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表題作どう考えても死んでいる

目黒晋太郎
24歳→数年後,事故死した青年
神村翼
20歳→数年後,晋太郎の恋人

その他の収録作品

  • おまけまんが
  • あとがき

あらすじ

名前を強く呼ばれ、気がついた目黒晋太郎は、自分が死んでしまったことを認識する。また名前を呼ばれ、その声のもとに辿りつくと、恋人・翼が怪しげな霊能力者の男に騙されている場面に遭遇。霊能者が翼にキスをしようとしたところで窓を割って妨害するが、翼にはその姿は見えていない。しかし晋太郎がやったと確信する翼は、またその霊能者に降霊を頼んでしまう。そして晋太郎は自分が死んで1年半経ったことを知り、それでも晋太郎に会いたいという翼に、自分も会いたいと願うが……⁉

作品情報

作品名
どう考えても死んでいる
著者
雁須磨子 
媒体
漫画(コミック)
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
バーズコミックス ルチルコレクション
発売日
電子発売日
ISBN
9784344848719
4

(55)

(23)

萌々

(17)

(12)

中立

(2)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
14
得点
221
評価数
55
平均
4 / 5
神率
41.8%

レビュー投稿数14

おもしろさと萌えと辛さ少々

雁先生作品にハマり読むのが15作目となりました。
先生に珍しい?ファンタジー、幽霊モノ。おもしろかったです。
晋太郎のキャラがいいし無自覚にパワーがあるのもなんかわかるし、霊のリアリティ? 引き寄せられ方とか不自然に感じず引き込まれました。
翼の晋太郎への思いが強く愛がすごいな〜と読み進めるとその理由がわかってきてなるほどと。
晋太郎が後の体に字を書いて翼にメッセージを伝えたり、後の体を乗っ取り? 今度は後から体に字を書いて晋太郎に話しかけるのが雁先生らしいユーモアで笑いました。
そこから後の体を晋太郎と2人で共有して会話したり協力し合うのもおもしろい。
晋太郎が成仏しなかったのは翼への未練があったからで、だから翼のことしか覚えていない。翼の思いだけが強いのではなくお互いそうで、だからこそ後の体とはいえ一緒に過ごす時間がよかった。
後と後父との因縁とストーリーの絡ませ方もおもしろいと思います。
翼が晋太郎を自分を犠牲にしてまで晋太郎をよみがえらせたかったのは謝りたかったからというのもよかった。
晋太郎が翼に気持ちを伝えられたのもとてもよかった。

ただどうもしっくりこないというか気になる点がいくつかありまして
・晋太郎と翼が輪廻から外れて命が尽きたら後父のものになる…それってどういうこと?と。後父にどう使われるのか気になってしまって。成仏はさせてもらえない? そこまで考えなくていいのかもですが。晋太郎が思ったように(死んでるんだし)死んでもいい その時まで一緒にいられるなら…てことなんでしょうけど。それが2人にとってのしあわせなのか〜と
・翼の体質がかわいそうすぎる。だから晋太郎と出会って初めてしあわせな恋愛ができたんだろうけど
・でも翼の体質のために付き合っていると晋太郎の体調が悪くなったというのも辛い
・翼と付き合っていたから霊に取り憑かれて晋太郎は事故で死んだってことですよね。それを後父が目撃?していて田中さんに連絡先を調べてもらって翼を勧誘したってことですよね
・翼の右目もかわいそうすぎる。本人が望んだこととはいえ見ていて辛かったです

0

ちょっとだけオカルチック

ちょっとドキッとするタイトルですが、作家さんがずっと描いてみたかったという幽霊ものでした。

ゲイのカップル(攻めさんはノンケかもしれない)。攻めが死んで、でも幽霊としてまだ成仏してないみたい、というところからお話が始まります。
何やら自分を呼び出そうとしているらしい彼氏。その彼氏が依頼したあやしい降霊師。お話はいったいどこへ行くのか?

雁さんだけに、善人悪人がはっきりしない人間くさいキャラ達が魅力です。

ちょっと背筋が凍りそうな強めの降霊師?も登場しますが、あまりオカルトには深入りしない感じでほっとしました。

0

それでいいのか?

 死んでしまった恋人をあの手この手で蘇らせようとする翼の行動力や、本当に恋人が憑依しているのかどうかも定かではない霊媒師とセックスすることすら躊躇わない情熱はとても面白かったです。ただ、読み進めるにつれ霊媒師達の存在感が増してカオスな展開になっていき、晋太郎と翼のやりとりに萌える余地がほとんどありませんでした。訳も分からぬうちに結末を迎えた……、というのが正直な感想。大した寝取られ展開もなく結末もコメディみたいで、導入が良かっただけにごちゃごちゃしていたのが残念でした。

0

不思議な作品

Kindle unlimitedで読みました。
あらすじを読んで察した通り、全体的に不思議な作品でした。物語の導入からとにかく謎!何も分からないというところからスタートするので、最初は謎解き感覚で読むことになります。後半はちょっと駆け足すぎるかなと思ったのですが、謎が解けていくと「なるほど~」となりましたね。展開としてはとても面白かったです。特に私がすごく良かったなと思うシーンは、二人のなれそめですね。すごく些細な出会いなのに、惹かれ合う理由がよくわかって感動しました。なぜ翼は晋太郎をそこまで追いかけるのか、という謎が解けるその瞬間に胸が温かくなる作品です。

ただ、非科学的な話はちょっと無理!っていう方は向いてないかなと思いますので、その点は人を選ぶかもしれません。展開は王道なんですけどね。

0

笑えて、切なくて

初めて読む雁須磨子先生の作品でした。
お名前だけは知っていたのですが、なかなか読む機会が無く…。
このタイトルからして、死ネタか…悲し過ぎる話は今は読みたくないな、とも思ったのですが、評価の良さに惹かれて読みました。

ハイ、最初から死んでます。
どう考えても死んでますね、タイトル通りです。
恋人同士の片方が死んでもお互い忘れられず、魂を引き寄せたというお話に加え、驚きの裏設定もある展開でとても面白かったです。
個人的にはネタバレなしで読んで欲しい作品です。

死ネタなのでもちろん切なさはありますが、笑いの要素も豊富で、ラストはハッピーエンドと言ってもいい終わり方なんじゃないでしょうか。
たとえ短い生い先だとしても、2人で居たい。なんて素敵なパートナーと出会えたんだろう。
胸が熱くなるようなお話でした!

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