特典ペーパー付き
親同士の再婚で兄弟になった相手が、クラスメートで片思いの相手でした、というお話。
主人公遙稀の気持ちも知らず、無邪気にべたべたしてくる利玖の存在に日々寝不足。再婚後実父がすぐに他界してしまい、義母と利玖との三人暮らしを不自然と感じて、高校を卒業したら家を出ようとアルバイトを始めます。
ただ仲のいい友達だったとしても家族として三人で暮らすのには抵抗を感じると思うので、ましてや片思いという要素を持て余す遙稀が内心でじたばたしていることには共感します。一方で、実は前から遙稀に恋をしていた利玖にとってみれば家族だと口にすることでしか相手を縛れない(これしか縋るものがない)ので、この辺りが結構もだもだし、どうやって解きほぐされるのだろうとわくわくしましたが、案外あっさりと両思いになったのが少し残念でした。
絵柄も作風もライトで可愛い感じなので、あっさり展開で良かったのだと思うのですが、もう少しこじれた方が好みでした。利玖の性格からそんな風にはならないとも思いますが、この設定ならもっと重たくなってもおかしくないなと。
それと、利玖のお母さんの心労が気がかりです。夫を亡くしたばかりで養う子が増えて、一馬力で、更に妊娠発覚とは。フォローしてくれる人が居るといいなと勝手に心配しています。
本筋に関係ないですが、アルバイト先の2階にある睡眠誘導するスペース、すごく安眠できそうで興味あります。元よりオーナーの気に入った人しか立ち入らせない、趣味でやっている場所とのことなので、双方の信頼関係で成り立っているようですが、あのような場所が近くにあるのは羨ましい。
ふきげんな~シリーズで、ツンな強面キャラのイメージがある作家さんですが、こちらの作品は、お互いがイケメンで高校生、両片思いという設定のお話でした。
親同士の再婚で兄弟となった2人は、実は元々同級生。タイプの違うイケメンでモテるけど、一つ屋根の下で暮らす兄弟のことが大好き。でも男同士で兄弟だからいいだせない。
攻めの方は高校生とは思えない風貌で、カフェでバイトしようものなら黄色い声があがりそうなイケメン。
このあたりは、キラキラした絵がお上手な作家さんの画力に説得力があります。
一方の受けさんは、あっけらかんとした性格。うじうじしてむっつりな攻めと対照的です。添い寝したり、○○っこしたりと積極的。
主に、この受けさんに絆される形でお互い晴れて両思いになれます。
ストーリーとしては危なげなく先が読める感じではあります。
添い寝サービスというちょっと怪しげな裏お店を経営するカフェオーナーがいい感じにかき乱してくれるのが面白かったです。
星2.5ぐらいです。
親同士が再婚し、義兄弟になったDKふたりのお話。
遥稀は高校のクラスメイトの利玖に密かに想いを寄せていたが
遥稀の父と利玖の母が再婚にしたことにより家族になるという、
嬉しいような複雑なような状況になった高校二年の終わり。
これだけでも多感な時期にはかなり揺さぶられる出来事なのに
すぐにお父さんまで亡くなってしまうなんて…ツラすぎる展開にびっくりです(汗)
そこから"家族"というものの解釈の違いで
ふたりの気持ちもすれ違ったり
利玖が女の子と仲良くしているのを見て嫉妬したり
遥稀とバイト先のオーナーとの関係を疑ってみたり…
シーソーゲームのようなふたりのやりとりは微笑ましく、とってもお似合いなカップルで甘々なシーンもすごく良かったです。
でもやっぱり遥稀のお父さんには健在でいてほしかったな~
という思いが最後まで消えませんでした。
絵のタッチが落ち着いてて綺麗です。高校生ですが、大人っぽく描かれてます、これは話を読んでく上で大人っぽく描かれているのが納得します。
義兄弟系のすれ違い系?正直、好きです。焦ったい感じ、一つ屋根の下で繰り広げる接近戦、一緒のベット、交互での処理、好きを伝えられずに一線超えてるのはずるいですよね、最高です。
義兄攻め様の葛藤、義弟受け様の葛藤、、互いの考えすぎてるとかにこちらもヤキモキしつつ、義兄のバイト先オーナーの、ちょっとした横やり?貴方は恋のキューピッドですか?素敵です!!ってなりました。そして、ハピエン。
もう義兄弟だから籍もはいってるって、明言か!素晴らしい!!と思いました。
紙では、輪郭がわかりトーン載せです。1箇所?白抜きはありましたが、基本この感じ好きです。
義兄弟もの。
学校の同級生だったが、親同士が再婚して、家族になって同じの屋根の下で暮らすお話。
「家族」というキーワードに邪魔をされて、なかなか思うようにいかない攻が今回のみどころでしょうか…?
あと、タイトルでも眠るって入ってるけど「添い寝」もキーワード。
想いを寄せている相手と義兄弟になれてラッキー!って感じじゃなくて、やたらと距離の近い受・リクに「人の想いも知らないでぇ…!」ってやきもきしながら暮らす攻・ハルキ。
ほんとにやたら近い。
顔くっつけてきたり、添い寝し始めたり。
それもそのはず、リクもなんとハルキのことが好きだった。でも、お互い言い出せない。
すれ違いと言われればそうなんだろうけど、私の琴線に響くタイプの「すれ違い」ではなかった。
ハルキもリクも想いを伝える気はさらさらない。お互いが当て馬に嫉妬するような描写もあるけど、ハルキの嫉妬はなんだか浅い気がする。
俺のリクに近づくなー!系じゃなくて、「アイツはノンケで、彼女がいても仕方がない…家に帰りたくないな…」的な、端から諦めてる系。私は前者が好み。
一方、リクはといえば、ハルキが家を出るために始めたバイト先の怪しい噂をきいてやきもきする。
一見、ただのカフェだが、なんと「添い寝カフェ」というもう一つの顔を持つ。
本当に添い寝するわけではないが、リクとしては心中穏やかではない。好きな相手が誰かわからない相手と添い寝をするかもしれない。それだけで、嫉妬心がメラメラと。
他のやつと寝るなら俺が一緒に寝てやる!と添い寝をすることに。
そこから、ハルキにとって眠れない日々が始まる。一緒に寝るってことは、男の生理現象的なイベントがあるわけなんですけど「朝ダチ」を処理するムフフなこともあっちゃったりするけど、そこから急展開…!とはならず…。
始終「家族」という概念が邪魔をするし、特に攻が初めから相手に対して何も期待してないし、好きになってもらおうとか努力もしないし、ラッキースケベに対しても及び腰だったり、パッションが感じられなかったな…っていう印象。
最後は両思いハッピーエンド。2人が結ばれるまでを描いている。
クールな攻と元気かわいい受で、えっちしーんも後半けっこうある。えっちしーんとか、想いが通じたあとの2人の感じは、お互い想いあってて大変ほっこりしました。さすが、秋雨先生でございます。