限定特典と割引が充実!
厭世的なマッチョ美オヤジ将軍×転生した美少年の、輪廻転生ラブ!
登場以来ずっと彼が推しだと確信を持っていたルーカス。やっぱり好きだったーーー!!!グラヴィスにはレオリーノがいるからこそ言えるんだろうけど、ルーカス×イオニア派ですよ。ルーカスはありのままのイオニアを愛していて好きです。相手を作り替えようとしない愛。
ちるちるの2024年BLキャラ総選挙で、ルーカスのキャラクターシートを小綱先生がツイートされてまして、ルーカスの理想のタイプが「自分のものにならない人」となっていたんで、これは幸せになれない癖の人だな…と思ったりもしました。精神的Mと明言される将軍。「キスされたら嬉しい」は可愛いかよ…
最終巻、終盤はより一層、レオリーノではなくグラヴィスが最早主役でした。そんな中でもレオリーノが奮闘する誘拐シーン、レオリーノが少年兵を殺す展開はやってくれたなと思いました。大体こういうお姫様キャラは己の手は汚さないことが多いイメージなので。そんな事はせずに生きていられれば一番いいけれど。それにしてもいい加減レオリーノは攫われすぎだろ。
恐ろしい読み応えだった……
読む手が止まらないとはこのこと。最終巻としての期待度を裏切らない超絶怒涛のクライマックスは、言葉よりも涙で紡ぐ圧巻の読後感でした。
最終巻なのだから、全てがハピエンで終わるのが当然みたいなところもありますが、この作品はその当然のことにすら甘えきっていません。読者が期待しうるレベルを100も200も超えてくるストーリー展開がもはや神。ただのハピエンじゃないんです。
18年前のイオニアの死に繋がるツヴァイリンクの戦いの本当の意味での決着のときが訪れる今巻。身内による裏切り……つまりはラスボスとの対峙が見どころになってくるラストは、色んな感情が渦巻く真実究明の瞬間です。
そこに至るにはレオニーノが瀕死の状態に陥ったり、敵国との激しい戦いがあったりとレオニーノの周辺を取り巻く情勢が一気に変わっていくことに心を砕くシーンがいっぱいありました。特にレオニーノが誘拐されてからの状況は酷かった……私の頬を伝う涙が滝のように溢れ出て、泣き腫らすことを止めることができませんでした。
もちろん、グラヴィスとの婚姻の裁可が下りたりと嬉しいワンシーンもあるにはあるのですが、その背後でヒタヒタと忍び寄る敵国との開戦のムードが、甘い気持ちに寄らせてはくれません。
なので、早く決着を!と。
黒幕であるあの貴族を討ち取って欲しい!と。
意識をただそこにだけ向け、内密に敵を追い詰める証拠を集めるレオニーノやグラヴィスたちを応援しながら見守りました。
身体は弱く、浮世離れしたポンヤリとした性格のレオニーノだけど、敵の手に落ちようとも気丈に戦う精神力の高さは立派な戦士そのものです。自らの危険を顧みず、敵を討ち取る気概の強さは多くの読者の心に触れたことだと思います。
多くの混乱を生んだイオニアの死に報いる戦いは、18年前の無念を晴らすための各々の気持ちが込められた弔い合戦。これに勝利することで、皆が次のステージに進むための大きな区切りとなるのは言うまでもありません。
しかし。
この戦いの裏にあるものの根っこは深く苦しいものであり、敵国との戦いがこの物語の全てではありません。戦いが終わってもなお、ホッとさせてくれないストーリー展開に誰もがかなりの衝撃を受けることでしょう。
この国の、この王家に隠された真実はかなりセンセーショナルな内容です。誰が加害者で誰が被害者なのか、そんな境界線が曖昧になる王家の血塗られた闇の部分の暴露に震えが止まらない……。最後の最後にしてこんなシーンをぶっ込んでくる作者さん、天才的なストーリーテーラーです。
驚愕の真実に私の心臓は爆音を奏で、とめどなく溢れてくる耳を疑う内容のオンパレードに身体が震えました。まさか……こんなことが、と。
予想すらしていなかった王家のパンドラの箱は闇・闇・闇です。
この国において王族は最も高貴な血筋ではないかも知れません。むしろその逆。
その血脈にあるグラヴィスをどうかレオニーノの清廉潔白さで浄化して欲しいものだと思いました。イオニアのことを含め、そのためにレオニーノはグラヴィスに出会ったのだと思いたいです。
いやーーー…とんでもない壮大な物語でした。
BL界の宝のようなこの物語を、私はこれからも大事に読み続けていこうと思います。
素晴らしい!大大大好きな作品です!!
何度も読みたくなって、何度も涙し、元気をもらい、
心に潤いをいただいてます。
この年末もまた、この世界に浸かっております。
まだこの作品に出会えていない皆さま、
ぜひ、読んでみてください!!
フンデルト、最高。
購入してからずっと温め続け、ようやく完結まで読み終えました。
総評としては壮大すぎる設定と魅力的なキャラクターと緻密な伏線に圧倒されました。BLという要素抜きにしてもとても面白い作品だと思います。
そうくるか〜と唸らされたりハラハラさせられたりきゅんきゅんさせられたり中々に濃厚でドギマギさせられたり切ない展開に涙を流したり本当に忙しく、でもページを捲る手が止まりませんでした。
BLとしてみればウケがあまりにも好きです。
美しすぎて、そしてあまりにも儚げなレオリーノ好みの不憫受けとも違いましたが、中々に辛い境遇に度々立たされ、それでも本当に少しずつ強く成長していることが手に取るようにわかり応援したくなりつつもあくまで弱い存在であることが貫かれていたのがすごく良かったです。
個人的には最後の最後に王家に関する爆弾が投下され色々なことが明らかになりましたが、カイルの出生に関してだけはそれを付け足す必要があったのかずっとモヤモヤしています。悲劇は現王の両親までで良かったのではないか、それだけで宿敵の侯爵がただ同情されるだけの存在ではなくなったのではないかと。むしろカイルのことが加わって手放しに2人のハッピーエンドにならなかったことがちょっと切ないです。あくまで3巻まで読んだ現時点では、ですが。
とはいえ本当にこの作品に出会うことができて良かったです。稀に見る大興奮で3巻まで一気読みしました!
ええええええ……!?!?
ラガレア公爵を追い詰めて捉えて...からのヨアヒムの告白にびっくりして他の事が吹っ飛んでしまった!
だからあんなに似ていない異母兄弟で、なのにカイルとグラヴィスは似ていて、全部カイルは知っていてグラヴィスに王位を継がせて道を正したかったし、グラヴィスの御子が必要だったんですね。
手袋の意味も、レオリーノに話していた時は汲みきれなかったけどそういうことだったのか……。
昼ドラどころじゃない壮絶なドロドロだった!!!
不謹慎でごめんなさいだけど、すごくおもしろかったです……!
地に落とされるような展開大好き...。(ごめん)
人間の盾として背中を預かっていたあの頃。
繊弱で武器も満足に使えず、背中を預けてもらいたい気持ちに反して守られるばかりで苦悩したあの頃。
盾にするのではなく盾になると言ってもらったあの頃。
守られることを少し受け入れられるようになったあの頃、同時にそれは信頼で勇気だと知った。
そして今、あれだけ願った背中を預けられた。
そうですよね、人は肉体の強さだけでできていない。
心と体がある。
心を支える...預けられる。
よかったね、レオリーノ。
よかったね、グラヴィス。
おめでとう!なのだけど、これでハッピーエンド大団円!というわけではなかった。
夜明けにはまだ早くて、夜明けを待ち望みながら希望となる伴侶と邁進する終わり方。
ツヴァイリンクから見ている風景とシンクロしていたので、大丈夫...陽は昇ると思わせてくれました。
レオリーノの悲しい代償について書かれていて驚いたんですが、確かにあの特殊な体だとそうなのかもしれない。
甘々だけでは終わらない方が私は好みなので、この幕の閉じ方でよかったなと思いました。
そして、ルカーーーーー!!!
あえてツヴァイリンクの話をレオリーノに耳打ちしてイオを表に引きづりだしたクラヴィスに燃えましたし、やっとあの時の言葉をイオから貰えたルカが、「殺されてもいいから今だけ許してくれ」と言ってレオリーノの唇を奪うところが切なくて!!!!
それはグラヴィスにとって許せない行為であるとともに気持ちが分かることでもあって.......あの葛藤!
そこに一夜先生の挿絵!!
この挿絵すごく素敵で大好きなのですが、特にグラヴィスの表情がいい。
読みながらぐわーっと気持ちが溢れてしまいました。
ルカから流れ落ちてレオリーノに降り注いだ涙が、業火に燃えるツヴァイリンクの夢に慈雨として降り注ぎ、鎮火する変化を起こしていたのもよかった!
まるでイオの未練も浄化されたかのよう...。
本編の後に「婚姻の誓い」と「甘い肉欲の檻」というお話が続くんですが、名前の通り結婚式と初夜。
最後は甘々で締めです。
3巻表紙のイラストが素敵で、これが婚礼衣装だったりするのかなと思っていましたが、当日はまた違う衣装でした。
レオリーノに白が似合うのは分かっていたことだけど、私はグラヴィスもとっても白が似合うとこの表紙イラストのおかげで思わせてもらいました。
1巻せつない、2巻甘々、3巻ジェットコースター(闇があったり幸せがあったりで上がったり下がったり)!!!!
楽しかったー!
余談ですが、3巻まで読み終えてから、レオリーノがこんなに愛情表現が素直で甘え上手で素朴で純粋な理由が本当の意味で(?)分かった気がしました。
これは元々の気質がとか、純粋培養の箱入りすぎてという理由だけじゃない。
思えば1巻の頃はドレスを着せられ女子のように愛されていた。
あれがこの子の基盤なんだろうな。
父親も母親も今でもやっぱりレオリーノは特別愛らしい。
女の子は父親が優しくて甘やかしてくれること、母親の情緒が安定していること、両親の仲がよいことが人格形成に大きく関わると聞きますが、レオリーノがまさにこれだなと。
男子でありながら女子の扱いも受け、女子を強要され続けたわけでなく男子としてもきちんと受け入れられ、両方の立ち位置で愛された彼だからこそのこの出来上がりなのだと!
だったら、やっぱりグラヴィスはこの溺愛過保護両親には感謝しないといけない。笑
