電子限定かきおろし漫画付
クールな低燃費系リーマン×超(ハイパー)ポジティブニート、相性最悪(?)な同居生活スタート!
表題作と短編が入っています。
表題作は面倒ごとが嫌いな低体温な会社員の和久さん(攻め)と自由奔放で人懐っこいバックパッカーのハルくん(受け)の話。
短編の方は先生もので、ベテラン先生のクーデレ攻めと新人先生のわんこ年下受け(攻めの元教え子)です。
表題作の方も受けのハルくんは攻めの和久さんよりやや年下っぽいので(かつわんこ系)、攻め受けのタイプは両方似ている感じがします。
面倒ごとが嫌いなはずなのに、なんだかんだとハルくんにほだされていく和久さんが面白い。
このハルくんは人の家のリビングでひとりえっちをしようとしたり、色々と自由奔放で人懐っこいですが、辛い過去があったり、内面ではさみしさも抱えているようなキャラ。
和久さんから話が通じないとされているハルくんですが、コンビニの店長さんのやり取りを見ていると、そこまででもないような。
和久さんは最初かなりの無表情だったのに、最後の方はかなり柔らかい表情になっているのがたまりません。
しかも、本番えっちの時にはちょっとSっ気のある敬語攻め!
和久さんに名前を呼ばれて、泣いちゃうハルくんもかわいいです(顔にはあんまり出してないけど、和久さんも絶対にかわいいって思ってる)。
書き下ろしの方で、和久さんともう少し広い家で一緒に住むためにお金ためようとしているところもかわいいです。
本当にお互いの居場所が見つかって良かったね……という気持ちです。
あと、えっちシーンの下半身の書き込みがすごい……(修正も白抜きではない)。
そのため、えっちが大変えっちです。
ちょっと残念なのは、表題作と短編ともに話が面白かったので、それぞれもう少し長く読みたかったなという点です。
【俺はゲイでもそうでなくても、どうでもいい。ただ俺たちは全然似てないのに似た者同士なんだって、そう思ったんです(和久)】
エロス度★★★★★★★★
他人との関わりを面倒がる無表情&敬語リーマンの和久と彼に拾われそのまま居座るバックパッカー・ハルの同居もの。
クールとポジティブ、性格が正反対な2人ですがハルの言葉が通じないグイグイ来る宇宙人キャラと居場所がなく自分と同じひとりぼっちな彼に絆されていく和久が最高でした。
2人とも敬語なのが可愛く、ハルに振り回されながらも他人に関心が無かった和久の中に感情面などでも変化が生じていくのがたまらなかった。
気まぐれで拾ったハルが和久の特別となり、ハルも和久の傍が居場所になるのが感動的!
そして濡場では抜き合いから素股、挿入とレベルアップしていき、和久に名前を呼ばれたがるハルの切なくもなる綺麗な表情、両想い後のただお互いを必死に求め合う濃厚なエッチ場面が素晴らしく、和久に名前を呼ばれて感じるハルとそんな彼を見て興奮する和久のS発揮が垂涎でした♡
満たされた2人の姿はまさにハッピーパラサイトエンド♡
同録の〝答えの数だけ〟は、教師・潮と元ヤン元生徒・義之の再会ラブもので、一途に片想いする恩師のもとに元生徒が新任教員として戻ってくる王道もの。
義之の潮ラブなワンコっぷりが可愛く、大抵は先生受けなんですが元生徒受けなエッチとなるのが美味しかった♡
潮の年上らしい色気や両片想いだった2人の恋にキュンキュンでした♡
作家インタビューの「性格、言動、全てにおいて正反対の2人が、互いに影響され、内面や生活の仕方が変化していく」という言葉に惹かれて購入しました。両極端な二人が影響し合うお話大好きです。
ニートというかバックパッカーですが、お話が始まってからは旅してないのでニート括りなのですね。
BLあるあるな、道にイケメンが落ちてて、チョロくて天然な男子で軽率なエロがあって…
いくらBLでありがちでも、泊めてもらう家のリビングでそれはないでしょう…と引きましたが、それ以上に性器の描き込みが生々しくてビッックリしました。修正仕事人も自重したのでしょうか…「先生、もうダメですっ」のBL漫画編集者獅子王が電話かけるレベルだと思います。だから太腿を使った行為もエロ…
勿論そこだけではなく、手とタオルの質感も、仕事場の何気ないところや、食堂で姿勢を正して昼食を食べる和久も、コンビニなんかも凄く雰囲気が良いです。
ただそういった写実な面とは別に、顔はふんわり可愛い系。またハルは暗い生い立ちなのですが、世渡り上手な面に対するフォローまではないのが少しご都合に見えます。相手を好きになるきっかけも漫画としては弱い気が。
この作家さんの人の変化の描き方がとても好きでした。
自分の中で違う視点を持てたり、今までと違う人への対応が出来たりという自分発信だけではなく、何故か仕事で話しかけられやすくなったり、コンビニの店員さんが最近見かけないなと思われていたりと外側の変化もあります。
居場所というキーワードに対して、人との関わりで出来るものだと丁寧に描かれていると感じました。
相手の名前をなかなか言えないの、人に無関心な人あるあるだと思います。何度も名乗ってくれてるのに、1冊の半分にきてもなかなか言えません(笑) わかるよそれ…!
短編のお話が一つ収録されていますが、一途な元生徒が先生になり、大好きな先生の後輩になってベタベタするのがかわいい。
表題作と共に「一人一人誰を好きになってもいい」というメッセージはとても優しいです。
初めましての先生です。
いやあ…今月出会った初コミックスを出されている先生方は、本当に完成された作品を出されていてビックリします!
鮭田先生のこちらのお話も、とても丁寧に描かれていてキャラクターも魅力的だし、絵も綺麗でした。好み!
お話としてはあるあるですが、キャラクターが魅力的。
現象をことごとく面倒と、仕事も生活も恋にも低体温。
他人にも敬語は崩さず、壁をつくっていたリーマンの和久さん。
面倒ごとは厄介なのに。ゴミ捨て場で寝ていたバックパッカーのハルを拾ってごはんを食べさせてしまいます。
ハルは家族に恵まれず、自分の居場所を探すためにバックパッカーをしているんですが、明るい性格で可愛らしいコです。図々しいし(笑)マイペースなんですが、キャラクターが憎めなくて、つい感情移入してしまう感じ。
ふたりの恋の行き先はハピエンでふわふわと優しい結末でした。
同時収録の先生×元教え子・現後輩教師も話としてはあるあるかもですが、先生がセクシーでカッコよかったです♥オトナの先生、素敵です。
エッチシーンも色っぽいし、体の線も綺麗でエロい!
これからの作品も楽しみに待っています!
いやあ…最近の新しい作家様はスゴいねえ…
第一印象は画力の高さでした。
絵が細やかで美しすぎる…!
この緻密さ、デビュー作というのが信じられません!
ストーリーはBL的王道ではありますが、受け攻め共に
キャラクターが個性的で、コミカルさが魅力的な1冊でした♪
飯田和久、26歳、会社員は何物にも動じることのないクールガイ。
ですが、その中身は極度の面倒臭がりで、
表情筋の死んだマイペース男でありました。
ある日、家への帰り道、道端で生き倒れたバックパッカーのハルキを拾います。
とりあえず、家に連れ帰るも一晩泊まり込まれ、
そこからは「仕事が見つかるまで」「家が見つかるまで」と
ハルキのペースに流されてそのまま居座られてしまうことに。
こう書いてしまうと、まるで和久が気弱な不幸体質のようですが、
そんなことはなく、怖いものなしで空気も読まずズケズケ言っちゃう系。
ハルキを拾った経緯も善意からではなく、倒れた人間を見捨てたことが
バレたら後々面倒だな、とかそんなクズい理由(笑)
だけど、それを上回るハルキの図太さがもっとすごかった!
なにしろ彼は自己紹介+ごはんを一緒に食べたらもう友達!と
素で言えてしまうような陽キャくん。
どんなに迷惑がられようが気にしないメンタル強で、見た目は
金髪・碧眼の薄幸の美青年なのに勢いだけは圧倒的攻めでした(笑)
その上、性に関しても他人の家のリビングで自慰に耽ったり、
抜き合いに誘ってくるなど、どこかズレた感覚の持ち主で、
しまいには無邪気な顔をして
「住まわせてもらうからにはこういうお手伝いもします」
なんてぶっとび発言まで Σ(゚Д゚;エーッ!
和久も呆れつつも、拒み切れないんですが、ね。
もうハルキの寄生力がハンパない(笑)
これだけ邪険にされてよく居座れるよ…
明るく人懐こくて、いい子なんですけどね。
でも、無表情で丁寧な暴言を吐きまくる和久とはいい組み合わせかも。
相容れなさ過ぎてちっとも噛み合わない二人のやりとりは面白かったです。
ハルキに釣られるように、鉄仮面な和久が少しずつ
笑顔を見せるようになってゆくのも良かったです。
少し口角が上がるくらいのささやかで優しげな微笑なのがまたイイッ…!
途中までは受け身だった和久ですが、
最後は重い腰を上げて攻めらしくキメてくれました。
告白もぶっきらぼうで全然ロマンチックではないんですが、
彼なりに考えて出した答えを懸命に伝える実直さが逆に好感でした。
ハルキにとってはそれこそ何よりも一番欲しい言葉だったんだろうな。
家族の愛情に恵まれず、明るい笑顔の裏に孤独を抱え、
ずっと独り彷徨ってきたハルキがやっと自分の居場所を
見つけることができてよかった…
両想い後のエッチでは和久の敬語攻め+意外なSみの
合わせ技が良すぎて、グッときちゃいました♥
恋人には案外執着&溺愛しちゃうタイプなのかも?
同時収録の『答えの数だけ』は元担任×元教え子の再会ものでした。
年下ワンコ攻めかと思いきや、年上攻め!
とはいえ、元担任の先生の大人の魅力たっぷりな
攻めっぷりもとても格好良く眼福でした♡