• 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作プリフェクトの箱庭 2

東院 月人
生徒代表,東院家子息
佐倉 澪斗
編入生

その他の収録作品

  • 2度目の朝(描き下ろし)

あらすじ

たとえ身分違いの恋であっても

良家の子息達が通う全寮制学校・ロイストン学院。 そこに通う編入生の佐倉 澪斗は生徒総代の東院 月人の指導生に指名される。
学院中の敬愛を一身にうける月人は、澪斗の影響により少しずつ"神"ではなく、
"ひとりの人間"として澪斗と接することを覚えてゆく。
そんな月人の変化を嬉しく感じていた澪斗。
しかしそんな澪斗の前に、月人の婚約者が現れ、
この学院から出て行けと言われてしまいーー?
澪斗も自分の気持ちに気づき始める待望の第2巻!

作品情報

作品名
プリフェクトの箱庭 2
著者
左藤さなゆき 
媒体
漫画(コミック)
出版社
ブライト出版
レーベル
Tulle Comics
発売日
電子発売日
ISBN
9784861238666
4.5

(144)

(96)

萌々

(38)

(9)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
10
得点
659
評価数
144
平均
4.5 / 5
神率
66.7%

レビュー投稿数10

昭和的メロドラマ

家柄、階級、精神的に不安でヒステリックな母、ねたみ、いびり、親が決めた婚約者、思い込みが激しすぎるキャラ…とことん昭和的メロドラマな世界。それでもおもしろければ全然いいのですが、様式だけという感じがちょっと…です。

祖母と母の、命、死の扱いが軽い。
月人視点だからそうなるんでしょうけれども。
月人が自分は神だとトンデモ発言する理由がわかりました。
だからってレイプするんですね。
された方も許さないと言いながら親しく接する。結局好きだから。
月人も佐倉も特別な存在。
月人が佐倉をとじこめたい、独占したいと思うのは何もかも信用していないからなんじゃないのと感じてしまいました。
愛ってことなんでしょうけど。
神さまお人形だった月人が心を持ち始めるのはいいですね。
それが庶民の普通の価値観を持った佐倉だからできるというのはわかります。

0

私の心が凪

3巻ドラマCD特装版が出たので1〜3まで大人買い。特装版で手に入れました。
1巻で全くハマらず2巻に突入。
月人の過去が明かされ、なぜ澪斗に執着しているのかの謎が明かされます。
さらに、月人の婚約者と1巻で嫌がらせをしてきていた真の犯人が誰か判明。

なーんか、初めて読んだ気がしないあるある話なんだよね。つまんない。
よくあるネタでも面白く読める作品もあります。
その場合はキャラの魅力があったり、どこか説得力があったり、エロシーンが素敵だったりと何処かしらその作品ならではな部分がある。
けども、この作品には感じないんだ、私は。

1巻での行為は無理やり犯した上で監禁。
2巻では2人の思いが通じ合った上での行為。
一冊につきエロは1シーンだけなのですね。
で、描き下ろしでこの時の補足をするのがお決まりなのかな?

特装版小冊子読みました。
漫画部分は、特別感感じる物なかったな。萌〜がある訳でもないし、本編となんら変わりがない。
澪斗と、出会ってから性的ご奉仕したいと慕ってくる下級生達に塩対応になって、お前変わったよね〜って花菱がつくづく思ってるというお話。

それプラス学院構内図とキャラ設定集
こっちの方が面白かった。
月人ってギフテッドなの???
ビックリしました。

あれ?低評価の人いない?私だけだわ。
そんな人は1巻の時点で回れ右したのかな?
でも、3巻も買ってるから読みます。

1

閉じ込めたい気持ち

2巻では、月人の昔のお話から話が始まります。
何故月人が神になったのか、澪斗の父親との関係、
澪斗への気持ちなどが明らかになりました。
読んでて悲しかったです。
実の母がこんな…。

過去の話から、月人の婚約者まで出てきて
どうなってしまうのか!?と思ったけど
身体だけじゃなくて、ちゃん心から月人と澪斗が結ばれてよかったです。

ちゃんと澪斗のことを考えて、閉じ込めたい気持ちを抑える月人に胸がぎゅっとしました。
今までだったら絶対に閉じ込めてただろうに…。

3巻でどうなるのかすごく楽しみです(*´ω`*)

0

最高の囲い込み愛...!

異常なまでの執着+ヤンデレ攻めの囲い込み愛....!性癖です。ご馳走様です。
2巻では月人の過去が明かされ、ただの執着から徐々に月人にも感情が現れていき、関係もうごきます.......

タイトルの"箱庭"というのは、月人がつくる澪斗との2人だけの"箱庭"という囲い込み愛の意味ももちろんありますが、月人を取り巻く、月人を閉じ込める、異常な狂った世界を表現する意味での"箱庭"でもあるのでしょうね.......
次巻にまだまだ続くようなので、楽しみです.....ついに盛り上がってきました.....!!

P.S. 初登場時の印象が衝撃的で最悪だった花菱先輩が、本当にいい人で......なぜだか一番好きなキャラになってしまいました.........

1

心臓がもちません

壮絶でした。
BLを読んでいるはずなのに、漫画という娯楽作品のはずなのに、心を揺さぶられすぎて若干瀕死状態です。

1巻でチェス盤並べられた駒が、いよいよ動き出します。
味方だと思っていた駒がそうでなかったり、思いもよらないところにあった駒が動かされたり。

澪斗に強い執着見せて、自分のテリトリーの中へとどんどん囲い込んでいった月人が、囲いから逃げ出した澪斗を捕まえた前巻ラスト。
そこから月人の生い立ちが語られます。

父に強い思慕を抱きながらも愛されなかった母。
そんな母から愛を受けるでもなく、ただ「父を繋ぎ止める役割」だけを期待された月人。
優秀であれ、美しくあれと育てられた結果、感情を持たないロボットのようになってしまった孫を心配した祖母がくれた1冊の本。
それが澪斗の父親が描いた絵本でした。
7才にして哲学書を読めるほどの頭脳を持ちながらも、絵本には理解できないことが多いと言う月人に、祖母が引き合わせてくれたのが月人の父。
彼が語る息子・澪斗の話を通して、自分が知り得なかった子供らしさや豊かな感情を知った月人にとって、澪斗は誰も教えてくれなかったことを知っている唯一無二の存在になっていったのがひしひしと伝わってくる回想でした。

その後、不幸すぎる出来事が重なって、ただ「どんなときでも笑顔で」という母の呪いのような言葉だけが残った月人の心に命を吹き込んだのが澪斗で。
運命という言葉では足りない出会いだったんだなあ。

月人の過去を知って、月人の力になりたいと思うようになった澪斗ですが、ここでハッピーエンドとはなりません。
文化祭を目の前に、それぞれが自分の思惑で動き始めます。
月人の婚約者だという日万璃(ひまり)。
元ルームメイトだった住永。
幼い頃から月人を知る花菱。
ニュートラルな立ち位置から、澪斗を支えてくれている久世。
周囲が仮面を剥がして牙を剥いたり、甘言に聞こえる言葉で脅して来たり、揺さぶられながらも澪斗が出した答えに胸が震えます。

こういうストーリーの場合、月人の頭の中で創り上げた澪斗への執着が、現実の澪斗へ移る根拠になるものが重要になると思います。
この部分の決定打、来ました。
澪斗が自分の思いを月人に伝えるシーンです。
質問で相手気持ちを探るのはずるい、遠回しな言い方もずるい。
そうやって、言葉をしっかり選びながら、相手に判断を委ねるようなやり方ではなくて、自分がどう思っているか、どうしたいかを真っ直ぐに伝える。
ああ、この子は言葉が相手にどう捉えられるかをしっかり考えて伝えることを教えられて、ちゃんとそれを吸収して育ってきたんだなと思える良いシーン。
こういう子だから、月人の小石のように小さく硬くなっていた心を解き放つことができたんだな、と納得できました。

続きが激しく気になります。
ここまでも予想の遥か何倍も上を行く展開なので、予想しても無駄と知りながらも、思いを馳せつつ3巻を待つしかない…。
Tulle、読む?読んでしまう?

4

この作品が収納されている本棚

ちるちる評価ランキング(コミック)一覧を見る>>

PAGE TOP