電子限定かきおろし付
イヤもう…「神」ですよね…
とにかく「絵」が素晴らしくて。
その上内容も圧倒的。
ギャグが苦手な私でも、クスッと笑ってしまう嫌味のないコミカルさ。
それより何より。
描かれている各CPに流れるおもてうらの無い好意・恋愛感情・尊敬などなど…
それらは正に私好みのストロングスタイル。
まず恋/好意がある。
その好意は即セックスではない。そこが私には素晴らしい。
結果描かれるのがエロであっても、私に響いてくるのはエロや肉の快楽というよりも、もっと心で求める恋の気持ち。
フツーの学生としてのマシューとハート。
島でのユダxピサウとサイコルナガxヴァンピア。
年長組のロロxブラン。
どの組も、確かにエロいといえばエロい。
みんなスゴイHしてるもんね。
しかし、私の受ける印象はエロじゃない。もっと心、もっと想い、もっとときめき。
それが池先生の素晴らしい画力で繰り広げられる。
だってみんなの目の中!
相手への想いがキラキラしてるじゃない?そういうところがスゴイんだよ池先生は。
Hどうこう、tnkどうこう、そういうことよりどのCPもお互いがお互いの事しか見てない、相手の事で心が一杯。そこが素晴らしいんだ。
「8人の戦士」つまり戦い、それは確かに射精合戦。勝ち負けを決めるもの。帯でも『主導権争いが勃発』とあるけれど。
BLでよくある攻め攻め的な、優劣的な空気をなぜか感じない。感じるのはひたすら両方向への熱。
そこも私にとって読み心地の良い部分になっています。
池さんといえば、その圧倒的な画力で描く美麗な男たち、綺麗なビジュアル、そして汁っけたっぷりのエロ、が魅力ではありますが、ベースはややシリアス展開のものも多く、その絵柄とシリアスさをはらんだストーリーの絡みが超絶素晴らしい作家さま、のイメージが個人的には強いんですよ。
強いんですが。
今作品はね、もうね、勘弁して…。
めっちゃ萌える―!
そして、爆笑しっぱなし!
な今作でありまして。
「プラウ・ヤンギンダ」。
その国では、4年に一度、8つの部族の代表が自身の部族の意地と誇りをかけて、闘いが繰り広げられる。
勝ったものには王の座を。
勝負は簡単。
先に射精した方が負け―。
こんなストーリー、他にあります?
度肝を抜く勝敗のつけ方ですが、プラウ・ヤンギンダの国の皆さんは本気で闘います。なので、射精しないように特訓するわけです。
1巻はその闘いの日、が描かれていましたが、2巻はその番外編にあたる内容でした。
8人の戦士たち、それぞれの小話が収録されているので厚さがコミックにあるまじき分厚さです。めっちゃ厚いです。ちょっとお得感があるくらいです。
大学に通うために国外に出たハートと、ハートと同じ大学に通う院生のマシュー。
彼らが主要CPってことなのかな?一番多くページ数が割かれています。
あとは土の一族のロロと、ロロに執着する月の一族のブランのお話とか、1巻でも甘々だったユダ×ピサウのお話とかが収録されています。
が、今巻が1巻と大きく異なるのは、勝敗をつけるために射精するのではなく、愛情をもって相手に触れたいと願う恋人たち、の構図になっているところかと思われます。
登場人物たちは、皆さん割といい大人っていうか。
そうでありながら、自分の感情とか、相手への想いを持て余してしまう。「身体の接触」=勝負、だったわけで、けれどそこから相手への愛情に変化していくその感情の機微に、彼ら自身が戸惑ってしまうんですね。そのモダモダがねえ、なんとも良い。ぐるぐるとする彼らがとっても愛おしいです。
そして、エロいんですよ、とっても。
池先生のエロはやっぱ良い…!
美しく、そしてエロく。
そこに愛情が加わったことで愛しさもプラスされていくという。
なのに、笑いもミックスされている。何しろプラウ・ヤンギンダではお尻を隠すのはマナー違反。挨拶もお尻を向けるのがマナー、なお国なので。
愛しい人の、綺麗なお尻と自制心を闘わせるそのさまに、思わず笑いを誘われました。
お尻を出すことが普通だった彼らが、そこに羞恥を覚えていく。
好きな人に触られるから、気持ちいい。
だから射精してしまう(=負け)という葛藤。
もうね、萌えあり、笑いあり、エロあり。
どうしたらいいの、これ。
めっちゃ良い―!
序盤から最後まで、何なら池先生の書かれたあとがきまで、すべてが素晴らしかった。文句なく、神評価です。
事前アンケートでも結果が二転三転するわ、池先生と担当さんの意見も真っ二つに分かれるわで全然攻め受けが判明しなかった私の推しカプ、ヴァンピアとサイコルナガ。
「彼等の左右や如何に?!」とはやる気持ちを抑えながら昨晩日付が変わると同時に買って読んで、深夜3時頃までもだえ死んでました。
大満足です!!!
池先生、担当さん、ありがとうございます(深々)
さてさて2巻は、お待ちかね、戦士達のラブサイド編です♡
エロ漫画なら射精したら終わりかもしれませんが、これはBL漫画ですからね、やっぱりBoysがLoveしてくれないと始まりませんし終わりません。
・・・ということで、戦士達の恋模様が順番に描かれていく第2巻は、
マシュー&ハート編 68ページ
ロロ様&ブラン編 48ページ
ユダ&ピサウ編 24ページ
サイコルナガ&ヴァンピア編 50ページ
に、描き下ろしもプラスされてボリュームたっぷり、ピュアラブの大洪水でした!
イイ身体の成人男性達が駆け引きなしの思春期のような表情であっちでもそっちでも恋しててかわいいの暴力が過ぎるったらない。
もういっそゲームにして私にも一人ずつ攻略させてくれ!!ってなりながら読みましたよ。
対戦ゲーム(王蛇合戦)でもいいね。
ゲームじゃなくてもいいんだけど、何かメディアミックスしないかなぁ。
折角8人も作られたキャラ、もっと活躍してほしい!
リブレさん、なんかないですか。
なんて夢想も繰り広げつつ、、、
本作のレビューで私がメインに叫びたいのは、1巻に続いてやはり【サイコルナガ&ヴァンピア】カプですよ。
なんなん!!
この2人ほんまなんなん!!!
何から何までなんでそんなに萌え要素ぶっ込んでくるん!!!!
作者曰く「少女漫画と少年漫画とBL漫画を足して割らなかった」らしいんでそもそもがなんか色々と渋滞を起こし気味なんですが、そこにさらに読者がサイコルナガが攻めがいい!ヴァンピアが攻めがいい!と好き勝手に言ったせいなのか「ええい、もう全部盛りしてやんよ!」みたいなことになってて、結果的に私の萌えシチュが目一杯詰まったカップルになっておるではありませんか♡♡♡♡♡
ヴァンピアの二面性〜〜〜〜〜!
綺麗な顔した口の悪いオラオラ攻め最高か〜〜〜〜〜!
アイパッチ外したサイコルナガ、めっちゃ池先生の攻めキャラ顔なのに泣かされてるの最高か〜〜〜〜〜!
でも言っておくと、彼等は決してヴァンピア×サイコルナガじゃあございませぬよ。
答えはぜひ実際に読んでお確かめください!
本編も激萌えでしたが、描き下ろしでトドメ刺されました・・・・・・・(死)
これは決着がついた形なの?それともまだ絶賛勝負中なの?
がんばれサイコルナガ!!!
ところで最後に一個だけ聞いておきたいんですけど、ヴァンピアが精霊デラーを呼び出すページのおでこのマークが「69」に見えるのは私の心の目が汚れてるからですか。
あ、カバーに描かれているお尻’sがどれが誰のお尻かは池先生のツイッターに答えがありましたよ。
まだ答え合わせしてない人は「尻の波」でツイ検索してみてください〜
あと、これは一部のコアな読者向けの朗報ですが、これから発売される英語版は白抜きが取れるらしいです。たのしみです。
【電子】シーモア版:修正白抜き、カバー下○、裏表紙・表カバー袖・裏カバー袖○、電子限定特典(1p)
『8人の戦士』完結編です。
「王蛇合戦」の前日譚あり後日譚ありで、一冊を通して戦士達の恋愛模様が描かれていて萌え〜♡
エロギャグかと思って読み始めたのに、気付いたら純愛ルートに合流してるんだもんなあ。
池先生のナビ素晴らしいよ(笑)
何より、前作よりエロいのが凄い!
あれよりエロいの?と思うかもしれませんが、エロいんですw
【マシュー×ハート】
2人の出会いから、ハートが前立腺という秘境を知る過程が丁寧に描かれていて爆笑!
こちらは、戦いの前日譚になります。
島のルールを現代社会に持ち込むとこうなるのね(笑)
尻出しで生活するハートが可笑しいのに可愛いんだよ。
理性を試されるマシューvs自身の気持ちを恋と自覚していないハート。このせめぎ合いが面白い!
マシューの裸を見て、3擦り半どころじゃなくイッちゃうハート……弱すぎ(笑)
マシューとの訓練でも、前立腺を擦られてあっちゅー間にイッちゃうハート……激弱(笑)
コミカルなのに本人達は至って真面目、そして純愛。
ハートの嫉妬が可愛くてキュンとした♡
Hしまくりなのに、付き合うのはお預け食らっていたマシューが不憫ですが、よく頑張った!
【ロロ様×ブラン】
ロロ様素敵〜♡
ブランの生い立ちを知って切なくなりましたが、儚げな美しさはそういうところから来ているのかなぁ……なんて思ったり。
絆されロロ様もツンデレブランも可愛すぎてキュンキュンしました♡
ロロ様の巨根に改めて驚きつつ、あれを収めるブランには拍手!
【ユダ×ピサウ】
幼馴染CPで、安定感ありです。
ピサウがエロ過ぎて鼻血ものw
そして、ピサウの兄と族長の関係にぶっ飛んだ‼︎
【サーフィア×レジ】
おじ様かっこよ♡
【ヴァンピア×サイコルナガ】
ヴァンピア鬼畜〜!普段の様子とのギャップよw
海辺での勝負は、余りの背中の反り具合に吹きました(笑)
頑張れサイコルナガ〜w
【タリング×審判】
そうきたかのカップリング!
タリングめっちゃ可愛いわ♡
こんなに男同士でくっついて一族は大丈夫なんだろうかw
それにしても、池先生の絵が美しくて最高でした。
描き分けが本当に素晴らしいですね!平伏します。
バラエティ豊かなカップルに萌えて、ご馳走サマと言いたくなる一冊でした。先生にどこまでもついていきます!
待ちわびていた2巻。
表紙がペニスサックじゃないんですね〜。
そして、完結…、なんですね。
個人的には戦士ひとりひとりのペニスサックが表紙を飾り、このまま続刊で8人分ずらりと並んだ壮観な様を拝みたかったので残念でしかない…。
さて、こちらの2巻、大変に濃密でした。
やっぱり、『美』。
王蛇合戦のようにペニスサックでの戦いはないんですけれど、その戦士たちのオフの顔、恋愛での攻防戦がしっかりと描かれていて、あの世界観と池先生の超美画力が見事に絡み合ってアルティメットなエンターテイメントが生み出されておりました。
マシューとハートの馴れ初めからはじまり、ロロ様とブランのお籠りエッチに、ユダとピサウのプラウ・ヤンキンダ流の結婚式、太陽の族長ったらやっぱりの…、からのサーフィアとレジのアダルトな絡み、ヴァンピア暴走でサイコルナガと波打ち際でのガチ全裸バトルにタリングとまさかの…というか、やっぱりあの審判が…?、と…
とにかくひとつひとつのエピソードが濃い!
愛情溢れるセックスも濃い!!
だからこそ、戦士たちそれぞれひとカプずつの恋愛模様を一冊ずつでもよかったのでは〜…!?とぐぎぎとしてしまった(涙)
ですが、髪の毛一本一本に至るまで細やかに描き込まれた超美麗な絵に惚れ惚れとさせられて、キャラたちの超美顔面と超美尻にめちゃくちゃ目が潤ったのでよかったな、と思います。