◆金狼族×元兵士 WEB発獣人BL! アシュとお父さんの二人ごはんも収録◆

はなれがたいけもの 心を許す

hanaregatai kemono kokoro wo yurusu

はなれがたいけもの 心を許す
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神5
  • 萌×23
  • 萌0
  • 中立0
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
3
得点
37
評価数
9
平均
4.2 / 5
神率
55.6%
著者
八十庭たづ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
佐々木久美子 
媒体
小説
出版社
リブレ
レーベル
発売日
価格
¥1,300(税抜)  
ISBN
9784799750377

あらすじ

「お前の好きに生きろ。俺はどんなお前も愛しているし、いろんなお前が見たい」金狼族のつがいユドハに愛され、可愛い息子アシュたちと平和な毎日を過ごすディリヤ。だが、ユドハが父のように慕う老師と亡命中のお姫様キリーシャが攫われる。家族は力を合わせて、二人を救うために動き出し…! アシュがすくすくと成長していく中で、孤独な兵士だったディリヤも、少しずつ家族以外の人々に心を許し、世界を広げていく。アシュと老師の真夜中の冒険、ユドハとディリヤの結婚式も収録!

表題作はなれがたいけもの 心を許す

ユドハ、金狼族最強の兵士で国王代理
ディリヤ、元敵国の兵士でアスリフ族・ユドハの番

その他の収録作品

  • あばくひと
  • お世話好きのごはん
  • 三人でちょっとずつ
  • 後記

レビュー投稿数3

大好きな作品

大好きなシリーズです。2段組で大ボリュームですが、勿体無くて読み終わりたくなかったです。


今回のお話はディリヤの様々な事がらの転機になった回だったのではないでしょうか?

前巻までのお話ではディリヤのユドハに対する自己犠牲的な愛に、焦ったくも悲しくなりました。

今作でも変わりはありませんでしたが、家族以外に心を許せる人間が増えた事によって、ディリヤの心の内が少しずつですが変わって来たように思います。

そしてやはりユドハのディリヤに対する愛が深くて、彼の思慮深さ観察眼や計画性に今作ではとくに感服しました。

今回の結末には今までモヤモヤしていた気持ちがスッキリしました。

それから戦闘シーンのディリヤの格好良さは相変わらずで、闘う必要の無い幸せをディリヤにあげたいと思う一方で闘う姿も読みたいと思ったのでした。

0

人を変えていくのは

今回は金狼族最強の国王代理と彼の番の元敵国の兵士のお話です。

攻様の恩師の頼みから巻込まれるリルニック領の騒動の顛末と
シリーズの幕間的な短編を収録。

受様は達悦した身体能力をもち
赤目赤毛が特徴的なアスリフ族出身の人間です。

彼らは特定の国に属さず
成長した受様は金狼族のウルカ国と敵対していた
人間の国のゴーネ帝国の狼狩りとなります。

受様は閨で王を暗殺するために身を任せますが
攻様は兄王の影武者を務めて受様と一夜を共にし
受様は攻様の子を身籠る事となります。

その後、受様はウルカ国の内紛に巻き込まれ
再会した攻様と心を寄せ合って番となり、
攻様を筆頭とした狼の群れで幸せに暮らしていました。

攻様は国王代理として忙しい日々を送っていましたが
晩春のある夜、恩師が危ないという一報を受け取ります。

その恩師とは攻様達兄弟に勉学を教えた人間の学者で
攻様が長男の王師にと考えていた人でした。

恩師の手紙には高齢ゆえに死期が見え始め
生きているうちに攻様達一家に会いたい、
頼み事がある事が記されていましたが
途中で筆を置いた様子が見て取れました。

手紙は1度は捨てられたようですが
恩師の世話人が拾い上げて
急報と共に攻様の手元に届いたのです。

恩師は湖水地方の小離宮で余生を送っていますが
今、恩師の客人と客人の護衛団が滞在していました。
攻様一家は身分を伏せて小離宮へと向かいます。

恩師の客人はリルニックを統治する宰相家の末娘で
死の床にある父から殉死を迫られており
恩師を頼って小離宮に匿われていたのです。

彼女は故郷では大の狼嫌いとして通っていて
父を欺くために狼族のウルカ国を選んだらしく、
恩師の頼み事とはまさに彼女に事だったのです。

末娘の殉死を望むリルニック宰相の真意とは!?
攻様達は彼女を守る事ができるのか!?

八十庭先生の既刊「はなれがたいけもの」
「はなれがたいけもの 恋を知る」に続く3冊目となります♪

今回は前巻の事後処理的な部分もあるので、
既刊を読了してからのほうがいいかと思います。

受様は攻様の深い愛と愛しい息子達と過ごす日々の中で
少しづつ"普通"の暮らしを身に着けていっていましたが
まだまだ受様の感覚も感情も一般的ではありません。

狼嫌いの恩師の客人は貴人の矜持から攻様達に対しますが、
身の回りに狼を近づける事を良しとせず、
恩師以外は狼しかいない生活に身も心も疲れていました。

そんな彼女の護衛役を務めていたのが
前巻で受様の暗殺の実行役となった若い狼だったりと
物語の序盤から危うい部分が満載なのですが

彼女が心を開き始めて状況が良くなってきたと思ったら
恩師と護衛と共に拉致され、
海路をリルニックへと連れ去れてしまうのですよ。

彼女が帰国して父親に捕まれば死は逃れられません。
果たして受様は、攻様は、彼女を救えるのか!?

死が迫るほどに高齢な恩師、
末娘の殉死を願うリルニック宰相と宰相の継承問題、
リルニックとウルカの国際問題、
複雑に絡まっていく人々の糸、
それそれの思惑と意図等々。

既刊では凄まじいほどの強さを見せた受様でしたが
双子を産んでまだ本調子からは程遠くても
自分より弱い者達を守るため
受様は手を緩める事はありません。

そんな受様の一挙手一投足から目が離せず
攻様一家が再びウルカに戻るまですハラハラ&ワクワク、
たいへん楽しく読ませて頂きました ヾ(≧▽≦)ノ

今回、受様は攻様以外の人と接することで
1人で生きてきた時には感じなかった不安や恐れに気付き
それを許し、受け入れる事でまた強くなっていきます。

それは攻様や息子達を想う事で生まれる強さであり、
そんな受様にとてもとても胸を打たれました。

そしてそんな受様を全力で守ろうとする攻様の愛は
深すぎるくらい深いのが萌ツボを押されまくりでした。
時には砂を吐くくらい盛大な惚気も尻尾による感情表現も
あっぱれとしか言いようがないですね♡

本作の発売時には限定書店での特典の他に
連動フェアでの特典もあります。
せっかくなのでつく店舗での購入をお勧めします。

2

色々な形の萌えが詰まってる

『はなれがたいけもの』の3巻目。
順番としては『はなれがたいけもの』→『はなれがたいけもの 恋を知る』、で今巻に続きます。

1巻目は狼の獣人の王と、彼の命の狙った人間の敵対する者同士だった二人のロミジュリ的なお話。
2巻は、彼らがきちんと「家族」という形を持ち、深い愛情で繋がれていく過程を描いたお話。
3巻目にあたる今巻では、とある出来事を介し、彼らの絆がさらに深まっていく過程が描かれていました。

ネタバレ含んでいます。ご注意ください。





金狼族の国王代理のユドハ。
彼は先代王の弟で金狼族最強の戦士という立場でありながら国王「代理」。それは、彼が、かつて狼族を多く殺してきた「狼狩り」だった人間であるディリヤを番にしているため。ディリヤをよく思わない大臣たちがいるからだ。

けれど、ユドハもディリヤも気にしていない。アシュ、そしてララ、ジジという子たちと共に過ごせればいい。幸せな家庭を築いているから。

そんな彼らのもとに一報が入る。ユドハの師であるコウランの危篤の知らせだった。ユドハが父とも慕うコウランの緊急時に、彼らは急いで馳せ参じるが―。


ユドハ、そして彼の姉であるエドナにとって大切な恩師であるコウラン。
どれだけできた人物かー、と思いきや、彼がめちゃめちゃ可愛らしいおじいちゃんなのです。危篤であっても、それは病とかではなく単純に老化によるものなのですが、そのお年を感じさせない、精神的にタフで、おちゃめで、そして何より優しさを持つ人物。そんなコウランがユドハに依頼したかったことは、一人の女性の保護。自分の命が尽きた後の、彼女の行く末を、ユドハに頼みたかったのです。

この女性・キリーシャはとある国のお姫様なのですがある事情によって国から逃げてきていてコウランに匿われている。このキリーシャという女性の存在を介し、ユドハ、そしてディリヤは共闘することになるのだけれど。

圧倒的スパダリのユドハ。
ユドハを愛し、彼と子のためなら命を投げうつ事さえ厭わないディリヤ。
そして、素直で可愛らしいアシュ。

彼らは全くタイプが異なり、だからこそ他者へのアプローチの仕方が異なります。みんなそれぞれ味があって良い。アシュの可愛さに悶絶すること必至です。
けれど、そこに家族に対する深い愛情があるからこそ、行きつく先は同じなんですね。

で。
今巻が今までと大きく異なるのは、ディリヤの感情の変化かと思われます。

今まで信じられるのは自分だけ、自分ではない「誰か」のために命を張って生きてきたディリヤが、ユドハと出会い、恋をして、子を成して。ユドハに愛され、自分の気持ちを素直に伝えることの大切さを知っていく。それは、ディリヤが人として生き始めたということでもあって。

それはユドハ、そしてアシュ達3人の子のおかげでもあるのですが、コウランの存在も大きかったなあ、と。

キリーシャを介し、彼らは闘いの場へと足を踏み込みますが、今巻は今までの中で一番甘く、そして優しいお話でした。登場人物たちが、皆さん優しいんですね。敵対する人物も登場しますが、終始優しく、大きなピンチに陥ることもなくハートフルな展開でした。

で。
キリーシャという彼らの立場とは全く無縁な存在を介して、彼らは国での立場を強固なものにしていく。そのストーリー展開が実に素晴らしかった。

今回、とある人物が登場します。
ネタバレになってしまうので詳しくは書きませんが、彼が、めっちゃカッコいい。ナイスな当て馬くんになりそう…、だけれどユドハとディリヤの間に入ってくることはできなさそうなのでちょびっと残念。今はまだ子どもだけれど、アシュとかいかがですかね、「彼」の相手に。

今シリーズはタイトルが秀逸だと常々思っていまして。
『はなれがたいけもの』って、ディリヤのことだと思うのですが、端的にディリヤのことを著している。彼は人間だけれど、内面はその過酷な幼少期ゆえに人として成熟していないんですよね。

そんな「けもの」であったディリヤが、恋をして、そして心を許して。

いやー、素晴らしい!

ユドハのスパダリぶりに萌え、ディリヤの男気溢れたその内面に惚れ惚れし、そしてアシュの可愛さに悶絶。1冊で何度も美味しい萌えの宝庫でした。

6

この作品が収納されている本棚

レビューランキング

小説



人気シリーズ

  • 買う