。


お互いに、自分が一番に自分らしくあるのは、相手の隣だ、と思っている2人です。
それでも、今の安全安定の関係を壊したくなくて、居心地のいい距離の関係を意識して保っていたのだけど。

両視点で進むので、和真と那由多の気持ちが丸分かりで楽しかったです。


和真の甥っ子世志輝を預かる事で動き出す2人。
この子が我慢強いいい子でした。
そして普段は押さえてるけど、ここぞという大事な時には、自分の気持ちを精一杯伝えようと頑張れるいい子。

そんな世志輝の姿や義兄の言葉に触発されて、一歩を踏み出す。

駅のホームで、今言わないと、との想いに突き動かされて、連絡通路での告白は胸アツですね。

家に帰ってからの「迷ったら死ぬ」発言には、納得で笑いました
(≧▽≦)
確かにね!
家族時間が長かったもんね。


幼なじみ、という関係に甘んじていた2人が、えいっと勇気をもって変えようとする姿が、とても応援しがいがあって楽しかったです(#^.^#)


2

バランスが良い

BLでカップルが一時的に親戚の子供を預かる子育てもの。子供が実のバカ親達に振り回されて可哀想。言葉が出てこないって相当深刻じゃないか。でもこの出来事がきっかけで長い長い友達期間から恋人関係へと抜け出せた主役2人。攻め視点と受け視点と章ごとに変わっていくスタイル。

幼い頃から実は両片思い状態で30近くなってから「やっぱり俺にはお前しかいない!」と大人になってから恋心が溢れまくるのって王道だと思うし私も大好き。王道をどう料理するかは作家さんの腕ですね。

この話はキャラクターが良くて攻めと受けのバランスがとても良いと思います。受けの那由多はゆるふわ系のイケメンで仕事もファッション関係なのでとてもオシャレ。天真爛漫な性格で子供にも好かれ天使っぽい人です。

対して攻めの和真は真面目な堅物イケメン。しかし…世話焼きオカン属性もある。オカンっぽい攻め大好き!2人が恋人になってからも後先考えず快楽に夢中になってしまう受けのために「やりたいけど…那由多が仕事で忙しい時は無理させちゃダメだ」と涎を我慢して自分で待ての出来るワンコでもあります。朝ご飯の時も全身真っ白でおしゃれな服を着てる受けに向かって「大丈夫か?こぼしてないか?」と心配している。まさにオカン。

シリアスとほのぼののバランスもちょうど良い良作、美味しくいただきました。

3

ピュアな気持ちになりました

初作家です。タイトルとあらすじを読んで気になったので予約しました
友情関係があまりに長く、一歩踏み出せない攻め受けの物語。
はじまりは、攻めの姉に甥っ子を押し付けられ、ふたりで短い子育て生活を始める。それから物語が進み、子どもを育てるとともにお互いが今の関係を改め考え、変えようとする。
ふたりの関係や物語上ではわりと淡々と、静かに進んでいく感じです。
攻めと受け視点もあり、ふたりの考えや気持ちの変化など覗き見できます。
大きな出来事も、ふたりの間に起こることよりも、姉家族のほうで事件が起こり、それを見てふたりも変化を求めるようになる感じです。
とても読みやすく、BL初心者にも入りやすい作品だと思います。
自分的にはやや物足りなくも感じたが、ふたりの関係性が好きで、そして何より甥っ子がかわいい。読んだ後、ふたりのことよりも甥っ子が記憶に残り、姉夫婦の誤解が解けて無事に関係回復できてよかったです(笑)

1

告白シーンが好きすぎる

子育てものが苦手な私にも読みやすく、しっかり楽しめる作品だった。子供とのわちゃわちゃもたっぷりあるが、話の軸が恋愛の方にあったからだと思う。
もちろん子供もとても可愛く書かれており、「ちんまり」とか「ふっくりした」「あどけない」なんて書かれると弱い。健気に頑張る様子も良かった。

受けは中身も仕事も自由人な感じで、斜視という珍しい設定を付与されていた。攻めはクセのない普通の社会人。両視点で最初から相手のことが気になっている状態なので、あとはどういう経緯を辿って収束していくのか見守る仕様だった。

導入はよくある姉の子供を押し付けられる系。そこから子供の可愛さに癒されつつ、なんだかんだあって感動を挟み事件解決、爽やかさに満たされたところで告白シーンへ。
子育てものとしての起伏はいろいろあったが、恋愛面はここまで二人の内面だけで進んでおり、表面的には平坦だった。それが急激な盛り上がりを見せる。当然、それはこれまでの積み重ねがあっての行動。
衝動に突き動かされて、何気ない日常の中に溶け込む場所で必死に走って告白、というこの感じがとても好きだった。太字で書きたいくらい、このシーンがすごく好き。

両視点で語られる二人の感情は、子供との関わりの中で少しずつ変化していく。二人の直接的な触れ合いもあるが、子供を介した間接的な触れ合いがきっかけになることもあり、両視点でないと成立させるのが難しい話になっている。ハラハラする展開にはならなくても、二人の過去から丁寧に追えて良かった。
後半、関係性が変わった後の二人はただただ可愛く、読後の満足度は高め。

受けの性格は個性的で、攻め以外は誰も一生のパートナーにはなれなさそう。攻めは表面上は誰とでも上手くやっていけるが、満たされるのは受けオンリー。あれ?ベストカップルでは?と読後少し経ってから思う。

唯一残念に感じたのは、他の多くの作品たちと差別化を図れるほどのインパクトに欠ける点。安心・安定の面白さはあるが目新しさはあまりない。あえて挙げるなら後半の攻め視点エロとか?

読後感は良く、子供にほっこり癒される場面も多い。慣れない子育てに奮闘する話が好きな人は特に楽しめる作品じゃないかな。メイン二人が子育ての深刻な悩みに直面するタイプの話じゃないので、終始心穏やかに読み進められる。
挿絵は雰囲気ぴったり、タイトルもすごく好き。

4

迷ったら死ぬ

先生買い。身近な感じの二人の長い恋模様で特に後半が好きでしたが、「めっちゃ萌え!」と言われると?なので萌2より萌にしました。沁み沁み度だけでいったら神クラス。するめ級に味わいあると思うのです。雑誌掲載された本編150Pほど+その続き70P超+あとがき。タイトルは本文中のすごく納得した一文です!(ハイジ先生の雑誌掲載時の1カットも最後に入ってます。こういう風に雑誌の時の絵も載せていただけるととっても嬉しいです!)

小学校3年の時からの幼馴染である那由多と同居している和真。真面目な一般的な和真と超・自由人である那由多はなぜかウマが合い、恋心を秘めながらも円満に暮らしていましたが、ある日、和真の姉の息子(4歳児)を一時的に預かることとなり・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
世志輝(4歳♂)、由香里(攻めの姉)、由香里の夫、後半に二人の元カノや仲間たち少々。由香里さん、すっごくパワフルで頑張ってて、とてもシンクロしちゃいました。頑張れ由香里!完璧なママなんていないから!

****好きなところ

受けの那由多の性格にすごく惹かれました。浮世離れした国籍不明な容貌で、小学校時代にやらかした数々の事件がマジで秀逸。
・勝手に飼育小屋に入ってうさぎに餌をやっていました
・上履きを履かないで、裸足になっているのはよくないと思います
・ぜんぜん日直の仕事をしないでさぼってばっかりでずるいです
だの、大木に上って降りられなくなっただの、立ち入り禁止の古い校舎に入って床を踏みぬいただの。いたいた、こういうフリーダムな子。

それをなぜか助ける立場になる攻め。最初は「天敵」と思っていたのに、くそ真面目、融通きかない頑固な自分が出来ないことをする那由多に惹かれて、キスしてみたくなって、でも「脳が誤作動してるだけ」と自制して、ずーーーーーーーっと一緒にいることを望んで・・。那由多に憧れる気持ちはすごく良く分かる、イライラする時もあるけどなぜか目が離せないんだよなあ。

大人になってフリーダムな部分は変わらないけれど、周囲に癒やしの力を及ぼす那由多。天敵扱いする方は一定数いると思いますが、力を抜くことを思い出させてくれる貴重な人材なんだと思うのです。周囲から潰されなくて本当に良かった。

そんな大切な那由多と、一歩踏み出して新しいフェーズに入ろうとした二人の勇気に万歳\(^o^)/でした。

個性をそのまま伸ばして、しっかり自分の道を歩いている受けとその周囲の方に感動し、攻め受けの関係性にとてもシンクロしたお話でした。じんわり話、良かったなあ。

3

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