生贄とかいらないからお引き取りください

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表題作いけにえもんぜんばらい

大蛇
スローライフをこよなく愛する蛇神
渦巻七生
英才教育を施された生贄

その他の収録作品

  • 番外編

あらすじ

名家・渦巻家に生まれ生贄として英才教育を受けた七生は、
111年目の契約更新の日、自らを食べてもらうため
供物として大蛇のもとを訪ねた。
だが大蛇はすっかり人間界の引き籠りスローライフに染まり
「生贄など不要」と七生を門前払いして!?
陰キャ大蛇×努力家イケ贄の絶品捕食ラブ!
描き下ろしは耐久発情期エッチ!

作品情報

作品名
いけにえもんぜんばらい
著者
加藤スス 
媒体
漫画(コミック)
出版社
リブレ
レーベル
秒で分かるBL
発売日
電子発売日
ISBN
9784799752074
4.2

(477)

(239)

萌々

(161)

(53)

中立

(17)

趣味じゃない

(7)

レビュー数
58
得点
2015
評価数
477
平均
4.2 / 5
神率
50.1%

レビュー投稿数58

大蛇と最上のイケ贄

生贄として神へ身を捧げる気満々の七生はお役目を果たすべく神様の元へ向かうものの、その蛇神様に生贄はいらないから、と門前払いをくらってしまい…。

絶対に生贄になりたい七生と絶対に生贄を喰らいたくない大蛇。
七生の生贄プレゼンや、全くノリ気じゃ無い大蛇とのやりとりの掴みが最高すぎてあっという間にストーリーに引き込まれました。

俗世に慣れた祀り神の大蛇と浮世離れしている七生の対比も面白いですし、はじめのハープ演奏での登場だったりで時代錯誤な風習を受け入れているように見えた七生ですが実は…、と渦巻家の背景や大蛇側の事情も明らかになっていき…。

まっさらで無垢だった七生が、大蛇と過ごすうちにいろいろな感情を得て大蛇とも徐々に心を通わせているようなそうでないような…、喰うのか喰わないのか?、でも…な複雑なもどかしさもあって焦れさせられました。

大蛇との交わりは、蛇の習性や体格差なんかもあってかなり大変そうでしたが、七生が頑張りました!
長いしっぽでぐるぐる巻きで絶対離さない感がすごい♡
大蛇は顔と下半身に蛇感が出ていてもダークなかっこよさがあって、スス先生の描かれる鎖骨が大好物なので、そちらはしっかり拝めたので嬉しかったです。
喰わずに解決できる方法は、あの大蛇とあの最上の生贄の七生ならきっと遂げるんだろうなあ、と思いました。

6

彼こそがハイスペック“イケ贄”です

由緒正しき渦巻家に生まれた七生は先祖代々続く
“契約”を果たすために“生贄”として祀り神の元へやってきます。

けれど、いざ訪れると、肝心の祀り神からは
「お引き取りください」と門前払い Σ( ̄ロ ̄lll) ガーン
しかも、祀られていたのは実はバケモノのような大蛇で…

邪神に虐げられる美少年のダークな物語、
かと思いきや、想像より大分コミカルでした。

神に「喰われる」という過酷な生贄の役目を背負う割に七生が
めちゃくちゃ陽キャかつポジティブで初っ端から笑いっぱなしでした。
え、なんでハープ弾いて、歌ってるの…??
とても死を覚悟する人間とは思えぬノリで大蛇に「喰え!」と迫り、
対する大蛇も「生贄不要!」と拒み、初っ端から必死の押し問答が
繰り広げられます(笑)
そして、決着がつかないままに1神と1人の同居生活がスタート…

仮にも神なのに、ライフラインの整った環境でスローライフを満喫し、
ジャンクフード漬けで現代社会に馴染みすぎな大蛇が面白い(笑)
逆にハイスペック“イケ贄”になるべく、ベジタリアンを貫いたり、
色々な生贄修行に励んできた七生は天然で浮世離れしていて、
大蛇の方がよっぽど人間臭さかったです。

大蛇曰く、七生は「まずそう」らしいのですが、
というのも、幼い頃からプロの生贄英才教育を施されてきた七生は
俗世間と距離を置いて生きてきたがために無垢で無欲に育ち、
皮肉にもそのことが七生の魂を“不味く”しているんだそうな。

その後、大蛇との生活を通して外の世界に興味を持ち始めてゆき、
初めての友人、初めての化学食品の味、初めての恋を知り、
欲を知ることで“美味しそう”になってゆきます。

互いに譲れない事情があり、食べられたい七生と食べたくない大蛇…
平行線に思われたストーリーの落としどころが良かったです。
なんだ、そのおいしい展開は!
もうイチャイチャの予感しません…♡

大蛇は普段は人型ですが、興奮や衰弱によって蛇化してしまいます。
“床入りの儀”では下半身が蛇化し、蛇型ならではの特殊プレイが斬新です。
ちなみに大蛇は子宝の神とのことでめちゃくちゃ絶倫。
淡白に見えるけど、本当は七生の匂いに煽られたり、
味見と言い訳してキスしたり、翻弄されちゃってます。

当て馬はおらず、大蛇の兄が少し引っ掻き回し、
二人の仲をいい具合に煽ってくれる程度でした。

生贄というとダーク感がありますが、
七生の素直さや明るさもあり、基本平和な世界観でした。
役目と恋の狭間で葛藤する切なさを抱えていたり、
無自覚に尊大なのに、大蛇のことが好きすぎて気持ちを
抑えきれなかったり、七生がピュアッピュアで癒しでした…

そんな七生のまっすぐな言葉に照れる大蛇にもまたニヤニヤ。
普段はそっけないけれど、七生のことをちゃんと守ってくれてたり、
たまに見せる優しさとか、甘えたな表情もギャップ萌えでした。
七生のこと大切にしているのも伝わってきて、そういう不意打ちに
キュンとしてしまいました。
人外でも、全然アリ!

大蛇の神通力によって人間の男性でも孕めるらしいので、
いつか大蛇と七生も子宝に恵まれますように…♡

5

イケ贄が強い・可愛い!

加藤スス先生好きです。
既刊もすべて読んでいるんですが…初人外BLでしょうか?
スス先生節が効いていてとっても面白かったです!

現代っコみたいで引きこもり(ラーメンとか食べに外にいくw)
コミュ障で暗~い神さまの大蛇。
家の言い伝えでわが身を神に支えるために、欲もなく生きてきたDK。
唯一の欲は「神様の贄になる事」だけど、題名通り門前払いをされてしまう。
執拗に食いさがるDKと、どうにか回避しようとする大蛇との攻防は、いつしか恋に…恋をしたら『食べる』ことをしなければならない…

言葉にすると切ないし悲恋っポイですが
そこはスス先生ですから、ドタバタ楽しいラブコメです。
大蛇のお兄さんの白蛇さんや、お使いの蝮などで一層賑やかに。

楽しくてニコニコしてしまうような、人外BLでした♥

12

スス先生の人外、最高すぎました!

今回の作品もスス先生ワールド全開で最高でした!イケてる生贄が門前払いされちゃうなんてどうやったら考えつくのだろう...素晴らしい!ピュアでちょっとおバカでめちゃくちゃ可愛い七生くんが張り切って生贄アピールするのがたまらないです。最初はまったくノリ気じゃない引き気味な大蛇がどんどん七生くんに絆されて惹かれていくのがとても良かったです!コメディ要素の中に悶えるくらい可愛いシーンもたくさんあって、そのバランスがさすがスス先生!と思いました。続編...読みたいです!!!

8

ポジティブ健気な根明イケ贄が面白い

加藤ススさん作品は、詰め込み感が無いのに1話1話読み応えがありますね。
コメディは勿論、二人が気持ちを寄せる過程が丁寧で、大蛇の葛藤や七生の切実さも加わり、味わったことのない面白さでした!

大蛇のルックスは初め苦手だったのですが、インドアで根暗な性格と、ススさんの台詞のセンスによってどんどん愛着がわきました。
七生はポジティブ健気で世話焼きで煩くて良いキャラ。
スカスカな自分の魂を持ってしょぼくれるの可愛いのですが、欲の無さの裏側には家族に向けた愛と筋があり、裏表ない好青年。
正反対の性格なのに二人とも友達いないのが笑えます(「学校の、友達に…もじもじ」「妄想じゃねーの」)。

行為シーンでは、ショタでないのにかなり体格差があり、七生の顔がどんどん可愛くなるし、蛇の特性を活かしたり人間の姿で交わったりとたくさん楽しめました。
3Pでもないのに攻めが挿入しながらフェするの凄い発明だと思いました(笑)
お尻の描き方も好きです。

11

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