イラスト入り
『はなれがたいけもの』の、シリーズ4冊目。
順番としては『はなれがたいけもの』→『はなれがたいけもの 恋を知る』→『はなれがたいけもの 心を許す』で、今作品になります。シリーズものなので前3巻は順番に読まれた方が良いですが、今作品はちょっと毛色が変わっていてですね。番外編、というか総集編?のような立ち位置にいる作品です。
雑誌『小説ビーボーイ』に収録された単話に始まり、既刊の特典だったもの、八十庭先生がSNSでアップされた小話、さらに書き下ろし、とバラエティに富んだ1冊でした。
『はなれがたいけもの』シリーズは、表紙がブラックを基調にしています。それは、受けのディリヤの過酷な過去だったり、息子・アシュを大切に一人で育ててきた過去だったりと、割とシリアスなお話だからですね。その作品のイメージに、そのブラックが非常に合っていてカッコよくもあり、世界観を具現化した感じでいたわけです。
が、今巻はピンク……!
可愛い。
可愛いに尽きる。
で、その可愛さに負けず劣らずの可愛らしい世界観が、今作品にはぎっちりと詰まっています。
親切な人に助けられながら、アシュを守り切ろうと奮闘していたディリアの過去。
ユドハとの再会。
愛する番と可愛い息子たちに囲まれ、幸せな日々を送る一つの家族のお話。
甘々なのですが、ちょっぴり切なくなるようなシーンがちょびっとだけ含まれていて、そのバランスが秀逸です。
アシュとララ&ジジの可愛さはもう言わずもがな。
ディリアがめっちゃ可愛い……。
「秘密の部屋」の可愛さにはKO。ユドハと共にディリアの可愛さに悶絶しました。
それでいてめちゃめちゃ強いって、反則じゃね?カッコいいのです。とっても。
今巻は番外編、なので濡れ場はあまり多くはありません。
ないのですが、これがヤバいくらいエッチぃです。
お互いを愛し信じた二人の、優しく甘く激しい濡れ場にめちゃめちゃ萌えました。
今シリーズが鳥海よう子先生によるコミカライズ化され、今年の9月に発売になるそう。コミカライズを担当されるのは佐々木さんじゃないんだなー、とか思いつつ、鳥海さんも非常に綺麗な絵柄を描かれる作家さまなので、そちらも楽しみに待っていようと思います。
とにかく、何から何まで甘く優しい1冊でした。
文句なしの神作品です。
いつもと違ってとても可愛らしい表紙カバーとタイトルに、嫌が上でも期待が高まりました。
SNSや書店特典、雑誌やムーンライトノベルスでの短編を集めた物と知り、もしかして終わるの‼︎って心配しましたが5冊目が発売予定だと知り安心しました。
こちらはタイトル通りに可愛いお話が詰まっていて、次作への小休止的な本なのではないでしょうか?
アシュや双子ちゃん達の可愛らしい話はもちろん、ディリヤやユドハの可愛らしい一面を読む事が出来ました。
そして何より良かったのは書き下ろしの「さがして、みつけて」が私的にはとても良かったです。前作の「はなれがたいけもの 心を許す」のその後が書いてありました。
ユドハの護衛官として働き始めたディリヤの活躍と戦狼隊との連携、そしてディリヤが人々の心を掴み出した様子が書いてあり嬉しくなりました。
同じく書き下ろしの「かわいげのないひと」では、ゴーネ帝国のエレギアから見たその後だったのも良かったです。
これで一気に次作への期待が膨らみました。
ずっとシリーズを追ってる人には是非手に入れて欲しい一冊です。
「はなれがたいけもの」のシリーズが、こんなに長く続くと
1巻目を読んだときに思わなかった。
・・そして、続編が出ると必ず購入して読みたくなる訳を考えたのだけど、
★まるで人間兵器だった、四角く無感情なディリアが、子を生み、どんどん人らしいゆとりと情緒が育っていく
★夫の親族ぐるみで子を愛して守りながら、人として理想の姿に整っていく
★登場人物、全ての言葉使いが丁寧で優しい。乱暴な言葉が滅多にないこと
優しい丁寧な言葉で語られる物語を読みながら、読者の心も癒されていくから、続編が待ち遠しくなるんじゃないかなーと思います。
「はなれがたいけもの 想いは通う」の電子版が5/1に出る前に読み直した感想。
本作は「はなれがたいけもの」シリーズの短編集になります。
本シリーズは
金狼族最強を誇る国王代理である攻様の
番である元敵国の兵士の受様が様々な人と関わり
攻様ともども変わっていく様が描かれていますが
本作は雑誌収録作、
初出の「ムーンライトノベルズ」やSNSでの短編、
発売特典類に合わせて描き下ろしも収録されています。
いつもシックなカバーも今回はピンク♡
告知で見た時から「かわいい」が溢れていましたが
収録短編は後日談や幕間的のちょっとした出来事で
コミカルテイストなモノが多く、
タイトル通り、受様と攻様、家族の「かわいい」が
たくさん詰まったとても楽しい1冊でした。
私は雑誌も入手していたので
けっこう収録作は既読のモノが多かったですが
まとめて読むと本作の世界観にどっぷり浸れて
すごく良かったです (^-^)v
収録作と初出は下記の通りです。
「前日譚」
SNS発表作
ユドハがディリアを探している時と
ディリヤとアッシュが2人暮らしをしていた時のお話。
「あなたに捧げるもの」
雑誌掲載作
ディリヤが双子を産んで半年後のお話。
「アッシュのかわいいおはなし」短編5本
SNS発表作、ムーンラインノベルズ発表作、コミコミ特典
アッシュの日常のお話。
「私の悲嘆に暮れた悲しみの心」
SNS発表作
ディリヤが戦士だった頃のお話。
「殿下のつがいの可愛い話」短編5本
SNS発表作、ムーンラインノベルズ発表作
ディリヤの日常のお話。
「さがして、みつけて」
書き下ろし
ディリヤが趣味を見つけるお話。
「かわいげのないひと」
書き下ろし
エレギアとフェイヌのお話。
「かわいいひとたちについて」
書き下ろし
少しだけ未来のアッシュのお話。
短編集。可愛いが溢れてた♡そんな中で『私の悲嘆に暮れた悲しみの心』はディリヤが兵隊だった頃の話で、こただ生きて死ぬ事だけ考えてるのが悲しかった。その経験があってウルカで生きてくのは辛い事も多いけど、それでもユドハがいてアシュがいて皆がいる今の幸せが尊い。ユドハがディリヤをそのまま受け入れて愛してるのが心を打たれる。もっともっと幸せになってほしいです。
そしてアシュ・ララ・ジジを中心に可愛さ満載♡可愛いだけじゃなく優しくて賢くてユーモアがあって愛が溢れてる家族。癒やされました。