この呪いは、とけますか。

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表題作深潭回廊 2

山田(柳田先生)
尾崎渚,中学3年生

同時収録作品深潭回廊(2)

渚の友人の父親
尾崎渚,中学3年生

その他の収録作品

  • プロローグ

あらすじ

柳田(やなぎだ)の無気力な日々は近所の男子学生・渚(なぎさ)によって劇的に変化した。渚との触れ合いは長年の傷を癒すように柳田をぽかぽかと幸せにする。そこら中に花が咲いて、視界はキラキラときらめいて、まるで全てが初めての世界。いつまでも、いつまでも、このあたたかな陽気が続きますように。

作品情報

作品名
深潭回廊 2
著者
永井三郎 
媒体
漫画(コミック)
出版社
ふゅーじょんぷろだくと
レーベル
POEBACKS Be comic【非BL】
シリーズ
スメルズライクグリーンスピリット
発売日
電子発売日
ISBN
9784865896398
4.5

(76)

(58)

萌々

(10)

(4)

中立

(2)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
12
得点
344
評価数
76
平均
4.5 / 5
神率
76.3%

レビュー投稿数12

大人たち搾取し過ぎ

渚くんと出会ってバケモノ[モッさん]が、ふわふわハッピーおじさん柳田に戻ったも束の間、渚くんに対しての違和感が明かされる2巻。

一見能天気明るく振る舞ってる渚くん、結構ギリギリの精神状態だよ。
足の不自由なアル中の父との二人暮らし。夕食作りは渚くんの分担。お父さんに支配されている感じする。
友達の父親、都会からやってくる大学生グループから性の捌け口にされてる。それに、美術教師も…
色んなことが嫌になった時は、海に飛び込んで浄化するように沈んでる。

渚くんを利用して搾取する大人だらけの中、自分よりはるかに年上なのに、傷ついて心を閉ざしてる柳田が気になって、カラダだけでなく自分を求めてくれる事が嬉しかったのに、あるキッカケでこの関係が変わってしまう。

渚くんの愛読書がまさかまさかで!
こんな偶然って!しかも、なんて悲しい…。

ストーリーが秀逸です。
この先どうなるんだろうかと気にさせられます。

紙本で購入
修正的な表現ではない描写

0

重くて悲しい

スメルズライクグリーンスピリットのスピンオフ作品。

1巻の最後の方でお花畑を見た柳田だったが、花の色が黒くなって2巻へ続き…。

もしかして、これから2人に明るい未来が待っている…のかも…とほんの少しだけ期待していたけれど、あ、そうだ、柳田は沈んでた。花は黒くなっていた。
と、思い出した2巻だった。

始まりから渚の闇…というか、周りの大人達が酷過ぎてどうにかして渚が救われないかと願うことばかり。

後半に南條くんが登場したが、これも救いようがない形での登場…。
そんな…と、柳田と共に号泣してしまった。

スメルズライクグリーンスピリットも最後に切なくなって泣いたけど…。

今回は、ただひたすら悲しくて。

それでも、私は何度も読み返すだろう…重くても悲しくても大好きな作品。

1

重い気持ちになりました

1巻の先行き不穏な雰囲気から、2巻どうしようかな…とためらいはしたのですが、表紙を見て、意外に大丈夫そうと思って読みました。
全然大丈夫ではなかった。
せめて、ハッピーエンドが約束されている何か別の本を1冊でも用意しておくことをおすすめします。
中立って低評価みたいに捉えられてしまうかなと、今までは使うのに消極的だったのですが、萌も神も、今の気分とは違う気がするので。

うーん、他の明るいBL読んでも、結局、この作品のシーンの断片がちらついて眠れない。それでも結末は見届けたいです。

0

種類の違う強い呪い

 永井先生の目の描写にすごく引き込まれます。何も映していないようで、物事の深淵を見ているような、空虚と叡智が共存しているような瞳が好きです。1巻ではとにかく柳田の抱える闇の深さが際立っていましたが、2巻では奔放な少年に見える渚も、いろいろな柵や大人の汚さに絡まれながら生きていることが分かります。立ち居振る舞いは常に堂々としているけれど、それは感情のダメージを軽減するために自然と現れる彼の防衛本能の1つなのかもしれません。

 閉ざされた島でようやく今まで溜め込んできた憎悪や恐怖の感情を昇華させられそうな大人と、閉ざされた島の中の狭く汚い人間関係の外に一筋の光を見出した子供。柳田が長年想っていた南條のその後も明らかになり、さらに読めない展開となってきましたが、2人ともこの出会いをきっかけに、良い方向へと人生の舵を切って欲しいと願います。

1

謎が深まる

歪んでます
登場人物8割は歪んでます。いや、病んでるのか

少年のはずの渚は大人びすぎてる
無慈悲に当てられる性欲を受け入れ恐らく身体共に病んでる、というより死んでる?
海に飛び込む行為は死んで(フリ)清めてるつもりなのではないだろうか
その行為でリセットして自我を保ってるのではないかな
今まで受け入れてきた性欲とは違う求められ方をした渚は柳田からの求められ方を愛情かなにかと勘違いしていそうな…
渚は大人びているがまだ子供なので愛とかの考えはまだ幼そうだし
今の段階だと謎が多すぎるのでなんとも言えないが闇が深すぎてやばそう
もちろん渚が自分と同等の闇がありそうなおっさんを渚側に引き込もうとしている気もする

そしてなにかありそうな渚の父親
智の父親が言っていたが「蛙の子は蛙」
渚の父親もソッチだったのだろうか…
渚を探したり、タバコの吸い殻の量が多くあったシーンでも待っていたかのような描写だった
なぜ待っていたのか、なぜ探したりしていたのか
売り物だから?それとも心配して?
わからない。伏線が多くて面白い

もっさんこと柳田も南條君の真実を知ってしまい渚の存在価値が薄くなり、さあどうなるってところで次巻へ

あー続きが楽しみ

4

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